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まあお 読書ツイート集 2020-11月付近

 いやあ、すっかり寒くなりましたね! 自称作家の あまおう まあお です。最近は本ばかり読んでもおられず、出稼ぎに出て日銭を稼いでおりますToTノ

 人は本のみにて生きるにあらず! 先立つものが必要なんですね~。あな世知辛や、世知辛や!

 と、まあボヤキつつも少しは本も読んだりしましたので記録をまた残しておきまーす^ ^ノ
 皆様の読書欲をくすぐる一冊があればよいのですが……?

 というわけで、サクッといってみよう!

2020/10/26
【再読】堀辰雄先生「風立ちぬ」
何度読んでもよい。病身の妻が少々健気すぎるような気もするが、こういう夢のようなアニマというのは、非常によく分かります。
生きめやも。
こう書かれているからこそ、戦争末期の学徒たちに愛読されたのかもしれませんね。喜びつつも執着を捨てて、いざ。

2020/10/27
【読んだ!】綾辻行人先生「アナザー」
こんな大変なこと中学生に対策させんなーToT
と騒ぎたくなってしまう程のめり込んで読んだ。千枚あるとは思えないリーダビリティは流石!
実は先にアニメ観てたんですが;^ ^ 緻密に張られた伏線に唸った。こんな学校ヤダけど女子が皆かわいいんだよなあ。悩。

2020/10/28
【再読】芥川先生「藪の中・将軍」
大正九年・十年あたりの短編や寄稿文。とにかく技術が凄い。が、やはり「よく分からない」。このよく分からなさ、が妙に尊いものに感じてしまうのは計算か深読みか。
今回は「奇妙な再会」なんかがよいと思いました。日記はほとんど小説や芸術の話しかしてない。

2020/10/29
【読んだ!】川端先生「名人」
本因坊秀哉名人の実際の棋譜をベースに描いた囲碁小説。
私は弱いんで棋譜見てもどこが悪いか分からないんですが、川端先生はお強いようですね。プロが読んでもその通りなのかは分かりません!
しかしこの書きぶりこそ名人芸。フリーハンドなのかと思ったら実体験か。

2020/10/30
【読んだ!】燃え殻先生「ボクたちはみんな大人になれなかった」
言わずと知れたweb発人気小説。いつの間にか文庫化していた(流石!)ので読んでみました。
'90~の東京周辺の雑多なカルチャーがかなり素直に描写されていて、感覚的に新しい。
人物が浮草のような生き方をするのも興味深いですね。

2020/10/31
【読んだ!】ガルシン「あかい花」
露文はあまり得意でなくて……と思いましたが、この作家はめちゃくちゃ面白いですね! 第何次だか分からない露土戦争の志願兵だとか。
短編ばかりなのに寡作で……享年33……あっ(察し)
今現在どのくらい読まれている作家か分かりませんが、気に入りました!

2020/11/01
【読んだ】パーカー「残酷すぎる成功法則」
9割まちがえる「その常識」を科学する、だそうです。何が科学でエビデンスなのかという出発点が私と著者で隔たっているため、科学的かは最後まで分かりませんでしたが読み物としては面白い方でしょう。
この本から学ぶべきは売れる本の書き方、ですね!

2020/11/02
【再読】太宰先生「ヴィヨンの妻」
「桜桃」を含む最晩年の短編集。いつにもまして、ねっとりしていますね……こういう小説はこの方にしか書けないという点で、素晴らしいと思います。
うまく偽装していますが視点も観察対象も常に自分しかない。それを褒めたら彼は怒ってしまうかもしれませんね。

【読んだ!】人気経済アナリストの著作
なるほど自信に満ちた頼もしい書きぶり。私の予測では、この方は経済アナリストではなくその肩書を活用した「講演家」として活動してゆくおつもりでしょう。
長く予測を続けるのは難しいということかな?
なかなか奥深いですね、経済界…… #ただの予測です

2020/11/03
【読んだ!】島田荘司先生「リベルタスの寓話」
表題作の「間に」中編が一つ挿入されています! その時点で面食らったけれど(いいところで切れてるんだから!)、途中で意図が分かって、にっこり。
御手洗さんは相変わらずお忙しく、というかこのひとの脳内どうなってんだ。大満足の読了!

