あまさきみちよ

ライターです。あまりにも頻繁に料理本を購入してしまうことを反省し、日記のようなレビューをつづります。ちなみに、料理系の仕事は全くしておりません。

あまさきみちよ

ライターです。あまりにも頻繁に料理本を購入してしまうことを反省し、日記のようなレビューをつづります。ちなみに、料理系の仕事は全くしておりません。

マガジン

  • 料理本が好き

    料理好き、ではなく、料理の本が好き。大好きな料理の本が、日々に与えてくれたことをつづります。

最近の記事

ここではなく、どこか遠くへ行きたい朝に食べるホットサンド(西荻ヒュッテ監修「ホットサンドにはさんで焼くだけレシピ」)

数ある調理道具の中で、買ってよかったもの、そうでもないものがあります。 ホットサンドメーカーは、買ってよかったとは思うものの、登場回数はさほど多くありません。 自分で作るホットサンドは、いつも同じような内容で、毎日食べたいというものでもないからです。 だけど、時々無性にたべたくなるのが、ホットサンド。 ホットサンドって、ありきたりのパン食にはないわくわく感があって、日常の中にある、非日常、という感じがします。 この本を監修したのは、山小屋バルの西荻ヒュッテというお店。

    • キッチンスケールの上でコーヒーを淹れる(LDKコーヒーの便利帖)

      毎朝、コーヒーを飲みます。 常用しているのは、コストコで売っているスターバックスのコーヒー豆(申し訳ないくらい安く、先日のお値段は、900g/1648円)。 ここに、自家焙煎のお店で購入したコーヒー豆を合間に合間に差し込んで、ときどき贅沢な気分を味わいます。 朝起きるとお湯を沸かし、コーヒーミル(友人が「買ったけれどうちには合わなかったから」と譲ってくれたもの)で豆を挽き、ペーパーフィルターでドリップします。 お湯を沸かす、ドリッパーとカップを温める、豆を挽いてペーパー

      • 自粛生活を支えるのは、女同士の語らいと定番メニュー(青山ゆみこさん、牟田都子さん、村井理子さんの「あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記」)

        日ごろ孤独なライター稼業にとって、気の合う同業者とのおしゃべりは、心底リラックスできる時間です。 そもそも個性的な面々が多いため、世間様には正面切って言えないような過激なことや少数派な発言も、心配無用。 配偶者や子どもの有無、得意な分野など、それぞれ環境は違っていても、みなまで語らずとも伝わる安心感があります。 この本は、仕事でも私生活でも交流のある女性三人が、コロナ自粛で先の見えない2020年4月から6月まで、それぞれの生活を報告し合う手紙形式の日記です。 書き手は、

        • その後のスープジャー生活(有賀薫さんの「朝10分でできるスープ弁当」)

          ひと月ほど前、有賀薫さんの本の影響で始めたスープ弁当。 短時間にできるし、お弁当箱に彩りよく詰める手間がないから、お弁当作り特有な気の重さが全くありません。 社会人になったばかりの娘に「これと同じのでよかったら作るけど、どお?」と尋ねたら「食べます食べます」というので、毎日のスープジャーがふたつになりました。 お昼にスープを食べるのであれば、夕飯で汁物を多めに作って、スープジャーに詰める方法もあります。 でも、「お昼のために使ったスープ)は、残り物とは別格。わくわく感が違

        • ここではなく、どこか遠くへ行きたい朝に食べるホットサンド(西荻ヒュッテ監修「ホットサンドにはさんで焼くだけレシピ」)

        • キッチンスケールの上でコーヒーを淹れる(LDKコーヒーの便利帖)

        • 自粛生活を支えるのは、女同士の語らいと定番メニュー(青山ゆみこさん、牟田都子さん、村井理子さんの「あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記」)

        • その後のスープジャー生活(有賀薫さんの「朝10分でできるスープ弁当」)

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        • 料理本が好き
          12本

        記事

          もてあましていたバナナが、ココロとカラダを支えるケーキに(稲田多佳子さんの「ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ」)

          ここ半年ほど、お菓子をよく作ります。 わたしの場合、お菓子を作るのは、精神状態があまりよろしくないとき。 コロナ禍に、個人的なもろもろが重なって、くさくさした気分が続き、お菓子作りに走っているのだと思います。 お菓子は食べても食べなくてもいいものですから、作らなくても家事には影響がありません。 大勢に影響がないことは、趣味の領域です。 趣味は家事より楽しいし、甘いお菓子も食べられます。 前回お菓子作りにはまったのは、子育てが佳境だった15年くらい前のこと。 肩に力の入っ

          もてあましていたバナナが、ココロとカラダを支えるケーキに(稲田多佳子さんの「ポリ袋でかんたん! ふりふりおやつ」)

          死屍累々の果てたどり着いた無印のぬか床(下田敏子さんの「ぬか床づくり」)

          ぬか床をだめにすると、どうしてこんなに罪悪感があるのでしょう。 結婚で自分の台所を持って27年。 これまで、先人たちのレシピを参考に、ぬか漬けに挑戦してきましたが、続いたためしはありません。 ああそれなのに。 「そうだ、ぬか漬けをはじめよう」と、数年に一度思いついては、ぬかと容器とレシピを用意して、立ち向かってしまいます。 なにが自分をそうさせるのか、その原動力は不明。 はっきりしているのは、そのぬか床が立ちゆかなくなり、処分する瞬間が確実に訪れるということです。

          死屍累々の果てたどり着いた無印のぬか床(下田敏子さんの「ぬか床づくり」)

          つらいごはん作りもシロさんと一緒なら(「公式ガイド&レシピ きのう何食べた?」より)

