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政治

「準詩集」(著・埴谷雄高)

政治の幅は常に生活の幅より狭い。
本来生活に支えられているところの政治が、にもかかわらず、しばしば、
生活を支配していると人々から錯覚されるのは、
それが黒い死をもたらす権力をもっているからにほかならない。
一瞬の死が百年の生を脅かしうる秘密を知って以来、数千年にわたって、
かつて一度たりとも、
政治がその掌の中から死を手放したことはない。


考えてみれば、政治と国民生活は一体の筈なのに、
なぜか国民生活から分離されているように考えられます。
それはその正体が権力にあるからでしょう。
兵庫県知事の問題もそうです。
権力があったからこそあのような態度が生まれたのでしょう。
だから、権力を持たない私はそれがたまらなく悔しいです。
そう、考えてみれば、
私人生そのものが権力者に対する反感そのものであったように思います。
処世とは世間で暮らしを立ててゆくことです。
だから、人は生きていくために処世術や処世訓を学びます。
が、私は自己流に生きてきました。今も自己流です。
とはいえ、参考にしたものはさまざまあります。
人生はどのような参考書に出会うかも運命に影響を与えるようです。
➖野草庵➖



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