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拝啓 noteを書く全ての人へ。

今回は、1万字を超える記事になっています。ふだんnoteを読んでいるけれど、書いたことがない人やnoteをつづけていくコツを知りたい人に読んでほしいです。

 これまで「note機能」や「noteの書き方」について、数回に分けて記事を書いてきました。しかし、全てを探すのは骨が折れる作業だと思います。

 そこで、記事を一つにまとめることにしました。今回は、過去に書いた記事の内容をまとめたり、新たに内容を付け加えています。

 かなりの長文記事ですが、せひ最後までお付き合いください!!

第1章 noteってなに!?

 友達にnoteの説明を求められたとき、どう答えればいいか困ったことはありませんか。noteの素晴らしさを説明したいけれど、うまく良さを伝えきれない。こんな経験をしたことはありませんか。

 こういう場合って、最終的には「とりあえず使ってみて!」と言うしかないですよね。

 僕はこういう時、「noteは、SNS機能がついたブログサービスだよ」と説明しています。noteは、ツイッターやインスタグラムのようにフォロワーを抱えることができて、ブログのように書こうと思えば何万字もの文章を投稿することができるからです。

noteが目指すミッション
noteを運営している、note株式会社が掲げているミッションがあります。それは、「誰もが創作をはじめ、つづけられるようにする」です。

noteでは、利用者全員がクリエイターと呼ばれています。プロの物書きでなくても、書いている人はクリエイターです。そして、読んでいる人もクリエイターなのです。

また、他のブログサービスとちがって、noteはシンプルなデザインとなっていて、誰もが気軽に創作をつづけられる環境が整っています

第2章 noteの大きな特徴

noteは、SNS機能がついたブログサービス

 この説明は、正確とは言えないかもしれません。もちろんSNS機能はあるし、ブログのような文章を届けるサービスですが、noteの魅力を伝えきれていないように感じます。

 この章では、noteの3つの特徴を紹介しながら、noteの魅力を伝えていきます。

① noteは人検索できる
② 書くことに集中できる
③ ランキングがない

① noteは人検索できる

 noteはブログとよく似ていて、まったく性質の異なるものです。それはブログが「キーワード検索」をしているのに対して、noteが「人検索」をしている点にあると思います。

 僕たちはふだん何か調べものをしたい時、ネットで検索します。いわゆる「ググる」というやつです。検索の上位にある記事を読んでいきます。

 逆にブログを書く側の視点に立つと、多くの人に文章を読まれるためには、検索上位に来るようなSEOを考慮した記事を書かなければなりません。

 要するに、ブログには「キーワード検索」が求められ、「キーワード検索」に引っ掛かりやすいように文章が書かれています

 一方、noteはブログのような書き方をしても読者を惹きつけることは難しいと個人的には思います。僕はnoteを読む意味は「人検索」にあると考えているからです。

 noteのアカウントを見つけてわざわざ文章を読んでいる人は、noteの街にひそんでいる面白い人の文章が読みたいのだと思います。

 要するに、noteに知りたいことがあるのではなく、出会いたい人がいるのです。

ブログ:「キーワード検索」   ▷ 役に立つ記事
note   :   「人検索」              ▷ 興味をそそる人の文章

 ちなみに、僕の記事のなかで、一番noteっぽいなぁと感じるのは、『バレンタインとチョコレート。』というエッセイです。

 noteでは、自分が実際に体験したことを語る文章が人気です。誰しも生きていたら、楽しかったことや困難にぶち当たったことはあるはずです。あなたの体験したい話は、あなたしか書けません。ぜひチャレンジしてみてください。

