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のけものにしないで!!

火曜日
今日は主治医から話があるので父と一緒に行ってきた。

14時から面会可能なので数分待つ。

部屋に入ると車イスに乗った母がいた。

談話コーナーに移動し、椅子に座った。

父がカバンから何かを取り出した。

取り出したのは「鼻毛カッター」

前に来た時に鼻毛が目についたので持ってきてた。

人目を気にしながらも、手際よくカットしていく。

夫婦だなぁ

時間になり、主治医のもとヘ行った。

リハビリをしているが入院前の状態に戻すのは難しい。
認知症状が悪くなっているので、退院後は絶対目を離せない。

「施設に入ることも考えてください。」と言われた。

退院後の生活をどうするか、社会福祉士と相談して欲しい。

では場所を変えてお話しましょう

また談話コーナーに移動した。

母は主治医の話を聞いてるようで、寝てるようだったので、部屋に戻るよう話した。

看護師に連れて行ってもらってるものだと思っていた。

母の退院後の生活について社会福祉士と話した。

父と私の希望は退院したら家に帰って来てもらうこと。

もしかしたら母のリハビリでは足腰の機能が戻ってないかもしれない。

けれど退院後すぐ施設に入る選択肢は全くない。

一度は家に連れて帰って、好きなものを食べさせてあげたい。

社会福祉士は父と私の希望に沿うようにケアマネージャーと連携をとると言ってくれた。

予定していた話が終わったので、そろそろ帰ろう。
母の顔を見に行くと▪▪▪
母がいない。

看護師に聞くと、先ほど主治医の話を聞いた、ナースステーションにいた。

「ここにいたん?」
話かけると、涙ぐみながら、
「お母ちゃんはあんたに怒ってるんや」

私、なんかした?

「私だけのけものにして!!」

さっきの社会福祉士との話に入れなかったことを怒ってる。

(いやいや、母、リハビリで疲れたから寝るって言ったよね。)

すかさず社会福祉士が「さっきの話はこんな内容だったんですよ」と説明。

「お母ちゃん、4月には家に帰れるから、リハビリ頑張って」

家に帰れると聞いて少し表情が和らいだ。

ちょっとだけ機嫌の戻った母の車イスを押して病室に戻った。














★今日の画像は【峰村 佳】さんにお借りしました。

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