心を養い、生を養う
自己鍛錬の妙薬
人間はどんなことが起こっても、自由自在に対応出来る適応力を不断に養わなければいけない。
それには絶えず自力を養成しなければならない。
薬の力とか、医者の力とか、他物に依存していては段々に自力が弱くなります。
自然の体力、生命力が弱くなってしまいます。
どんな代用品も自然の生命力に勝るものはありません。
身体ばかりではない。生理ばかりではない。
精神、心理という意味における性理、命理もすべてそうです。
そんなことから、病弱とか、愚鈍であるとか、貧乏であるとか、多忙であるとかいうことは、
逆に自分自身を鍛錬する非常な妙薬、否、妙薬以上のものです。
➖ 安岡正篤 ・著 ➖
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