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年末はぜひ「傷ついた心」の大掃除を。
こんにちは。天宮です。
いよいよ今年も残すところあと少し。お仕事納めを迎え、大掃除に取り掛かる方も多いのではないでしょうか。
今回は、この年末の恒例行事である大掃除に掛けて
知らず知らずのうちに溜まった「心の痛み」に目を向けて、心の大掃除に取り組んでみませんか? というお話です。
⭐︎
生きていると、
心がぎゅっとするような出来事に
出会うこと、ありますよね。
誰かが何気なく口にした言葉に
深く傷ついたり。
ちょっとした態度に傷ついたり。
そんなとき、
あなたはどうしていますか?
「いま、傷ついた」
と、そのひとに言えますか?
それとも、黙って
心のなかに収めていますか?
きっと大半のひとは、じっと我慢して、
自分の心のなかに
収めてしまうのではないでしょうか。
ちなみに私はどんなに傷ついても、
傷つけられた相手にそれを伝えることなく、
自分のなかに抑え込むタイプでした。
場の雰囲気を悪くするのも嫌ですし、
ケンカをするのも苦手です。
でも、気を取り直すのは得意なので、
一瞬傷ついても、
すぐに自分で機嫌を直すことができたのです。
そうすると、
傷ついたことを
忘れることができました。
そうやって、傷ついたことを、
なかったことにしていたのです。
☆
先日、
<心がぎゅっとする>
出来事がありました。
友人の言葉と態度に
とても傷ついたのですが、
私は傷ついたことを
相手に伝えることができず
ただ黙ることしかできませんでした。
いつもの私なら、なんとかして
自分で気を取り直すところです。
しかし、今回はあえてそれをせず、
「傷ついた自分」に
とことん向き合ってみることにしました。
まずは胸のあたりにある
痛みの感覚に、
ただただ寄り添います。
すると、
自分が思っている以上に、
心がぎゅっとしていることに気づきました。
心臓がきゅっと縮こまっているような
胸が詰まるような感覚です。
その感覚をひたすら感じていたら
ああ、私はすごく
悲しかったんだな。
言いたいことが言えなくて、
悔しかったんだな。
と、改めて実感したのです。
普段は埋めてしまう痛みに
改めて意識を向けてみると、
私は、自分が思うより
ずっとずっと
傷ついていました。
☆
ひとは大人になるにつれて、
社会でうまく生きていくための方法を
身に付けて行きます。
周りとうまくやるには
どうしたらいいか。
その場を丸く収めるには
どうしたらいいか。
周囲をうまくやっていくために
笑顔を貼り付けることが
悪いことだとは思いません。
それは時として、
誰かを傷つけないための
優しさだったりもしますから。
でも、忘れてはいけないのは
泣いている自分の心を
置き去りにしないこと。
だと思うのです。
一度生まれた心の痛みを
なかったことにしてやり過ごすと
どんどん心の中に溜まっていきます。
さらに
感情を表に出さずに抑えることが癖になると、
だんだん心が麻痺していき
悲しみを感じない分
喜びを感じることも
できなくなってしまいます。
これが高じると、
「なんとなくつまらないな」
「生きていても面白くないな」
と
人生が色褪せ、
輝きを失ってしまうのです。
かつての天宮も、まさにそうでした。
☆
頑張って、周りに気を遣って
笑顔で乗り切った一年間。
知らず知らずのうちに、
心の痛みが溜まっている方も少なくないと思います。
おうちの大掃除と併せて
どうか、心の大掃除にも
取り組んでみて欲しいのです。
今年痛かったこと。
悲しかったこと。
辛かったこと。
ぜんぶぜんぶ、
丁寧に感じてみてあげてもらえたら嬉しいです。
その痛みに寄り添うだけで
溜まった心の痛みに光があたります。
そしてちょっと、気持ちが明るくなるのを感じていただけるのではないかと思います。
⭐︎
ちなみに
傷ついた心をお掃除するのには、
ちょっとしたコツがあります。
それは
痛みに入りすぎず、寄り添い、
とにかく自分を承認してあげること。
です。
頑張ったあなたを
一年分褒めちぎってあげましょう。
だって、
誰に褒められなくても
認められなくても
あなたは本当に頑張ったはずですから。
せめてあなただけは、
あなたをたっぷり褒めてあげてください。
おうちのお掃除が一段落したら、
ぜひぜひお試しいただけたら嬉しいです。
今日も読んでいただき、
どうもありがとうございました。