探してる

日々だんだんと、空気に夏の匂いを感じるようになってきた。
「夏の開始は７月１日から」と私のなかの四季時計では定めているので、いまは夏を迎えるための準備期間なのだけど、毎日の慌ただしさから全然準備を進められていない。だからかな、最近は常にうっすら焦ってる気がする。夏が1番好きだから余計だ。でも少しだけ気持ちがいい焦燥感、素直に走り出したくなるような気持ち。

これからやりたいこと、始めてみたいことが沢山ある。本格的にカメラを買って、知らない景色を撮りに出掛けたいし、習い事をしたり、新たな友達を作りたい。一人暮らしを始める準備もしたい、資格をとっていつかの転職に備えたい……他にも書ききれないほどある。何からどうしていこうかな、手探りで自分にぴったりなものを、１つずつ探しているところだ。

５月、今月は初任給をもらった。就職して初の給料日は「本当にこの１カ月、ちゃんと自分が働いてきたんだな」ってちょっと信じられないような、ふわふわした実感があった。２年前や１年前の自分からはとても想像つかなかった今を過ごせている。心待ちにしていた給料は予想していたより少ない額で、さっそく世知辛さを知ったけれど、負けない。せっせと残業しつつ働いた給料が、これしかもらえないそんな世界でも負けないぞ。どうせ生きてしまうなら好き勝手やらせてもらうわと胸の内で宣言した。

４月は職場での全てが初めましてで勝手がわからず、毎日が綱渡りしてるかのような心地だったけど、５月は少しだけ仕事が体に馴染んできたと思う。緊張しつつも余分な力が抜けてきて、職場の人達ともちょうどいい距離感を掴めるようになってきた。でもまだ自分の立ち振るまい方に迷いがあったり、なんとなく接するのが怖いと感じてしまう上司もいる。そしてその場の勢いで任されることも増えてきて、結局ひやひやしてる（笑）時間をかけて慎重に築いていけたらいいな。そしてその場の雰囲気や言われた事をあまり真に受けすぎず、自分と他人の間には境界線があることを忘れずに、のびのびと過ごしていけたらいい。

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今。会えたら少しだけ嬉しくなる人がいて
誰かと話していて楽しいと感じられる心があって
純粋にやってみたい、頑張りたいと思うものがあって
夜に眠れて、風に当たりたくなったら外へ出かけられる健やかさがある
そして何より、自分を大切にできている

これって全く簡単なことではないのを身をもって知っている。そしてそんな今を過ごせているのは、自分の周りにいる人達の支えがあってこそだということも。だからやっぱり「ありがとう」を怠らずに伝えていきたい。

「疲れて傷ついてうんざりする日もあるけれど、それでも心の深いところに届く、暖かい言葉を渡せる人になりたいし、棘のない言葉を使う人と一緒にいたい。」

１つ、これが自分のなかで確かな軸になってきた。それだけで少し息がしやすくなった。これからも私にぴったりな心地よいものを探して、見つけていきたい。