② 書くことに集中できる

 次に、noteに文章を書くツールについて説明します。

 noteは、手軽に文章を投稿できる仕組みになっています。シンプルなエディタで文字の大きさや装飾が限られており、余計なことを考えてしまう心配がありません。

 例えば、noteのエディタは、文字の色を変えたりすることはできません。変えることができないからこそ、文章の内容にこだわることができます。

 僕自身、過去にブログを書こうとして挫折したことが何度もあります。いろんな機能があって便利だけれど、僕には複雑すぎました。

 一方、noteはシンプルな構造になっているからこそ、書くことに集中できるのです。説明書を読まなくても感覚的に使い方が分かるように設計されているのです。

③ ランキングがない

 noteには、ランキングがありません。ランキングがあると、刺激的なタイトルや釣り記事や悪口記事で溢れてしまうからです。

 実際、ツイッターやネットニュースを見ると、刺激的な内容で溢れています。タイトルを釣って閲覧数を稼いでいる記事も多いです。

 いっぽう、noteはかなり平和です。僕自身、noteをはじめて3年目になりますが、誹謗中傷のコメントに出会ったことは一度もありません。だからこそ、ネットで文章を投稿した人にとって、最高のプラットフォームだと思います。

 もちろん、これは、noteが炎上しにくいように設計されていることもありますが、クリエイターのみんながこの空間を大切にしているからだと僕は思っています。noteは、今後もそういう場所であってほしいですね。

 ちなみに、noteのCXOである深津貴之さんが「noteにランキングがない」ことについて記事で言及されています。面白いので、こちらも併せてご覧ください。

【noteは、ブログと何が違うの!?】
noteとブログの違いは他にもあります。ここでは、3つの違いを説明します。
1. 5種類の投稿形式がある
noteには5種類の投稿形式があります。文章の他にも、写真やイラスト、音楽や映像(動画)です。自分の好みの発信媒体を選ぶことができるのが、大きな魅力の一つです。
2. SNS機能がある
noteには、SNS機能があります。読んだ記事にコメントを送れるだけでなく、誰かのnoteをフォローしたり、スキを送ることができます。
(スキというのは、”いいね”のようなものです)
定期的に発信をしていると、いつも読んでくれる読者が増えてくるのが醍醐味です。
3. 広告がない
noteには広告がありません。そのため、ストレスなく文章を読むことができます。とてもシンプルな特徴になっていて、読む人にとっても、書く人にとっても使いやすいつくりになっています。

第3章 noteの住人の基本情報

① 会員登録者数

「note8周年事業発表会」より

 少しまえ、「note8周年事業発表会」が行われました。そこで、noteの会員登録者数が発表されました。

 会員登録者数は、なんと500万人でした。(2022年4月)

 noteはアカウントを作らなくても、無料で読むことができます。この500万人という数字は、わざわざ会員登録をしてアカウントを作った人の数です。
(ちなみに、会員登録は無料です)

 月間アクティブユーザーはもっと多いはずです。ちなみに、2020年5月に発表された数字だと、月間アクティブユーザーは6300万人です。すごい数ですね。

 noteの存在を知っている人は、まだまだ少ない印象がありますが、ツイッターなどを通して、知らないうちに読んでいる可能性はあるのです。

https://note.jp/n/n705929417079 より引用

② 累計総スキ数

「note8周年事業発表会」より

 「スキ」というのは、「いいね」のことです。これまでの累計の総スキ数は、2.6億回だそうです。壮大な数ですね。

③ noteコンテストから書籍化、映像化へ

「note8周年事業発表会」より

 noteでは企業とタイアップしたnoteコンテストが催されています。

 例えば、漫画家のかっぴーさんが書いた『左利きのエレン』や松本千秋さんが書いた『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』は、書籍化&ドラマ化が決まりました。すごいですね。
(ちなみに、「noteコンテスト」については、第4章で説明します)

④ クリエイターの収益

「note8周年事業発表会」より

 また、noteで収益を得ることもできます。現在、noteを書いて収益を得ている人は10万人を突破しています。

 さらに、2021年における年間売り上げTOP1000に入るクリエイターの年間の平均売り上げは、667万円だそうです。

 この数字は、2019年と比べると、2倍以上に増加しています。noteの街が活性化するにつれて、収益も伸びているわけです。

「note8周年事業発表会」より

 また、累計売り上げで1億円以上を出しているクリエイターは、28人もいるそうです。

 noteって夢がありますね。

第4章 noteのステキな機能

 ここからは具体的な「noteの機能」の説明をしていきます。noteのステキな機能を5つご紹介します。

① 6つの投稿媒体がある
② クリエイターサポート機能
③ クリエイター支援プログラム
④ お題とコンテスト 
⑤ 運営の方にオススメしてもらえる

① 6つの投稿媒体がある

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1. テキスト
2. 画像
3. つぶやき
4. 音声
5. 動画
6. サークル ※オーナーになるには、申請が必要です