2020/11/04
【読んだ!】伊藤亜紗氏「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
新書は当たり外れが本当に大きい。これは実によい本だった! テーマや切り口がよく、読みやすいが、文章が実によかった。
著者は文転した美学者らしいのですが、書き味が完全に科学者のそれだと思う。こういう文は私は書けない。

2020/11/05
【読んだ】ブラッドベリ「華氏451度」
哲学的で風刺的で知的で、なおかつ冒険活劇。
宇宙人もタイムマシンもないけれど、SFらしいSF。新しい版なので佐野眞一先生の解説が刺さった。
本を殺すのは焚書官ではなく……皆さん、まだ読書週間内ですよ! 私は、焼かれても死なない本を書きたい。

2020/11/06
【読んだ!】トーマス・マン「ヴェニスに死す」
やめてあげてほしいくらいに潔く描き切った小説。異国の美少年の描写が圧倒的。この作品の後も、多くの作家が美少年を描き続けたはずだが、そのうちの誰が彼を超えられただろうか。
作中より「エロスは言葉のなかにある」
謹んで同意いたします。#読書

2020/11/08
【読んだ!】ウェザーフォード「パックス・モンゴリカ」
チンギス・ハンについて何を知っていますか。
……な、名前くらいはなんとか!
ということで興味深く読了。あの時うちの国に急に攻めてきた孫の意図がなんだったのかも、今明らかに!
モンゴル帝国でっか!!
チンギス・ハン深掘りしよっかな。

2020/11/09
【再読】吉本ばなな先生「白河夜船」
この時はまだ吉本表記なのか。
この方の小説はいつも独特で、不思議な没入感があります。おそらく語りの方向性が他人と違っているのだろうと思いますが、定かではありません。「眠り」三部作。魅力的な女の子たち。男は変な奴ばっか。そういう豊かな小説。

2020/11/10
【読んだ】読売新聞経済部「激震経済」
十年前の特集記事のまとめ本。たぶん分かりやすく書かれているんだろうが、私には難しい。
もう少し勉強して理解を深めたいところ。
経済より用兵術のが、まだすんなり頭に入ってきますね(号泣)。
経済予測するには、幅広い情報が必要なことは分かった(文学以外)。

2020/11/11
【読んだ!】先崎綜一先生「フクシノヒト」
生活保護にまつわるあれこれを盛り込んだ、お仕事小説! 安直にいい話にまとめず、リアリティをもって、けれども確かな成長と爽やかさを感じる、とてもいい小説だと思いました!
文芸社文庫NEOさん。なるほど確かにこれはNEOな感じ、しますね! おすすめ

2020/11/12
【読んだ?】「ミシェル・フーコー思考集成Ⅰ」
読めるには読めるが、ほぼ理解はできなかった! 読むより見るに近い感覚で、一応最後まで眺めることはできたが……
こういう読み方でも、読まないよりはマシだと思いたい。
まあ自分のオツムがいまいちだなあと反省することはできるか。

2020/11/13
【読んだ!】杉本大一郎先生「相対性理論は不思議でない」
この本が書かれたのは元号が昭和だったころ。今は令和になり、私のような文系の一般(以下の)人が相対性理論の言う「時間のずれ」「空間のひずみ」を当たり前のものと捉え始めています。
不思議を超えて普遍に。そして次の不思議を!

2020/11/14
【再読】森林太郎訳「フアウスト」
改めて戯曲って大事だなと思った次第。いつ読んでもメフイストがやたら魅力的なんですが、最後の件は毎度納得がいきません。
メ「馬鹿者共、恥をかきをれ!
そして毎度グレエトヘンが不憫……。難しいところもありますが、重要作品なのは間違いないと感じます。

2020/11/15
【再読】町井登志夫先生「爆撃聖徳太子」
これ結構何度も読んでるんですけど、面白いんだよなあ。時代的な制約なのか、人物が男ばっかりになってしまうんですけど、とにかく、面白いんだよなあ!
パワフルでスピーディで、読みやすくて何より痛☆快!
太子が爆撃するんですよ、いやほんとに!

2020/11/16
【読んだ】三井智映子氏ほか「はじめての株価チャート1年生」
テクニカル分析の基礎中の基礎。MACD、ゴールデンクロス、ボリンジャーバンドね、ふむふむ。
読めば確かに、分かりやすい^ ^ノ が本来の株式の意味など考えると、こういう手法でいいのかなあ? という疑問もわかないでもない;^ ^

2020/11/17
【読んだ!】西垣通先生「こころの情報学」
非常に面白い! 20年前の新書ですがおおむねその通りに現実化している。
ゴリゴリの文学者としての意見は、こうです。
「人は言葉から離れては生きられないのよ」
何語で語られても読まれるべきものは、遺ります。問題は何を語るかということでしょう。

2020/11/18
【再読】遠藤周作先生「海と毒薬」
また読んだ。やっぱりこれ、好きだなあ。人間の内面に近接しながらも潔く突き放したような書きぶりが圧巻、と思います。
そんなに長い小説ではないですが、時間経過も使った構成で、それがまた実に巧みで無駄がない、と思います。
これいいなあ、と思います。

2020/11/19
【読んだ;^ ^】某テレビ番組を再構成したコロナ経済本
う……ん。多分嘘は書いてないと思います。立ち位置によって見えるものはそれぞれですからね。
しきりに大昔の同盟国を持ち上げてるんですが、なんでですか? 今のトレンドは米国sage欧州ageなの? ワイドショーなんかほぼ見ないからびっくり!

