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入院生活1カ月。出来ることが増えている
母が首の骨を骨折して、救急病院に入院してから今日でちょうど1カ月。
父と一緒にお見舞いに行った。
前回、お風呂場に行く時に着替えを入れられる手提げ袋と、爪切りを頼まれていたので持って行った。
部屋に行くが母がいない。
リハビリの時間だったらしく談話室で待つことにした。
しばらくして看護師と看護学生さんと一緒に戻ってきた。
リハビリで疲れたのかすぐにベッドに横たわる。
父と私が入ると2人は出ていった。
「元気~?」
いつもの声かけ
「昨日、今日としんどかってなぁ」
熱があるわけではないが体がだるい。
家で言われたら心配になるけど、ここは病院。
しんどい時はすぐに看護師さんに言うんやで。
母の顔にうっすら、おヒゲが目立ち始めた。
看護師には言ったらしいが。
まぁそこは身内がしないといけないのかな?
敷地内にあるコンビニでカミソリを買って来て、顔剃りをした。
「寝たままやから顔剃りしにくいやろ?」
母が申し訳なさそうに言う。
私にしたら、顔剃りをやりにくい気持ちより、ひげを生やした顔を母にさせたくなかった。
「○○さん、大丈夫ですか?」
ブザーが鳴り、ナースステーションから声がかかった。
ベッドにセンサーがつけてあり、母がベッド脇に触るとナースステーションに連絡が入るのだ。
顔剃りのためにベッド脇に立った私がセンサーに反応したらしい。
入院した当初こそ
母は思うように動けず、ナースコールすら押せなかったので、画期的な仕組みだと思ったけど、お見舞いに来てる時くらい、センサーを切ってくれたらいいのになぁ。
爪切りを持って来てたことだし、
この際爪切りしよう。
「それじゃ、起きるわ」
「エッ⁉️
起き上がれるの?
だったら顔剃りの時にも起き上がってよ」
とは
母に直接言わず、心の内に止めておいた。
何食わぬ顔で母が起き上がる。
爪切りをしたあと、あごに見つけた白髪交じりのうぶ毛剃りもしておいた。
「爪切りも終わったので、そろそろ帰ろうか?」
父に声かけする。
父は起き上がった母が横に倒れないように後ろから支えていた。
母からは父の姿が見えないので、「お父さんはどこ?」
首を回して父の姿を確認した。
あら、普通に首を回してる。
主治医からは左右に首を動かしにくいと聞いていたので、母の動作に驚いた。
入院して1ヶ月。
少しずつ母の状態が良くなってるのを実感した一日でした。
★今日の画像は【さび抜きちゃん】にお借りしました。