 まずは、テキストです。noteに投稿している多くの人は、この「テキスト」を選んで、文章を書いています。自分の思いを日記として書いたり、ビジネスで使えるテクニックや、学びを届けたり、自作の小説や漫画を連載することもできます。

 次に、画像です。これは、自分が撮影した写真や描いたイラストを投稿することができます。写真を撮ったり、イラストを描いたりするのが趣味の方は、こちらの投稿形式もオススメです。

 さらに、noteをツイッターのようにより気軽に利用したい方は、つぶやきがおすすめです。140文字の制限のなかで文章を投稿できます。また、画像も追加できるので、まさにツイッターのような機能ですね。

 そして、自作の音楽を発表したり、ネットラジオのような音声配信をしたい方には、音声がオススメです。機材がなくても、スマホで録音をすることができます。また、外部音声をアップロードすることもできるので、別で音声を録音して、編集したファイルをnoteにアップロードが可能です。

 また、動画もあります。これは、YouTubeやVimeoなどと連携させて、自分が撮影、編集をした動画をnoteに投稿することができます。YouTubeやVimeoのURLをnoteに貼り付けるやり方なので、あらかじめYouTubeやVimeoのアカウントを持っておく必要はあります。

 最後に、サークル機能を説明します。noteには、月額課金制のコミュニティを運営できる「サークル機能」があります。そこでは、メンバー同士での交流や、メンバー限定の情報に触れることができます。サークルに入会すると、限定公開の記事を読んだり、コメントしたり、他のサークルメンバーとコミュニケーションを取ることができます。まさに、高校や大学のクラブ活動やサークルのようなコミュニティです。

② クリエイターサポート機能

 noteには、良いと思った記事に投げ銭を送ることができる機能があります。これが、クリエイターサポート機能です。応援したいクリエイターさんに、¥100~¥10,000までのサポートを送ることができます。記事の一番下にある「サポートをする」から行えます。

 また、下のスクショのように、クリエイターのメッセージの載せることができます。僕の場合は、コーヒーが好きなので「サポートしてもらったお金でコーヒー豆を買います」というような趣旨のメッセージが添えられています。

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 メッセージもクリエイターの個性が表れますし、何に使うかを書くことで、読者さんに親近感を感じてもらえるかもしれません。

 僕自身は、noteを始めたばかりの頃、色々な人に何度かサポートを送ってもらって、嬉しかったのを覚えています。当時も毎日投稿を頑張っていたので、励みになり、noteを投稿するのが楽しくなりました。

※ちなみに、この文言は「アカウント設定」から、いつでも自由に変更ができます

凄いのは、これだけではありません。

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 なんと、サポートした記事をオススメすることができます。オススメした記事は、フォロワーさんのタイムラインに表示されます。(上の写真参照)

 例えば、僕がAさんの記事をサポートして、オススメしたとしましょう。すると、僕のフォロワーさんにAさんの記事を読んでもらうことができるんです。
これは、ツイッターでいうところのリツイート機能のようなものです。オススメした記事を多くの人に拡散できるのです。

 一般的には、拡散という機能は少し怖くて、悪口や誹謗中傷なども拡散されてしまうこともあります。しかし、noteにある『みんなのオススメ記事』は、サポートと結びついています。なので、誹謗中傷のような類の記事が拡散されるリスクを最小限に抑えています。考えた人天才です。

③ クリエイター支援プログラム

 また、企業から支援を受けられるプログラムがあります。これが、クリエイター支援プログラムです。

 幻冬舎、ダイヤモンド社、扶桑社、日本経済新聞、文藝春秋など69パートナーが参加しています。(2020年7月時点)

 noteクリエイターの出版のお手伝い、新聞の紙面での紹介、テレビ番組出演など多岐にわたります。有名人にかぎらず、noteを書いているクリエイター全ての人にチャンスがあるので、夢のような話です。

