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子育ての軸は【その子】

子供を育てることはとても難しいものだ。
正解もない。

そんな中で自分なりに二人の子育てをしてきて、身に染みてわかったことがある。

それは、子育ては、その子自身を軸にしなければならない、ということである。

親が理想を抱き、勝手に「子育ての軸」を決めてはならないのだ。
それをしてしまうと、子供はそれに苦しむことになる。

他の子と比べるのも良くない。
隣のAちゃんが出来ているのに何故うちの子は出来ないのだろうとか、
皆んなはああなのに何でうちの子はこうなんだろうとか、
子育てをしていると、つい周りと比較して、焦ったり思い悩むことが多いのだが、考えてみればそんなことはまるで意味がない。

何故なら結局のところ、うちの子はうちの子であり、違う誰かになれる訳がないのだから。
 
違う誰かや、周りの皆んなや、世の中の普通や、親の理想を軸にして、
我が子はあそこが足りない、ここが違う、とそれらの軸に合わせさせようとするのは、ただただ子供の個性を否定し、苦しめ、傷つけるだけである。

他の誰かや世の中の普通や親の理想を軸に、Aちゃんは出来るのに何でお前は出来ないんだ、皆んなはああなのに、何でお前はこうなんだ、
と子供に説教しても、子供は劣等感で委縮するだけである。
 
子育ては、目の前のその子を軸にしなければならない
その子だけ見ていればいいのである。
他の子や世の中は関係ない。
その子が昨日より今日、今日より明日、少しでも進歩していれば、
それがその子にとっての成長なのだ。
親はそれを見つけてあげて、褒めてあげて、喜んでやれば、
それでいいのである。
 
そうすると子供は自分の中の自発的な成長力でどんどん伸びて行くことになる。
伸び伸びと自分のペースで自分の個性と能力を伸ばしてゆくことになる。
親が考えを変え、その子を軸にすると、子供の顔つきだって変わってくる。
自信に満ちて、笑顔が多くなってくる。
例えそれが、比較すれば隣のAちゃんにかなわないとしても、
それがその子の本来持っている育つ力であり、その子の中の潜在力が如何なく発揮された結果なのである。
 
子供は一人一人が軸である
それぞれが違う個性を持つ以上、違う育ち方をするのは当たり前なのだ。
だから、目の前の子供を信じて、今日もまた何か良い所を見つけて褒めてあげよう。
この子はこの子、誰でもない、世界でたった一人の大切な存在なのだから。
 
そんな子供達が大きくなった時、一人一人が異なることで、それぞれが異なる特性を生かして、多様性のある豊かな世の中を作るだろう。
 
 

 
「違う」理由

人が一人一人違うのは、それぞれが違う道を行くためである。

人が一人一人違うのは、それぞれが違う方法で世の中の役に立つためで
ある。

人が一人一人違うのは、それぞれが違う誰かを愛するためである。

無数の「違う」をパズルのピースのようにつなぎ合わせて、
この世界は出来ている。

今日も何とか上手いこと回っている。

みんな同じ、ではこうはいかない。

だからみんながみんな、大切で、必要なのである。

自分とまるで違うタイプの人も、およそ分かり合えない人も、
違うからこそ価値がある。

彼らは自分とは違う道で、違う方法で、違う誰かを幸せにしている。

自分には決して出来ない、大切で必要な事を毎日してくれているのだ。

君は君で、君の道を行き、君の方法で、君の愛する人を幸せにすればいい。

それで明日も
世界は回って行くだろう。

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