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『実は僕、統合失調症なんです!』閉鎖病棟での生活がどんな様子か気になりませんか?
こんにちは、あまたつです
『実は僕、統合失調症なんです!』シリーズは統合失調症をあまり理解してない人向けに書いたものです!統合失調症を抱える人には共感してもらえる内容となっています。
今回は閉鎖病棟の入院生活についてです。普段体験することは滅多にない閉鎖病棟の生活を僕の体験を通して知ってもらいたいと思います。
まずは僕が入院するきっかけになったのはお金の不安からうつ病が悪化したことです。うつ病が酷いので働けず生活できるギリギリの貯金まで減り、うつ病が悪化しました。
自殺したいと思ってしまう自殺念慮が強くなり、電車に乗って病院に行きたいものの電車への飛び降り自殺が頭によぎり電車に乗れませんでした。
朝5時半頃に親友に電話して、親友の父に車で病院まで送ってもらいました。
診察を待っていて自殺したい衝動にかられ、窓口で「すいません!自殺しそうなんですけど!」と叫ぶと別室にいれてもらいました。舌を噛みきって死なないようにタオルを口にいれて舌を噛まないようにしていました。
この時に「人は生きるために生きるんだ。死んだら終わりだ」と頭によぎりました。
死ぬ一歩手前までいきました。自殺する人で死にたくないのに死んでしまう人もいるんだなと実感しました。
頓服を飲み自殺の衝動は治まりました。
主治医が来て閉鎖病棟に入院しましょうという流れになりました。閉鎖病棟がどんなものか分からないですし、1週間くらいの軽い入院かなと思っていました。
しかしそんな考えは甘かったです。
これから始まる閉鎖病棟の生活の話は僕の体験です。すべてが当てはまるわけではないのですが共通する部分があるはずです。それを知ってもらえたらなと思います。
まず閉鎖病棟に入院する前はベルトやヒモなどは自殺防止で回収されました。
閉鎖病棟は新しく出来た施設だったので老人ホームのフロアのようでした。4人がけのテーブルが何個もあり会話できるようになっていました。
閉鎖病棟では外と遮断され散歩やパンの購買の外出、家族と外出、お泊まり以外は基本的に外に出られません。
フロアから職員用の駐車場を5時半頃見て、「家に帰れるって羨ましいですよね」とか同じ入院患者と話して感傷に浸っていました。
閉鎖病棟の生活の楽しみは一日三食の給食と入院仲間とのお喋りです。人生の師匠のような人にも出会いました。将棋やオセロ、トランプなどもありました。漫画も置いてあったので1日1冊読んでました
また精神科の入院病棟には保護室と呼ばれる部屋があり、閉鎖病棟にもありました。僕は幻聴や誇大妄想が酷くなり言動がおかしくなったため保護室に入ることになりました。
保護室は独房のようで監禁されている気分でした。最初は歌を歌って気分を紛らわしていましたが、次第にパニックになりました。「なんで悪いことしてないのに監禁されないといけないんだ!」と思っていました。
当時は保護室に入れられたことに怒りましたが、退院すると「保護室のおかげで自殺せず生きれているんだな。」と振り返ることもできます。
そして僕は意識がもろうとなり1ヶ月近く保護室にいることになりました。
保護室から出たい僕にある看護師さんが「腹筋一万回やったら瞬間移動の仕方教えるよ」と言われ腹筋を一万回やっていました。
そして腹筋一万回やると少しずつ保護室から出られるようになりました。筋トレをすると幻覚が薄まる気がしました。
保護室は入る人によっては苦痛があるかと思います。しかし精神科の閉鎖病棟では「命の保護」が最優先されます。
看護師さんも憎まれ役を背負いながら、命を守るため働いてくれます。信頼できる看護師が何人もいたおかげで保護室の辛い体験も乗り越えられました。
閉鎖病棟では特に自殺という死と隣り合わせです。看護師さんたちも命がけで対面します。時には厳しいことも言われますが、命を守るためです。
最後に作業療法を紹介します。入院は長くなり結局3ヶ月入院してました。その間体を衰えないように室内で運動をしてました。椅子に座りながら太極拳などをやって運動してました。
3ヶ月の入院は今も人生で一番辛い経験です。保護室の体験や暇な入院生活。友達にも会えないなど苦しかったです。ただ自分の命の危機を乗り切ったことはよかったです。
「死んでしまったらそれまで。」
閉鎖病棟では命の重みを教えてもらった気がします。
『実は僕、統合失調症なんです!』シリーズは書籍化を目指して連載しています。統合失調症になった人が「実は僕(私)、統合失調症なんです!」と気楽に告白できる社会を作れたらなと思い始めました。
毎日書いていくので、スキやコメントでの応援よろしくお願いします。