④ お題とコンテスト

 noteを書いてみたいけど、書くネタがない。そんな風に思っている人もいると思います。そんな人にオススメなのが、「お題」です。

 noteでは、定期的に「お題」が用意されているので、テーマが与えられることにより、書きやすくなります。創作をつづけられるアイデアをnote側が提供してくれているのです。

 また、似たようなイベントとして、「コンテスト」というものがあります。
それは、noteと企業さんとのコラボ企画です。応募期間があり、審査員たちによる審査が行われます。受賞者には、メディアに掲載されたり、賞金や賞品などが贈られたりします。

 自分が書いた記事が、多くの人に読んでもらうチャンスになります。

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 上のスクショを見てもらえれば分かるように、ジャンル別にお題が用意されています。自分の書きたいジャンルで選ぶことができるので、書きやすいですね。

⑤ 運営の方にオススメしてもらえる

 noteにはランキングがないのですが、その代わりに良質な記事を書くと、なんと運営さんにオススメしてもらえます。

 選ばれる基準は、フォロワーが多いからとか、スキが多いから選ばれるものではなくて、運営さんの人の目で、一つひとつの記事を読んで「この記事良いなぁ」と思った記事が選ばれているのです。

 僕自身も、ありがたいことに2回もオススメに選んで頂きました。noteを投稿している全ての人にチャンスがあるので、本当に夢があります。

第5章 マガジンをつくる

 noteでは、マガジンを作ることができます。マガジンとは、「記事をまとめたフォルダ」のようなものです。YouTubeでいうと、再生リストにあたります。

 自分の記事をカテゴリー別にファイリングすることができて、読者にとっても、読みたい記事を探しやすくなります。また、書く側も記事の管理ごしやすくなります。また、その人をフォローしなくても、マガジンだけのフォローもできるので、オススメです。

 ちなみに、マガジンには3種類あります。「無料マガジン」「有料マガジン」「定期購読マガジン」です。
「無料マガジン」は、文字通り、無料で読むことができるマガジンです。残りの2つは、有料のマガジンになります。

※ 有料のnoteについては、次の章でお話します。

第6章 自分の作品を販売する

 noteでは、クリエイターが自ら作った作品をnote内で販売することができます。販売形式は、3つあります。

① 有料記事
② 有料マガジン
③ 定期購読マガジン

① 有料記事

 noteクリエーターは自分が書いた文章や作品を有料記事として販売することができます。

価格は¥100〜¥10,000まで自由に設定することができます。
(※ noteプレミアム会員になれば、¥50,000まで販売可能です)

 販売したいビジネスに役立つ情報や小説、漫画などを手軽に販売できるのは、noteならではの機能です。

② 有料マガジン

 「有料マガジン」はマガジンを購入すれば、その中に入っている記事を全て読むことができます。さらに、新しい記事が投稿されても、同じ金額で読むことができるので、おすすめです。

有料記事が「単品」なのに対して、有料マガジンは「セット売り」というイメージです。

③ 定期購読マガジン

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 「定期購読マガジン」は、月額でお金を払えば、定期的に記事を読むことができます。また、定期購読マガジンの運営には、審査があります。そのため、質の高い記事が担保されています。

 投稿頻度はクリエーターによって様々です。月4回更新する人もいれば、月に1回の人もいます。毎日投稿している人もいます。
(ちなみに、上のスクショにある「雑記帳」という定期購読マガジンは、現在終了しております)

定期購読マガジンの運営を考えている人へ
 定期購読マガジンを始めたい人に向けての話をします。
まず、定期購読マガジンのタイトルを後から変更することはできます。ただし、金額設定は変更できません。なので、あらかじめ値段設定をきちんと決めてから、開設の申請を行いましょう。また、当たり前ですが、テーマはつづけられるものを選びましょう。そういう意味では、いきなり始めるのではなく、有料記事や有料マガジンで様子を見てから、チャレンジしてみるのが良いかと思います。

【noteメンバーシップって!?】 
 さらに、今後の流れとして、「noteメンバーシップ」というサービスが始まります。簡単に言うと、「”定期購読マガジン”や”サークル”の進化版」です。
 これまでは、文章を投稿することで対価を得るという縛りがあったけれど、その縛りをなくして、例えば、自分たちのメインの活動(ファンとの交流、講義、セミナー、リアル店舗での販売など…)の対価として収入を得たいという人の要望にも応えるサービスです。2022年夏にスタートするそうです。

