消えちゃえ


突然ですが、「死にたい」と願って頭から
離れなかったことはありますか?
私はあります、今までに何回あったのかは
よく覚えていないけれど、なんなら今も。
実は今回、これを綴る前に
自分が死んだ後のことを想像して書いた、
遺書のようなnoteが既にあるんだけれど
ここに載せるのはやっぱり気が引けるので
下書きに留まったままです。


日差しが照る蒸し暑い日に、
着替えて、それなりに身なりをちゃんとして
駅まで行って、電車に揺られて遠くへ。
「そこまでする気力さえ整えば、
もう実行できちゃうのになぁ」
と今日もぼんやり思いながら、布団の上で
天井を眺めています。
そう、今は寝ているだけで精一杯だから
布団から起き上がれなくて、死なないでいるだけ。
「もう少し気力が回復したら
その気力を使って死んでやろう」と思考が進む。
そこへほんの少しの理性が
「いや、死ぬのはもう少しだけ待ってみよう」
と声をかけて抑える。
そうやって、特にここ1週間を過ごしてきた。

死なないために残された選択肢は1つだけ。
それには多くのお金と、時間も浪費して
なおかつ、就職にまで影響するかもしれない
リスクを抱える。
就職にまで響いたらどうしよう
お金もどうしよう
それが1番怖くてたまらない。
そして、不本意な形で
一般の人生ルートからはさらに外れることに
なってしまった。
この生き恥も今後抱えていかなければならない。
私は、こんな現状になってしまった自分のことを許せない、絶対に。
「こうだけは絶対になりたくない」と
ずっと前からしていた最悪の想定を、本当に
現実にしてしまった自分が、一生許せない。


生きていくことを考えられない。
その選択を取るのが耐え難い。
なんでこんなにも自分を許せないのかって、
今年の春から今まで、精一杯やってきたからだ。
怠けた日なんてなかった。
鬱に押し潰されて、泣いて苦しんだ日が
何日もあったけれど、
他人から傷つけられて立ち上がれない日も
あったけれど
どの日も、怠けた時などなかった。
どれほど予定や締め切りの管理が下手でも
何かに取り掛かるまでに異常に時間が
かかってしまっても、間違いなくあれが
私の精一杯で、全力だった。
だから許せない。
忙しくて、あまりにも余裕がなくて、
毎日壊れそうになる寸前を持ち堪えて
(というか、もはや壊れながら)
耐えて耐えて耐えて、頑張ってきたのに
その結果がこれなのか、と。
それならいっそ「思いきり怠けてサボりまくったあげく、こうなりました。」の方が
清々しくて気持ちがいい。
それならどう見ても、
それだけ自分が怠けたんだから仕方がないと
割り切って、心切り替えることができるからだ。
でも………なぁ
これはどうしても飲み込めなかった。
いや、結果を出せなかった私が悪いのか。
どんなに必死にやってきたかなんて
結果を前にしたら関係ないのか。
結局、頑張らなかった人と同じなのか。
私はまた、遅れを取る。
「みんなが当たり前にこなすことを、
私はできない人間なのだ」と自分に烙印を押す。
自分で自分が信じられなくなっていく。
私に向かって、不信感が募っていく。
あまりにみっともないから、この現状のことは
友達の誰にも話したくない。隠し通したい。
だけどそれは友達に嘘をつくことにもなる。
どうして?そこまでして生きていたくなんか、
ない。



じゃあ、死んだら。
死ぬのを実行するために
今の自分に足りないものってなんだろう
1つは先にも書いた、布団から起き上がり
家の外へ出る気力。
2つ目は未遂をも恐れない決意。
私は死ぬことよりも、中途半端に死に損なって
身体に重い後遺症が残り、その後は
生きる他なくなってしまう事の方が
よっぽど怖かった。
その後も当たり前に生活がやって来ることを
想像したら、私には耐えられる気がしない。
だけどどんなに入念な下調べや準備をしても  
1度で成功する保証はなく、
最後には運に任せるしかない。
だからこそ死ぬと決めたなら未遂を恐れない
強さが必要だった。
何日もネットで、未遂した人たちの経験談やら
様々な方法について調べた。




ここまで死について考えてみて思う
どうして、1番好きな季節であるこの夏に
死を考えることで「私」を保っているんだろう。
自分が死ぬことばかり考えなくちゃ
いけないんだろう。
明らかに、純粋に笑って健やかだった頃の
私は居なくなっていて悲しかった。
どうしようもなく辛くて、苦しかった。
もう幸せな記憶もうまく思い出せなくなって
きている気がする。
あんなに愛おしかったあの人も
辛さ苦しさに上塗りされて、真っ黒になって
よく見えなくなっていく。
もうここまでで十分なんじゃないかなぁ
さらっと飛んで、消えてしまえたらいいのに。




頭の中では、自分に対して
「消えちゃえ」という声が絶えず響いている
その声に流されそうになる。
うるさい、うるさい、黙れ。




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