          日ごろあまりドラマを見ないので、たまに好きな作品があると、現実との境目がわからなくなってしまいます。 「きのう何食べた?」も、そんな作品のひとつ。 よしながふみさんの描かれた原作コミックスは、新刊が出るたびに買い足して全巻書棚に揃えてあるものの、コミックスを読みながら、頭の中でドラマのシロさんとケンジの影を追い、こうなるとどっちが原作だかわかりません。 また、コミックスだと料理のレシピ部分を読み飛ばせず、いちいち脳内で調理してしまうので、気楽に読み進めることができません。

          つらいごはん作りもシロさんと一緒なら(「公式ガイド&レシピ きのう何食べた?」より)

          旅先で食べたご当地メシを自宅で(リュウジさんの「県民バズごはん」)

          どこの家の台所にもある手軽な材料で、手間をかけず、お店レベルの味が楽しめるレシピといえば、真っ先に思い浮かぶのはリュウジさん。 youtubeでアルコール片手に料理する様子は、一見すると気楽そう。 でも、彼のレシピを実際に作ってみると、完成度の高さに驚きます。 レンジで作る無水カレーや、茹でていない麺をそのままジップロックコンテナに入れて作るパスタなど、どれも感動のおいしさ。 疲れている時、忙しい時でも、リュウジさんのレシピなら作れる、という人はたくさんいるのではないでしょ

          旅先で食べたご当地メシを自宅で(リュウジさんの「県民バズごはん」)

          喫茶店で食べる正統派メニューを自宅で(高山かづえさん「おうちでできるあのメニュー 純喫茶レシピ」より)

          カフェではなく、喫茶店が恋しくなることがあります。 ビロードの赤いシートの椅子。 よく磨かれた古いカウンター。 年配のマスターが、サイフォンや、ネルドリップで淹れてくれる珈琲。 外から店内が見えにくいので、ふらりと入るには勇気がいるけれど、入ってしまえば、そこは楽園。 朝なら、分厚く切って、バターたっぷりのトーストとコーヒー。(横にサラダが超えてあれば、なお、ありがたし) 午後なら、お店で焼いたホットケーキ。 そして、お昼どきなら、喫茶店の王道メニュー、ナポリタン。

          喫茶店で食べる正統派メニューを自宅で(高山かづえさん「おうちでできるあのメニュー 純喫茶レシピ」より)

          おいしく炊けるから、玄米を常食できる(有元葉子さんの「玄米 私の楽しみ方」)

          台所で「ああ、有元葉子さんに叱られる」と思うことがあります。 今日は疲れたし、とスーパーマーケットでお惣菜を買ってしまったとき。 手順を全て確認せず、レシピを上から読んで行き当たりばったりに調理しているとき。 ぬか漬けをかき混ぜるのを3日以上サボっているとき。 食後、洗い物を見て見ぬふりをして、ダラダラすごしているとき。 料理も暮らし方も洗練されている有元葉子さんは、自分にとって良心の象徴。 台所の守り神のような存在なのかもしれません。 有元葉子さんのレシピ本を、一体何冊

          おいしく炊けるから、玄米を常食できる(有元葉子さんの「玄米 私の楽しみ方」)

          苦手だったスープジャーを見直す。(有賀薫さんの「朝10分でできるスープ弁当」)

          スープジャーには、いい思い出がありません。 あれは10年ほど前。いまや成人している子どもに、まだお弁当を作っていた頃のこと。 普通のお弁当を作るのに疲れ「冬場のお昼に温かい汁物があったら嬉しいのでは」と思いついて、安価なスープジャーを購入しました。 具沢山の味噌汁、カレー、シチューなど、何度か使いましたが、残念ながら、どれも不評。 また、寝起きのぼんやり頭でスープジャーに詰めるため、注意力散漫による事故も続出しました。 スープを普通のおたまでスープジャーに注ごうととして、

          苦手だったスープジャーを見直す。(有賀薫さんの「朝10分でできるスープ弁当」)

          寄せては返す玄米ブーム(荻野芳隆さんの「玄米ゆる断食」)

          「カラダのため、白米より玄米を食べるのが理想の食生活」と思うようになって、かれこれ20年経ちます。 玄米との最初の出会いは、知人に紹介されたマクロビ系の治療院。 厳格な玄米菜食の指導を受け、みるみる体調が良くなったものの、ルールが厳しすぎて続けられず、体調も元に戻ってしまいました。 それ以来、白米を食べ続けるとうっすら罪悪感があり、寄せては返す波のように、玄米生活に挑戦しています。 うちの炊飯器で玄米を炊くと美味しくないので、圧力鍋で炊いてみたり、ストウブの鍋で炊いてみた

          寄せては返す玄米ブーム(荻野芳隆さんの「玄米ゆる断食」)

          ホエーを使い切るためにショートニングを買う。(加藤美由紀さんの「毎日がいいね。デザートとおやつ」より)

          どこにも行かないゴールデンウィーク終盤。加藤美由紀さんのレシピ本から、「乳清ビスケット」「バナナブレッド」を作りました。 ことの始まりは、お友だちのブログで見かけた「ホエービスケット」の写真。 ホエー。 なんか、ふざけた語感の名前ですが、別名は乳清。 ヨーグルトの上に浮かんでくる、酸味のある水分で、栄養が豊富なので、捨てるのはもったいないと、大人になって知りました。 ホエーはヨーグルトに混ぜ込んで食べるのが一番簡単。 でも、ホエーを混ぜ込んだヨーグルトって、水っぽいんで

          ホエーを使い切るためにショートニングを買う。(加藤美由紀さんの「毎日がいいね。デザートとおやつ」より)