2020/11/20
【再読】我孫子武丸先生「殺戮にいたる病」
これはもう何年ぶりに読んだかな。直球でよくできた小説で、だからこそ、何も語れないという。
もしまだ読んでないという方はぜひ読んでみてください!
初出時は数字が出なかった、とあとがきにありますが、長い目で見るとベストセラーとなりました!

2020/11/21
【読んだ】橋爪大三郎先生「政治の教室」
この方の著作は本当にボーダーレスだ。相変わらず大変に闊達で読みやすい文章。
内容については独自の視点で興味深いと思うが、私がこの方面にも歴史にも暗いので定かでない。
私が民主主義について思っていることがどういう背景を持つのか少し分かった。

2020/11/22
【読んだ】佐藤優氏「いま生きる『資本論』」
一般向けの講義録とのことですが……レベル高っ! ついていけないほど難しいが、氏が資本論をどう読んでいるかはなんとなーく感じ取れた。
このように読むには知性と膨大な知識が要る。だが思想なき経済なんて面白くもなんともないな。ぼちぼちいこか。

2020/11/23
【読んだ!】玄侑宗久先生「アミターバ無量光明」
素晴らしい……。著者は臨済宗僧侶でもあるのですが、仏教を学んだ方が物理学に触れると自然とこのように考えるのだなと納得しました。
そこも読みどころの一つですが、主人公の童女のようにまっすぐな素直さが愛しい。
すべての死すべき者への光。

2020/11/24
【読んだ!】Gトマス/Mモーガン・ウィッツ「ウォール街の崩壊」
大恐慌を多角的に綴る経済ノンフィクション! 素晴らしい読み応え。
読む前は軽佻な舞台で踊る人々……との認識だったが話は単純ではないようだ。結局、恐慌でも富める者がさらに富み、一般人は吹き飛ぶ模様。勉強後に再読したい。

2020/11/25
【流し読んだ】著名な先生の経済本
これは、いか(にも)マス(コミ)系論客のお爺ちゃんですね。派手な文章で人心を煽るのに長けておられるが、中身は眉唾かなあと。
が、なぜか結論は合っている!
こういう理屈はおかしいが答えだけ合う本というのが稀にあります。暇な方は赤入れして遊びましょう。

2020/11/26
【読んだ!】澤田昭夫先生「論文の書き方」
学術文庫の素晴らしい名著。大学の定員割れが囁かれる今日び、学部卒にこれを教えてくれる教授はどれほどいるだろうか。
少なくとも私は知らずに卒業してしまった……
論文を書く方だけでなく読む方にも一読してほしい本。アカデミズムのかほりがした!

2020/11/27
【読んだ】青来有一先生「聖水」
芥川賞受賞作を含む四編。重厚な筆致でまっすぐに綴られた文体が目を引く。物語としてはどれも閉塞している。文学と正面から向き合う方との印象を受けた。
類似の作家より読み手のコンディションを問うのかなと思った。いま現在の私には重たいが、重要な作品だろう。

2020/11/28
【読んだ】小坂流加先生「余命10年」
タイトルから、ああ難病モノね、と言わないでください。たぶんここには本当のことが少し形を変えて、書いてあります。頭の中で作っただけのお話とは一線を画しています。
最終章はきっと……前向きで素敵な方だったのでしょうね。これからも読まれますよ。R.I.P.

2020/11/29
【読んだ!】ドストエフスキー「鰐」ほか
ド氏の短編ユーモア小説集! どれもこれも本当に愉快。文章も演劇的でサクサク読めてすぐ終わるので読みやすい! 有名なあの作品が長くて深刻なので挫折した方(私です)にもおすすめしたい。文学者たるもの、深刻なだけであるはずがないのだ。

2020/11/30
【再読】芥川先生「地獄変・偸盗」
偸盗に出てくる多襄丸と藪の中の多襄丸って同じ人ですかね? 時代的には似たようなもんっぽいですが果たして。
大事なことかもしれないし、どうでもいいことなのかもしれない。
私には、同じ小説を何度も読まないと気づかないことがあります。読んでも同じか。

 今回は全体的におすすめできるクォリティの高い本が多かったです。どれを読んでも、いい読書体験になりそうですね! 文学・経済・その他教養を中心に攻めていますが、もうしばらくはこの三本柱で勉強してみようかなと。
 しかしまあ、出稼ぎしてると満足に本を読む時間もありませんねToT 困ったもんです!

 まぁーずぅーしさにぃー、まけたぁ!
 いぃえ! せぇけんにぃー、まけたぁ!
 令和枯れすゝきでも口ずさみながら、まあなんか読める本は読みます;^ ^

 最近は小説よりエッセイが人気^ -☆
https://note.com/amaomao/n/n98480185c994

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