まあお 読書ツイート集 2020-7月付近
皆さん、こんにちは! 毎度おなじみ自称作家の あまおう まあお でーす^ ^ノ
なんか災害とか異常気象とかウィルスとか流行ってるけど、元気に暮らしておられますか? こう重なると、なんかもうどうにでもなぁれ☆ って気持ちになっちゃって、よくないですね。
まあ災害だのは自分でどうしようもないことなので、せめて人災とかつまらん事故なんかはしないように、引きこもって読書でもしておきましょう。というわけで、最近読んだやつ紹介するよー!
2020-06-25
【読んだ…】某教養系ユーチューバーの書いた本
不思議なもんで、喋りがうまい人の番組を書き起こして加筆修正しても、面白い本にはならない。
内容はいいんですが、文章が鼻につきますね。
多少時間を取られても、ユーチューブ観ることにします;^ ^
この辺が、学者と文化人の境界なのか? #辛口
2020-06-26
【読んだ】柴宜弘先生「図説バルカンの歴史」
豊富な色刷資料で可視化された入門書! 論旨もまとまっていて流石第一人者の著作。
バルカン近代化の過程で「民族主義」が歪んでいく様に興味を持った。帝国主義との比較も面白そうだ。
しばらくはこの著者の本を中心に勉強しようと思います! #読書
2020-06-27
【感動した!】アウレーリウス「自省録」
時に老荘思想のようで、中観派のようで、そしてどこまでもローマ的な箴言集。
文学の才能と政治の手腕に何も関わりがなくても、賢帝と呼ばれ崇拝されるのも納得。
日本人にも好まれる素晴らしい名著と思います。
読んでみてください。これが皇帝の、言葉。
2020-06-28
【読んだ!】井上薫氏「裁判官が見た光市母子殺害事件」
司法にまつわる様々な問題を浮き彫りにした有名事件。少年法、弁護士変更からの大胆な転調、さにらは遺族感情、死刑問題。ひとつの事件から学ぶことが多い。
著者によると私は普通の一般人の感覚からは外れるそうです。前科ないんですよ、彼。
2020-06-29
【読んだ】外山ひとみ氏「ニッポンの刑務所30」
普段は入れない(筈の)刑務所内を写真で綴るアートブック!
ちょっとアーティスティックすぎてお勤めしたくなってきますが……再犯率から考えて待遇いいんでしょうね。
税だけでは厳しいので、余裕ある方はキャピック製品をよろしくお願いします!
2020-06-30
【読んだ】クレマン「フロイト伝」
個性的な私信。フロイトの研究本ではない。著者がどこのどういう方なのかさっぱり分からん。ご専門は精神医学ではないと思うが。フロイト氏がこれを読んだら、著者はヒステリー症でおそらく幼少期に父親との間に何か問題があったのでは、と言うだろう。#辛口
2020-07-01
【読んだ】石丸元章氏「アフター・スピード」
サブカルライターの著者がうっかりシャブでパクられた話。薬物取材してて自分でヤッちゃうとか体張り過ぎだろう。
だいたい教科書通りの内容だが、驚いたのは留置所は相部屋だったのに東拘では独房。この罪状で拘置所移送の独房。文筆家ってVIPなのか?
2020-07-02
【読んだ】万葉集(上)
2350首ほど収録されていたようです! 全部理解したとは絶対に言えませんが;^ ^ なかなかおもしろいもんですね。柿本人麻呂さんはたぶん天才です。
岩波文庫さんから「原文万葉集」というのが出ていて、万葉仮名をほぼ全部「ふりがなつき」で楽しめます! これはオススメ!
2020-07-03
【読んだ】アイカー「死に山」
ディアトロフ峠事件の本。ホラー小説ではありません。
ソ連時代の雪山遭難ですが、再調査するとかで最近話題になりましたね。豊富な写真と読みやすい文章で、面白く構成されてるな……と思ったら著者はアメリカのテレビマン。
様々な説がありますが、真相は果たして?
2020-07-04
【読んだ】アンドレ他「自己評価の心理学」
フランスってそんなに自信のない方が多いんです? 全くイメージが湧きません!
個人的には自己評価にせよ他人の評価にせよ時代や状況で変わるものに重きをおくべきでないと思いますが。
評価者のレベルが低い可能性を考えよう。それが多数派であっても。
2020-07-05
【読んだ】平山夢明先生「異常快楽殺人」
世界の有名殺人鬼七名を紹介。実話ベースだが、おそらく洋書中心に調べて再構成したかと思われる。よくまとまっていると思います。
このテの本にしては珍しくチカチーロが収録されているのが好印象。決して気分のいい話ではないのでオススメはしていません。
2020-07-06
【読んだ!】安土茂氏「刑務所の事典」
実際に入っていた著者がまとめた内部事情。面白い話も多いが、最新情報とは言えないと思う。
人によって辛いことは違うので、私は坐禅の懲罰、工場作業より好きだと思いますね。実際、禅寺でプチ修行しましたが楽しかったですよ! どちらも自由はなし。
2020-07-07
【読んだ】丸山圭三郎先生「ソシュールを読む」
明朗で美しい日本語。あまりにも読みやすくてスラスラ行くが、よく考えると私は全然理解できていない。
おそらくですがソシュールを理解するには最低限フランス語が読めないといけないんではないでしょうか……?
