本が好きですって話
5月を駆け抜けて6月
5月から新入社員が配属されて、2年ぶりに教育係をしている。定期的に任せてもらえるのはありがたいし、後輩に恵まれて来た人生なので、またいい縁になればよいなと思う。
そんな中、自分が持っている仕事も慌ただしくなり、いっぱいになりそうな日々が続いている。
先週も、朝からメール、slack、直接、色んな方法で出される指示を拾いながら、調べ物に資料作成に、後輩に教えたい業務に、頭も心も溢れかけた。一旦全てを空っぽにせねば。お昼休み、ランチのお誘いを断って、職場近くの本屋さんに向かった。文庫本の棚の前に立つだけで少し落ち着く。昼休みでも数話は読みきれそうな短編集を探して、原田マハさんの「独立記念日」を手に取った。
お昼ご飯は簡単に済ませて、ひたすら本を読む。心を落ち着けるのには本当によい。仕事のことを考えない時間にもなって、ごちゃごちゃしていた脳の配線も整っていく。
どうしてもこういう時間が必要だ。本を読むことは私にとって欠かせない。人生を振り返っても、本に助けられたり、夢を見たり、思い出と共にあったり、人生の一部である。
母も本を読む人で、私は小さい時から本をたくさん買ってもらっていたと思う。実家にある大量の絵本は、いつか自分の子どもに読んでほしい。(その時自分が読むことも楽しみ。)図書館にもよく行っていたし、学校の図書室も大好きだった。
(思い出した余談だけど、学校の中で好きな場所の絵を描きましょうって授業で一人図書室を選んで大変だった思い出があるな〜。この時ばかりは本ありすぎやで。。と思ったな。それでもオレンジベースの暖かい好きな絵になった記憶。学校の図書室行きたいな〜。)
学生時代も社会人になってからも、忙しくて日常的には読書をしなくなっていた期間は何度もあるけど、それでも振り返るとあの時この本読んだなと浮かぶから、無意識に時間を作っていたのかもしれない。
読書以外にも、草原に行ったり、空が広い花畑に行ったり、海を見たり、白い空間に行ったり(青森県立美術館と宮沢賢治の童話村を愛している)、そういうことで心を休ませてきた。
ただ、飛び回ることが難しくなった今、本の世界に浸かることで色んなものを補っている。
自分で選んでこうなっているものの、何でこんなコンクリートの中で生きてるんだ?、何が幸せでこんなに働いているんだ?、と疑問に思うほど都会に疲れることは度々ある。職種柄か、バリキャリですね、と良いのか悪いのか分からない言葉をかけられることも増えてきた。バリキャリって何でも自信を持ってこなせる人に聞こえるけど、私はそれなりに悩むし落ち込むし、プレゼンはいつも声が震えないように必死だし、やってられっか!って思う日もある。全然、私は私が思うバリキャリではない。ただ、目の前にあることを頑張りたいだけ。
脱線したけど、こんなストレス社会で、私が私を楽しめるのは本のおかげだということ。私が好きな本の話を書こうかなと思ったけど、その前に今回は私にとっての読書の話でした。好きな本についてはまたいつか。
先週の私を助けてくれた「独立記念日」は、どのお話も一歩進む心の動きがよく書かれていて、読み進めるごとに未来を信じられそうに感じました。
それぞれの方法で、休みながら救われながら、まだ続きそうな不安定な日々を乗り切れたらいいですね。
さて、また1週間が始まる。今週乗り切れば少し落ち着くかな〜。地元の焼肉冷麺のお店に行きたい〜〜〜。(岩手の人間は焼肉と冷麺がセットです)美味しいものを欲している。ドキドキする仕事もあるけど、何とかやりきろう。
それでは、また :)