2024年秋、サントリーホールで天下一武道会オーケストラ
我が家には抽選おじさんがいます。
なんでもかんでも抽選に申し込み、当選したイベントにホイホイ出かけるおじさん。
まあ、夫なんですけど。
東京はライバルも多そうですが枠も多いぶんちょこちょこ当選するみたいで、
なんとかオブザイヤーのお披露目イベントは毎年行ってるし、時計好きのトークショーとか、プロリーグの試合とか。
わたしは「わざわざたいして行きたくもないとこりに行くのって時間の無駄では…行きたいイベントにお金払って行ったらいいのに」という派なので若干冷ややかに見ています。
それもあり、ペア参加のものは結構誘ってくれるけど8割くらい断っているけど、時々素敵なものもある。
超人気だったDior展とかはすごくよかったな…
(閉場後の展覧をゆっくり観て、空間建築担当の建築家の方とカメラマンの方のトークショーを1番前で聞いて、お土産に図録とDiorのクリームを1人1つずつという太っ腹イベントだったし、建築家の方は同じ大学出身でテンションぶち上がりました)
そんな感じで抽選おじさんが当選したオーケストラを聴きに、サントリーホールへ行ってきました。※オーケストラは好きなので結構断らない派です
(ちなみに前週は某ブランド様がパトロンしている人が演奏する会にも行きました。当選しすぎ)
これがとっても素晴らしかったので！！！
なのにあんまり感想を見かけないので！！！！
熱量高いうちに記録します！
全員がコンマス首席クラスのオーケストラ
ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラというオーケストラ、わたしは知りませんでしたが、いろんなオケの首席やコンマスを集めた「日本代表かな？」というオケでした。
WBCかな？天下一武道会見せられてる？
ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
（JAPAN VIRTUOSO SYMPHONY ORCHESTRA）
「ヴィルトゥオーゾ」とは、ラテン語の「VIRTUS（男らしさや美徳の意）」に由来し、もともとは芸術的に優れた徳の高い人を言う言葉であった。現在では、音楽的に抜きんでた優れた技量の持ち主のことをいう。つまり、楽曲の持つ内容を最高の条件とクオリティーで表現する能力を持つ、卓越した演奏家たちのことである。
その「ヴィルトゥオーゾ」たちが集まった、ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラは、1992年の活動開始以来、各方面からの注目や賞賛を集めている。
指揮者はFedor Rudin(フョードル・ルディン)さん。
(ヒョじゃなくてフョなんですね。冒頭ちょっと発音考えちゃったけどできる気がしませんでした)
ヴァイオリニストであり指揮者！という、「あ、千秋さま？(™︎のだめカンタービレ)」と理解したけど、まさに若き天才。
こういう人がどんどん年下になっていて世知辛いです。
開演前に
開場は18:15。せっかくなので早めに晩ごはんをということで、アークヒルズのシティベーカリーを予約。人気店だけど大箱なので、2日前でも予約できました！
こってり濃厚で求めてた味！
六本木一丁目駅から行ったら途中で出口表記からお店に近いカラヤン広場やサントリーホールの文字が消えてビビりましたが、予約した時間ぴったりにオンタイムで到着。
雰囲気よしだしベーカリーなので当然パンも美味しいし、迷った挙句追加したチーズケーキも美味しい。
写真はないけど、中東料理なハンバーグとポタージュ、フムスもいただきました。
美味しかったしサービス料込ビール2杯込で6500円ほど。まあ頼まなかった方だとは思うけど、なかなかのコスパです。
さて会場へ
いきなり余談ですが、会場に入るとスタンディングスタンドでドリンクがいただけるのですが、サントリーだけに今や希少な山崎や響が飲めるのです。しかもわりと良心価格で。
夫しか飲まないけど楽しんでたのでよかったな。
また、アサインされた席は舞台正面ではなく舞台裏、つまりオーケストラの背中側だったので、レアなことに指揮もしっかり見えて、別の楽しみ方ができる。
演奏曲そのものについては、わたしはピアノを数年ちょろりと習ったくらいで専門知識皆無なので何も語れないのですが、本当に素晴らしかったです。
バイアスかかりまくっているかもしれないけど、コンマスや首席クラスが大集合したオケ、豪華すぎる。
クラシックでも聴いたことがある曲だと気分が上がるし、演奏してるみなさんも楽しそう。
曲の解釈、編曲次第とは、楽章の演奏順序を変えることもあるんだなぁ(素人)
『序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28』で千秋さまがまさかの指揮者からヴァイオリニストにポジションチェンジ。
いや指揮者の位置でヴァイオリニストやってました。
弾くのやめたと思ったら指揮してました。
えっすご…どういう能力？
あ、ちがう大谷翔平さんかも？
とりあえずすごいし指揮棒あっても無くてもめちゃくちゃ揃ってる。
ティンパニーの方(NHK交響楽団の首席)はずっと1人で出ずっぱりだったので、最後の挨拶の時に特に拍手が大きくて微笑ましかったです。
アンコールは、まさかの「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」で、お客さまの9割はポカンとしていたように思います。
このオケを創立した三枝氏がその曲の作曲者なのですが、
おそらく会場に来ていたみたいで、そちらへの粋な計らいっぽい。小粋な千秋さま…
2時間の演目があっという間でした。惜しまぬ拍手を。こちらの感動が少しでもオケの皆さんに伝わっていればいいんですが。
お隣のマダム達も一曲目から「わぁ素晴らしい…」とおっしゃっていてそんなおしゃべりならウェルカムだったし、アンコールの曲も「うーん曲は分からなかったけど素晴らしかったね！」とかわいかった。
ああ、素晴らしいコンサートでした…！！！
抽選おじさんありがとう！
当日の演目
モーツァルト 交響曲第31番 ニ長調「パリ」
ビゼー カルメン組曲 第1番
サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28
ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調 作品92
余談①
観客の中にはなんと新卒入社した某大手金融機関の会長が！
わたしの役員面接の真ん中に座ってた人だ〜！
同じ会社にいた夫と2人、ひっそりテンションが上がる。奥さまといらしていて、幕間には同じく偉めっぽい方々と挨拶されていました。(を、上の観客席から覗いてました)(「あの辺りの時価総額やばいね」とか言ってたやばい夫婦)
余談②
夫が後日「どこで食べるかとかじゃなくて、やっぱり誰と食べるかやと思う。昨日、パン美味しいねって⚪︎⚪︎ちゃん(私)と食べてて、うれしかったもん」と言っていて、あまりにピュアすぎて息子だったら抱きしめたいなという気持ちになりました。(夫だけど抱きついたりはしないしなんなら照れくさくて話題変えた)