フラ語赤点スレスレの私無念のリタイア。
2020-07-08
【読んだ】じゅん麗香先生「花咲く神楽坂」
かわいい。花と日常系ミステリとイケメン。これが女子力というものか……!
なろう作品の書籍化とのことですが、文章がしっかりされて、ハートウォーミング。ランキングを気にするばかりでなく、好きなものを丁寧に書くことを大事にしたいと思いました!
2020-07-09
【読んだ!】増淵利行氏「ドキュメント東京拘置所」
活動家の方、九年拘禁とのこと。昭和の東拘のヤバさを告発するほとんど歴史的書物。現在はここまでひどくはないと思うんですが、実際入ったことはないので保証はできかねます。
ただ医療については、今もこんなもんかもしれませんね。健康第一。
2020-07-10
【読んだ】忍丸先生「わが家は幽世の貸本屋さん」
かわいい……! 世界観とキャラ造形が抜群の作品です。すらすらと読みやすい文章の中にドラマがきちんと描かれていて、完成度が高い!
愛すべきあやかしたちと何より主人公の好感度が高いですね! これはあやかし好きの方にオススメ!
2020-07-11
【読んだ】デリダ「死刑Ⅰ」
講義録の死後刊行本。単純な賛否の議論などになる筈もなく目指す先は「死の脱構築」とのこと。続きはまだ翻訳されてないがいずれ読みたい。
デリダの中ではわかりやすい本、とのことですが私にはちょっとばかし難しかったかなー(白目)
てか欧米の大学レベル高っ!
2020-07-12
【読んだ!】「地図で読む世界史」
副題通り「教養として知っておきたい世界の歴史」が視覚的に理解できる一冊。
正直こういうマクロ視点は私にはないんですが、「関係ねえ」とは言いたくないですね。
少しずつでいいから勉強して行きたい所存。まずは王道・入門から入っていくのが筋でしょう。
2020-07-13
【読んだ】浜島望氏「電子検問システムを暴く」
Nシステムの本。98年出版で古い情報ですが、私費・少人数で現地調査までされていて興味深い。
現在は津々浦々N網だと思います。これを監視と見るか国家安全対策と見るか。
私はほとんどの技術って最初は軍事目的だと思いますが。議論はあっていいかなと。
2020-07-14
【読んだ】丸山圭三郎先生「カオスモスの運動」
本当にこの方は文章が巧いと思う。言語学者の日本語ハンパない!内容についてはそもそも私が素材をよく理解していないので、賛否以前についていくのが難しいです。どのレベルの読者が想定されているか分からないが、いつかそこに達したいもんだ。
2020-07-15
【読んだ】梓澤和幸氏「報道被害」
安心と信頼の岩波新書。十年前の発行だが今なお読まれるべき良書。
今やマスコミのみならず、ネット全体が重要メディア。大衆の発信には功罪ある。悪貨は良貨を駆逐する。
自戒を込めて。その「正義」に品位はあるのか?
上品は無理でも、せめて下品は回避したい。
2020-07-16
【読んだ】柴宜弘先生「バルカンの民族主義」
難しいことを言っているわけではないが、耳慣れぬ言葉が多く全然私の頭に入ってこない。
スィパーヒー、チフトリキ、ハイドゥク……
何度か読んで慣れていくしかないだろうな。異国の歴史、異文化の香り。高校では習った記憶がありませんがね^p^
2020-07-18
【読んだ!】太田愛先生「幻夏」
エンタメとして素晴らしい出来栄え。著者は有名脚本家。大変勉強になりました!
