[agariパフェ日記 vol.5]映画アメリの世界を楽しみ尽くす「アメリカンチェリーのパフェ」
フランス映画『アメリ』がテーマのパフェ。
(提供期間:2024/6/7-7/2, 6/22-24を除く)
昔からこの映画が大好きなジョナさんが、満を持して生みだすアメリの世界。
ジョナさんの頭の中にある印象的な場面がどんなふうに切り取られ、形あるもの味あるものとしてどう表現されるのか。
映画を観た人も観ていない人も楽しめること間違いなし。
なので一緒に見ていきましょう!
テーマカラーは赤と緑
アメリのポスターにも見られる2色のテーマカラー。
パフェでは、赤をアメリカンチェリーとフランボワーズ、緑を抹茶で表現している。
パフェグラスに最初に投入されるのが、深緑色の抹茶ゼリー。その上にチェリー・ベリー・紅茶の真紅色ゼリーが乗る。
グラスの中で光る2色のコントラストがとてもキレイ。
その上に真っ白な無糖生クリーム。
そこからまた、抹茶クランブル、フレッシュチェリー、バスクチーズケーキ…と続く。
深緑→真紅→白・黄色
この色味がグラスの中で積み重なっていく様子が美しい。
グラス上部のアメリの世界
クリームブリュレをイメージしたカタラーナ。
耳にかけてイヤリングにしたアメリカンチェリー、指1本1本に付けて食べたフランボワーズ。
どれもアメリの小さな幸せに欠かせないものたち。
ひょっこり顔を出している小人のクッキーは、映画に出てくる小人の人形・ドワーフがモチーフ。
その昔、ジョナさんがアメリの世界に憧れてフランス旅行をした際には、映画と同じようにドワーフを連れて各地を回り写真を撮ったのだそう。
ジョナさんの言葉を借りると
この人は『旅仲間の小人のおじさん』
グラスの中はとても優雅で大人っぽいのに対し、グラスの上部は明るくて可愛らしくてお茶目な雰囲気。
まさに、見かけは大人の女性だけど、頭の中は人を喜ばせるための空想や妄想でいっぱいのアメリのよう。
大人と子どものアンバランスさを、1つのパフェグラスの中でバランスよく表現しているのがとてもすごい。
クリームブリュレの再現・カタラーナ
盛り付け直前にバーナーで焼いてくれるので、表面がキャラメリゼされている。
アメリの小さな幸せの一つが
”クリームブリュレの表面をスプーンで割ること”
ジョナさんが最もお気に入りな場面の一つ。
アメリがクリームブリュレをトントンする様子がどれほど魅力的か、ジョナさんから何度聞いたことだろう。
だからここは、しっかりとアメリ気分でトントンを楽しむ。
クリームブリュレみたいにバリバリっとはいかないけど、優しくカリっと割れる。プリンと似ているようで少し違うとろっとした食感が舌に乗り、卵と生クリームの濃厚な味わいを広げていく。
途中でキャラメリゼの部分が口に入ると、突然口の中がほろ苦くなってハッとする。
その甘くほろ苦い味が子どもと大人の境界線を行き来しているみたいで、なんだかすごく印象に残っている。
チェリーソースとお醤油あんの生クリーム
カタラーナの下には生クリームとアイス。
この生クリームは、前回のアメリカンチェリーのパフェでも登場したもの。
意外な組み合わせのようだけど、濃厚な自家製チェリーソースと香ばしいお醤油の風味が不思議なほど合う!ほのかな甘じょっぱさの中に、チェリーの酸味が感じられて最高。
このクリームのショートケーキがあったらホールで食べたいほど主役級に美味しい。でもこのパフェでは、チェリーの甘さを包んだりフランボワーズの酸味をまろやかにしたり、サポート役もする。小人のおじさんクッキーに付けても美味しい。
チェリー・ベリー・桃のアイス、香りは華やかなんだけど、ビーガンなので軽さもある。
冷たいアイスが心地よく、一旦ここで口を爽やかにしてくれる。
個人的には、アイスがグラスの断面からチラッと見えているのも好き。
アイスが他のパーツに隠れて見えないことが多いagariのパフェにおいて珍しい光景。無性にかわいいので、しばし愛でたくなる。
突然現れるローストチェリー
アイスゾーンで落ち着いていたら、突然やってきた何か。
ねっとりした食感で、噛めば噛むほど旨味と甘みが出てくる。異常に美味しい、でも何かわからない。
「アナタは誰?誰?誰?」と考えて、やっとローストチェリーだとわかった。
グラスに入れるところ、見てたのに。
考えてはいけない、舌と心で感じなければいけなかった。
すると、また舌になめらかにまとわりつく何か。ローストチェリーとは口溶けや甘みが違う。
今度はバスクチーズケーキだとすぐに気付いた。そんな自分がちょっと嬉しい。
この濃厚な甘みたちがほんのり苦い抹茶クランブルとも合う。
見た目の印象通り、グラスの中は全体的にとても大人な味わい。
底には抹茶とベリーの2種のゼリー。前回のお花のパフェも2種のゼリーがかなり好みだったけど、今回はそれを凌ぐほどに好きな味と食感。
片方ずつでも美味しいけど、せっかくだからスプーンに両方乗せてアメリカラーで食べるとより美味しく楽しめる。
小人のおじさんのイタズラ
いつものことながら、手品みたいに次々と違う驚きがやってくるんだけど。
今回は、小人のおじさんがパフェグラスの中で、「次はコレ。その次はコレ…」とスプーンに乗せている様子が頭に浮かんだ。
スプーンに色んなものを乗せては、食べた人の驚く顔や喜ぶ声をこっそり覗いている小人のおじさん。
そんな妄想が頭の中で膨らむ。
私が様々な美味しさに驚いたり喜んだりするたびに、ジョナさんとおじさんが嬉しそうに顔を見合わせて笑っていそうだ。
2人が仕掛けたかわいいイタズラに、掌で転がされていたのかもしれない。
人を喜ばせることに幸せを感じるアメリ。
ジョナさんはそんなアメリに憧れてフランスへ行き、小人のおじさんと旅をした。
このパフェを食べると、その旅がどれだけ楽しくて幸せだったのかを存分に感じられる。
同時に、小人のおじさんと旅したアメリの世界をパフェで表現できること、それを皆さんに食べてもらえることが、ジョナさんにとってどれほど嬉しいことか。手を取るように感じられた。
映画を観た人も観ていない人も、きっと楽しむことができるパフェ。
優しくかわいいアメリの世界を是非ご堪能ください。
※でも実は私、まだ映画を観ていません。
(これから観る予定。ほんと。)
[Photo : Masayuki Nakano]
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