第7章 僕のnoteのつづけ方

 ここからは、僕が約2年間noteをつづけてきた中で、「noteを継続するためのコツ」を語りたいと思います。

① 多くの人に読まれる工夫をする
② 同じ時間に書く習慣をつける
③ なるべく新鮮な記事を届ける

① 多くの人に読まれる工夫をする

 note投稿を続けられる大きなモチベーションは、やはり読者がいるということだと思います。せっかく一生懸命書いたのに読まれないのでは、壁の落書きと同じです。(価値がないという意味ではありません。もったいないという意味です)

 もちろん、備忘録的な使い方や生活の記録として日記のような使い方をされている人もいます。それも、正しいnoteの使い方です。

 しかし、この記事を読んでくれているあなたは、おそらく違うでしょう。もっと多くの読者の読んでもらいたいと思っているはずです。

 そんなあなたのために、僕が工夫しているnoteの書き方をご紹介しましょう。

◆ テーマを固定する
 自分の書きたいことを書きたいタイミングで書く人もいますが、僕は「テーマを固定する」のをオススメします。

 読み手の視点に立って考えてみてください。小説を読みたくて見つけたnoteクリエイターさんが、次の投稿で「語学学習」について書いて、その次の日が「スポーツ」で、それから「パチンコ」、「競馬」、「投資」とバラバラのテーマで投稿していたらどうでしょう。よっぽどその人のファンでない限り、フォローを外すと思います。タイムラインに、自分の全く興味のない記事が並んでいるからです。

 なので、テーマは固定した方が良いと思います。もちろん、note投稿を始めたばかりの頃は自分の書きたいテーマが決まっていないこともあるので、色々と書いてみるのが良いかもしれません。慣れてきて、自分の本当に書きたいテーマが見つかったら、そのテーマ一筋で書いてみるのが良いでしょう。

 また、複数のテーマで書きたいと思っている人は、アカウントを別につくるという方法もあります。YouTubeのセカンドチャンネルみたいに、セカンドnoteを作ってみてもいいと思います。

◆ テーマを複数に分ける
 さきほど、「テーマを固定する」という話をしました。しかし、これと矛盾したことを言います。テーマを複数に分けましょう

 もちろん理想を言えば、テーマは固定した方がいいです。しかし、同じテーマでしか書くことができないと、投稿をつづけていくことが難しい場合もあります。僕自身は、そうでした。noteを初めて3年目になりますが、こへまで何度もやり方を変えて苦労してきました。

 最終的にたどり着いたのが、「テーマを複数に分ける」方法でした。実際、僕のnoteは、主に「短編小説」「エッセイ」「読書日記」の3本の軸で文章を書いています。もちろん、闇雲に複数に分ければいいものでもありません。
 ポイントは、テーマが似通っている点にあります。僕の場合だと、「小説」「エッセイ」「読書日記」なので、3つともテーマが似ているのです。

 3つのテーマを書くことになった経緯については、『note3年目になっていた話。』で詳しく書きました。興味のある方は、ご覧ください。

◆ タイトルとアイキャッチを工夫する
noteは書いた内容だけでなく、タイトルやアイキャッチ(=見出し画像。YouTubeでいうところのサムネイル)も大切です。

自分が書いた記事を読んでもらえるかどうかは、読む前に決まるからです。タイムラインに流れてきた記事を、読もうかどうかは一瞬のうちに判断されます。

ここで注意してほしいのは、過激なタイトルや過激なアイキャッチは禁物です。その記事がクリックされるかもしれませんが、過激で釣った記事は、次に読みたいとは思いません。継続して読んでもらう記事を目指しましょう。

コツは、見たら内容全体が分かるものが良いです。よく読まれている記事は、結論が書かれていることが多いです。たとえば、僕が以前書いた人気記事で、『英語を教えているのに、英単語が覚えられない話』というのがあります。

