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渡部昇一流『四書五経』の解釈 153

不仁が国を滅ぼす(『孟子』離婁上)

🌏 三代の天下を得るや仁を以ってし、

  その天下を失うや不仁を以てす 🌏

三代というのは、夏、殷、周のこと。
三代の天下が始まったのは、立派な王様が出たからである。
夏では禹という王様が黄河を治水した。
殷には湯という優れた王様が出、周には文王、武王が出た。
これらの王が仁政を敷いたために国が栄えたのである。

ところが、どの国もやがて潰れてしまう。
それは仁に背いた王が出たためである。
夏の桀王、殷の紂王、周の厲王や幽王といった人たちである。

酒池肉林という言葉があるが、これらの王は贅沢三昧を尽くし、
淫猥なことに耽ったがために国を滅ぼしてしまった。

そうした歴史に鑑み、国が興る時は立派な行いがあり、
国が滅びる時には道徳に反した行いがあると言っているわけである。




日本列島が寒波の嵐に遭遇しているようですね。
私も朝から雪かきです。
昨日から連日の肉体労働です。
寒いのにも関わらず汗が滲みます。
良いのか悪いのか
憎たらしいほどの自然の自由自在さに
思わず舌を巻く。
人間もかくありたいと思う。が、
道徳や法律が前提になければならない。
ここが人間の辛いところであり、素晴らしいところでもあります。
では、本日もつつがなくお過ごしくださいませ。
ありがとうございます😄



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