【教育改革】小学校英語はどうしたらいいの?
こんばんは、おおひさ です。コロナの影響で人が集まることは避けるべきですが、僕は寮に住んでいるので今日は諦めてみんなで大掃除をしました。笑 大変でしたけど、やっぱり掃除すると気分が良くなります。ただ、掃除と課題に時間がかかって、インプットの時間が不十分でした。
ということで今回は、大学院の課題である教育課程における問題を取り上げました。今回はその課題について発信してシェアしていきます!(課題と同じ文体なので論文調になっています)
お子さんが通う学校で問題になっていることがあれば、コメントで教えてください!
教育課程における今日的課題
2020年度から、公立小学校で教科された外国語(英語)が正式に始まった。私が最も「教育課程における今日的課題」であると考えた課題は、小学校における英語教育である。そう考えた理由は以下の2つである。
一つ目の理由は、早期化した英語教育の効果である。小学校段階から英語学習を始めれば、中学から英語学習を開始するよりも、英語力向上等の面で大きな効果が見込めるのだろうか、という問いは極めて重要なものであり、すでに多くの実証研究が国内外で行われてきた。しかしながら、実証研究が英語教育の政策過程に適切に反映されてきたとは言い難い結果である。例えば2020年の教科化・早期化に向けた審議過程において、国内外の研究者が行ってきた研究成果にほとんど言及がなかった。また、吉田研作は第二回「英語教育の在り方に関する有識者会議」において、国内での英語教育研究を多数引用しながら、早期開始で即飛躍的な成果が得られるわけではないということを示した。また、早期化した英語学習によって、英語嫌いを増やす恐れがある。幼いうちから英語嫌いを増やさないために、外国語活動として遊びのようにして親しませればいいという考え方がある。しかし、遊びでは文法の理解といった英語力にはつながらない。従って、教科としての英語を指導する必要がある。その結果、英語嫌いを増やすというジレンマに陥る。
もう一つの理由は、誰が英語を教えるのかということである。英語を専門にしていない、英語ができない小学校教員が英語を指導することは、間違った知識を教える恐れがある。そのため、各小学校に外国語専科教員を配備しなければならない。しかし、財政的な問題から、十分な配備がされていない。また、外国語専科教員を配備すれば小学生の英語力は確実に向上するという有効性がはっきりしていないことから、外国語教育の施策に財務省は支出できない。
中学校・高校の英語の教員免許を持ちながら、小学校で教師をしている人は全体の1割もいません。また、2009年度の日本の教育予算は、対GDP比で3.6%でした。これは、OECD加盟国の平均5.4%と比べると非常に低く、加盟国中3年連続最下位になっています。
小学校における英語教育を充実させるための対応策は、教員の研修と外部人材への業務委託と考える。前者の教員の研修について、小学校教員の多くは英語を教えたこともなければ、教職課程で指導法を学んでいない。そのような経験の浅い教員に英語指導を担当させる以上、研修は必要不可欠である。しかし、教員の多忙化と教育予算の問題から時間と費用の負担は大きい。
教師の労働時間ですが、基本的にタイムカードで記録を取っておらず、手書きで記入している学校が多いと聞きます。月残業80時間を超えた場合、残業の詳細を書く書類が増えるため、面倒に感じて書かない人もいるそうです。2018年度、石川県の調査では、過労死ラインの月残業80時間を超えているのは中学校教員で4〜6月の3ヶ月でした。新たなガイドラインにより、残業を月45時間までに減らそうとしていますが、小中高すべて8月以外の11ヶ月で平均45時間を超えています。
次に後者の外部人材への業務委託である。研修にあてる時間を学校側が負担する必要がない。しかし、教育の市場化という問題があり、公平・公正な教育の質が保たれない可能性がある。外部人材に業務委託する場合、指導のマニュアル化は必要と考える。
参考文献 寺沢拓敬(2020) 『小学校英語のジレンマ』,東京:岩波書店
終わり
小学校で英語の学習が今年度から本格的に始まります。
3、4年生は遊びのように楽しみながら英語を学習する「外国語活動」。5、6年生はテストや評価も加わり、今までの中学生レベルの内容まで学習する教科化された「外国語」です。
そもそも英語の勉強ってそんなに大切なんですかね。小学校でやらないといけないほど。こんな意見も世論調査や英語教育の研究でありますが、取り上げられていないこともあります。
コロナの影響で休校になっていたり、今年度は正直どうなるかわかりません。大学院で情報が早く手に入ることがあれば、インプットした新しい情報と合わせて発信していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!!