見てもらえば分かるのですが、タイトルもアイキャッチもひと目見て分かるものになっています。あと、タイトルの長さも大切です。オススメの長さは、20字くらいです。

◆ 更新頻度を決める
 更新頻度はまばらではなく、定期的に投稿することをオススメします。毎週金曜日の18時に投稿するとか、毎日19時に投稿するみたいに、曜日や時間を決めて投稿するのがオススメです。理由は、読み手の視点に立つと、投稿頻度が決まっている方が親切です。また、書き手の視点では、定期的に投稿した方が、習慣化されて読まれやすくなります。

 また、投稿時間は書きたいコンテンツによって異なると思います。例えば、通勤、通学時間に読んでほしいから、朝の7時半に投稿しようとか。お昼休みに読んでほしいから、12時にしようとか。自分の記事を読んでくれる人のことをイメージしてみるのがいいでしょう。

 さらに、noteの利用者は21時から22時が多いみたいです。『あなたがnoteを投稿すべき時間は決まっている』というnote記事で知りました。

 ちなみに、僕は18時半に投稿しています。僕の読者の場合は、19時とか20時に投稿するよりも、多くの人が読みにきてくれる印象があります。ちゃんとデータを取ったわけではありませんが。

◆ 体験談ベースの記事を書こう
冒頭でも話しましたが、noteはブログとは大きく異なります。

まず、「ブログ」は検索を意識して書きます。そのため、読者が知りたいことは何なのかを考えた上で、ブログ内でその答えが簡潔に説明されている必要があります。また、自分のブログ記事が検索上位に上がるような記事を目指します。

一方、noteの場合は、人検索が求められるので、誰が書いているのかを明確にする必要があります。要するに、「この人が書いている!!」って分かりやすい方が良いのです。

だから、noteで多くの人に読まれている記事というのは、誰かが体験した記事が多いです。多くの読者は、あなたによる、あなたが体験した、あなただけの話が聞きたいのです。

また、noteでは、ブログのような論理的で分かりやすい文章よりも、感情に訴えかけるようなエッセイが人気を集めているようです。

◆ 読み手の視点に立つ
 多くの人に読んでもらうためには、読み手の視点に立つことも大切です。例えば、ただの自慢話になっているのなら、投稿しない方がいいです。赤の他人の自慢話ほど面白くない話はないからです。もちろん、自慢が壮大すぎて人を惹きつけることもありますが、たいていの場合、鼻につく内容をわざわざ読もうと思う人は少ないです。
 また、読みやすい文章を心がけるのも大切です。例えば、一文がだらだらと長すぎる文章は苦痛です。そういう文章を書くプロの作家さんもいますが、かなり高度なテクニックが必要です。記事を書き終えたあとに、何度も推敲してみてみるのが良いでしょう。

② 同じ時間に書く習慣をつける

 note投稿をつづけるための2つ目のコツは、同じ時間に書く習慣をつけることです。僕は、2020年の4月1日からnoteの毎日投稿を始めたのですが、何度か休止期間がありました。行き詰まってしまい、書くことができなくなったのです。

 これを打破できたのは、毎日なるべく同じ時間に机に向かう習慣を作ったからです。僕の場合は、朝起きたらパソコンの前でカチャカチャと文章を打っています。個人的には、夜よりも朝の方が捗ります。

 もちろん、これは移動時間に書くのもいいし、人によっては、寝る前に書くのもありだと思います。大事なのは、時間を忘れてしまうくらい集中できる時間を作ることです。

 書く時間を明確につくることで、書くことが習慣化され、note投稿をつづけることができるのだと思います。

③ なるべく新鮮な記事を届ける

 最後に、新鮮な記事を届ける大切さを語ります。僕は、noteを書き始めたばかりの頃、毎日渾身の記事を必ず1つ書いていました。しだいに書くことに慣れてくると、記事にばらつきがあるように感じてきました。

 毎日noteを書いていると、日によって使える時間が限られているので、記事によって文章の質が変動するのです。だから、1つの記事にかける時間を同じにするために、書き溜めを始めました。時間に余裕がある時は、1日に5つもnoteを書いたこともあります。

