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2023年6月の記事一覧
本屋さんに文庫本がこれしかない
この記事には1933年発表の短編のネタバレがほんのすこし含まれます。
…
とにかく頭に浮かんだことにすぐ手を付けないとどうしようもなくなってしまう人間で。
朝(もとい昼)起きて、洗濯機を回しているあいだにフレンチトーストを焼いてさあ食べようとしたらふと頭の中に男女が橇で夜氷の上を滑っていく風景で終わるあまりに美しい物語を読んだような記憶が蘇って、なんだっけと気になってしょうがない。
こんなとき
違ったこれは一昨日見た夢だ!
わたしがわたしであるということは、わたしが今まで何をしてきたか、
すなわち、わたしの中の「わたし」の歴史×まわりの中の「わたし」の歴史
で表わされる。
ので、もしわたしが記憶をなくしてわたしのことを知っている人が誰もいない場所に行ったら、
わたしがわたしであるということを証明する手段もなく、
わたしがわたしであると説明してくれる人もなく、
確固としていないぽっかりと宙に浮いたわたしがそこらへんを