ところでテーマの一つが冤罪なのですが。私はやはり司法的に一般人と感覚がズレているようで。あるタイプの人間は落しに強いです。やっててもシラを切る方が得な場合が多い。況や。
2020-07-19
【読んだ…】ある著名な博士の論文集
論文の定義からちょっと問い直したい。キャッチーな素材を見つけては強引な感想にシームレスにつなげる技術に長けている。
それが何らかの社会的意義ないし広く読まれるべき文章力を持っていれば納得もいくが。
ええ、いつもの負け犬の遠吠えです。印税裏山。
2020-07-20
【読んだ】マックス「眠れない一族」
タイトルからは予想できませんが実は狂牛病を含む「プリオン」について書かれた医療系ルポ。
面白いんですが全記述が正確なのかは疑問も。同種の生物の体組織を飼料にした動物は病気を発症する、というのは現在では常識かな。日本でも未規制のものがある気が。
2020-07-21
【読んだ…】デリダ「精神分析の抵抗」
講演会のテクストとのことだが難しすぎてついていけない! それでもたぶんこの人はとんでもなく頭がいいし、文章が巧いように感じる。原語が読めないので確証はないが。
結論すら分からないものの、読んだ意味が確実にある。日本人にも長く読まれる人と思う。
2020-07-22
【読んだ!】中谷宇吉郎先生「科学の方法」
1958年発行の名著中の名著。科学にできることとできないことを明瞭な語り口で読ませる。
高校生くらいで授業一コマ潰してでも読んだらいいと思う。
未読の大人、特に科学音痴の方はぜひ読んでみてほしい。難しい言葉や数式を使わず本質を語っておられる。
2020-07-23
【読んだ!】ショーンベルガー他「ビッグデータの正体」
以前全然ビッグじゃないデータ解析の仕事をしていたので興味深く読んだ。
19世紀に神が死んでから、我々はデータを信仰していたわけか。それによって人類が失ったモノはなーんだ?
その答えが次のキーになると思う。そこに勝機があるだろう。
2020-07-24
【読んだ!】橋爪大三郎先生「冒険としての社会科学」
驚くほど面白く、論旨が明解。かなり個性的な著者のように思われるが、読みやすいので少し追いかけてみようかな。
いま一度マルクス主義について興味を覚えたが、あれに手を出すのは骨が折れるよなあ。小さい頃から社会科が一番苦手ですねえ。
2020-07-25
【読んだ】プラトン「ソクラテスの弁明・クリトン」
戯曲風で読みやすい。ここに描かれたのが事実に近いとすれば、彼は理屈を通したのだろう。さてアテナイ人諸君、あなたがたに真実正しい理屈はあったか。
この世ではこういったことはよくある。裁判のたび思い出そう。私はアテナイ人ではないのか。
2020-07-26
【読んだ!】「バルカンを知るための66章」
歴史から食べ物・サッカーまで29名もの専門家に書かれた多面的なバルカンの姿!
一つひとつの章は短いですが、それこそモザイクのような記述に、何か興味は引かれる筈。バルカンが身近に感じられるとともに読みたい本がまた増えた! 面白いねバルカン。
2020-07-27
【読んだ!】ワトソン博士「二重らせん」
科学の女神が気まぐれに囁いたのはまだ若い一人の研究者だった。歴史的な偉業を成し遂げた人々を、素直に時に赤裸々に描いたチャーミングな一冊!
個人的には科学者たちが女の子の話とかしてるのが気に入った。伝記だの偉人小説ではこうは書けないだろう。
2020-07-28
【感動した!】ベッカリーア「犯罪と刑罰」
アンシャンレジームの中、匿名発行された奇跡の書。
素晴らしい刑法論。今なお学ぶものが多い。特に死刑論は感情を超えた論理で、なぜ何の利益で廃止したがるのか、理解できた。
確かにこの思想の持主が反対するのは納得する。しかし思想は一つではない。
2020-07-29
【読んだ】丸山圭三郎先生「文化のフェティシズム」
時々すごく難しいが、時々すごく刺さる。わかりやすいようにと例示されるのがことごとく海外の文学や論なので、私にはわかりやすく読めない。
教養が足りないなあ。
ただ読んでるだけでは何の知識にもなりませんよ、と窘めているかのような一冊。
2020-07-30
【読んだ】神谷美恵子先生「精神医学研究」
明瞭でキレのいい日本語。医師の論文集とは思えぬほど達者な言葉にメロメロになってしまった。
が、内容は大変鋭いご指摘なのかなと思います。
この方はとにかく語学がお得意なので参考文献が多国籍。きっと原語でしか読めないやつでしょうね……。
2020-07-31
【読んだ】倉沢愛子氏「インドネシア大虐殺」
ちょっとにわかに信じがたい惨劇の歴史。だがボスニアのことを考えても、きっと事実なんだろう。
わが国と同じアジアの島国で起こったのなら、対岸の火事ではないぞ。
基本は政治抗争からのデマ拡散、民衆の暴徒化ということのようだ。追加研究に期待。
今回はこんなもんですね。実は今、推敲期なもので、あんまり小説小説したものは読まずにいます。
毎日のツイートから察しておられた方がいたのですが(カンがいいね!)、主として構造主義界隈を読み漁っています。
時代遅れ感ハンパネーな!
とか言わずに、まあ、気になったら読んでみてくださいね。中でもデリダはすごい知性だなと思います(←語彙力!)。
一冊でも出会いの助けになれば、幸いです^ ^ノ
ではまた、どこがお会いしますように☆(懇願) あまおう まあお でした!(フォロワー常に募集中だよ!)
・私が書いたとてもKawaii☆ 小説、そっと置いときますね。
「ママのスーパー美肌占い!?」 まあお