 しかし、同時に大事なものを失ってしまいました。それは、「記事の新鮮さ」です。文章を書いた時の僕の胸のうちにあった熱い気持ちは冷めきってしまい、言葉の重さを失っていました。要するに、noteを書いていくことが作業になってしまったのです。

 noteを始めたばかりの頃は、「今日の記事をどれくらいの人が読んでくれるかなぁ」というようなわくわくした気持ちを常に感じていました。だから楽しかったし、良い文章が書けた達成感を味わうことができていました。しかし、記事を書き溜めることでその気持ちが薄れてきたのです。

 なので、今では、書いた時の熱量が冷めきらない内に公開するようにしています。

これには、例外もあります!!
ただし、例外もあるようです。僕は、小説をnoteに公開しているのですが、小説はすぐに出さない方が良さそうです。何度も書き直していく内に、良い文章に変わっていくからです。

僕の場合は、短編小説を書き溜めておいて、どうしても今伝えたいエッセイは、なるべく早く公開するようにしています。

 毎日投稿をしている僕にとって、このやり方が投稿が途切れずに、バランスよく続けられるみたいです。

 これについては、正解というものはなく、投稿をつづけていくなかで自分なりのやり方、流儀を見つけていくしかありません。

 ちなみに、僕は、書けなかった日用のストックをいくつか溜めています。1日に何個も書くと質が落ちるのでやっていませんが、時間がある時は2つぐらい記事を書きます。

 また、書けない日に自分の過去の記事を紹介するというやり方をとっている人もいます。さらに、毎日投稿ではなく、1ヶ月に1回くらいのペースで、ものすごい良質な記事を書かれる方もいます。

 ぜひ皆さんにとってのつづけられるバランスを見つけてみてください。

第8章 noteは、誰もが住める創作の街

 以前、noteのCEOの加藤貞顕さんが2020年のnoteフェスで印象的なことを仰っておりました。

加藤 (noteは) 街なんで、お友達ができてやりとりしてほしいし、もちろん、仕事が見つかったって言いわけだし、その必須の通信機能は必要だと思うんですよね。

 noteというのは、街なんです。僕たちが日本に住んでいるのと同じように、オンライン上でnoteという創作の街に住んでいるのです。

 まさに、誰もが住める創作の街です。

 そこには大勢の人が住んでいて、住人はみなクリエイターと呼ばれていて、自分の身に起こったエピソードを語ったり、好きなものについて熱弁したりするんです。なかには小説という媒体で、創作をつづけている人もいます。

 街だからこそ、そこで友達ができるのも当然だし、そこで仕事をするのも当たり前です。僕は加藤さんの言葉を聞いて、noteが目指す姿の片鱗が見えた気がして、とてもワクワクしました。

 noteという街には、自分の日々の暮らしを明るく元気に語っている人や、繊細で今にも壊れそうな声を届かせようとする人や、リアルではあまり出会ったことのないような不思議で面白い生活を送っている人が住んでいます。

 僕はそこに魅力を感じて、noteに文章の投稿を始めました。noteという街での発言権を得ました。生まれてはじめて、ネットという大海原に自分の声を届けました。それが、2020年4月1日。エイプリルフールの日の、嘘みたいな本当の話です。

 はじめは自分の声は自分にしか届きませんでした。誰も押してくれないから、自分だけがスキ♡を押していたこともあります。声を届かせようと精いっぱい大声を張り上げても、大きく反射して自分に返ってくるだけだった。聞いてくれる人はほとんどいなかったと思います。

 noteという広い街で、新参者がどんなに声を張り上げても、振り向いてくれるはずがない。初めはそう思っていた。しかし、僕のそんな予想はすぐに裏切られました。

 僕が発した言葉やメッセージを受け取ってくれる人が現れたのです。noteの住民は、やさしい。noteという街にはたくさんの声が響いているのに、僕の声を拾ってくれました。それから読者が少しずつ増えてきて、今に至ります。

 noteに来て本当によかった。つづけてきて本当に良かった。今ではそう思っています。そして、この記事が多くの人に届いてくれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

普段、僕の記事では、「エッセイ」「小説」「読書日記」を中心に書いています。興味を持ってくれた人は、フォローをしてくれると嬉しいです。

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雨宮 大和|エッセイ・短編小説
サポートして頂いたお金で、好きなコーヒー豆を買います。応援があれば、日々の創作のやる気が出ます。

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