日本の過ち
日本は日米安全保障条約にサインすべきではなかった
1951年9月サンフランシスコにおける講和条約調印と同時に締結された日米間の軍事的関係を規定した条約、日米安全保障条約を締結したのは間違いであったことは確かである。
しかし、それを今更なかったことにはできない。
これを可能にするにはやはり政権交代しかない。
そして、その機会が日本にはあった。
が、その機会は社会党と自民党が連立を組むことによって潰れた。
日本が大きく変われるチャンスを日本政府は己れの保身のために見送ったのである。なんともちっぽっけな国である。
その後何が起こったかといえば、阪神淡路大震災である。
自然現象が人間に警告を与えたとは考えにくいが、
日本列島誕生の「古事記」を思えば「なるほど」とうなづける。
以後、日本には大きな自然災害が相次いでいる。
予想する南海トラフ地震はいまだに起こらず、可能性としては50%という。
一方、アメリカは人的災害が起こった。
否、米国は日本国と開戦以来戦争国家であり、常時人的災害状態である。
私は忘れない軍縮を提示したケネディ大統領暗殺を実行した米国を。
むしろ、変わるべきは米国だ。
無条件降伏がもたらした悲劇は後をたたず今だに日本は揺れ続けている。
原因は日米安全保障条約だ。そして日米同盟。
これは間違っている。
日米同盟がある限り世界に戦争があり続けることは確かである。
世界の日本不信感は日米同盟が招いていると言っても決して過言ではない。
「寄らば大樹の陰」それが日本政府の姿勢なのだ。
朝鮮半島が南北に分裂したのもアメリカとソ連の対立によって起こった。
日本の北方領土は敗戦のどさくさでソ連に奪われた。
ソ連はアジアではない。
日本国は今、分断の危機である。
どのような分断かといえば貧富の分断である。
これはまさしく後進国の姿である。
貧乏
『断片』著・エピクロス
貧乏は、自然の目的(快)によって測れば、大きな富である。
これに反し、限界のない富は、大きな貧乏である。
➖野草庵➖