1年目の終わりを語らう書

3か月ぶりの更新である。
12月以降は外科ローテで忙しく、何か書こう書こうと思いつつもサボってしまった。
軽く振り返ろう。

外科ローテは忙しかった。
朝は回診と処方、そして手術に入って終わったらカンファの資料作成や翌日の手術の予習。
主治医制なので研修医が病棟業務をやることは回診と処方出しくらいしかないがそれでも週末回診もあるしで大変だった。
若手の先生方が皆さんとても親切で優しくて面白くて頼りになるのでそれは凄く嬉しかった。

その後の血管外科ローテ、外科以上に色々と経験させていただいた。雰囲気を含めとっても良かった。2年目も回りたい。

そして今月来月は病理診断科ローテである。日々診断業務をお手伝いさせてもらっている。この世には星の数ほど病気があり、そして様々な病態がある。あまりにも深く広い大海に漕ぎ出している。そしてその海は患者さんごとにまた異なる。肉眼で見える世界は、顕微鏡を通して見えるミクロの世界は、しかしとてつもなく大きい。
果たして何があってこの細胞はこの組織はこの臓器はこの人はこうなっているのだろうか。
必死にベクトルを求めストーリーを描いていく。
そうして紡いだ病理レポートが臨床で羽ばたいていく。
なんだか感じたことのない形のやりがいだなととても思う。
また、臨床医と病理医のカンファレンスはとにかくかっこいい。様々な要素を含む「現場」と向き合う医師と、純粋に「病気」のみに向き合う医師が意見を交わしてどこか一つの着地点を探し、戦うべき相手を病魔を追い詰めていく。それをはたから見ているとなんだか言葉にしにくいが、そう、憧れというかかっこよさというか、そういうプロフェッショナリズムを実感する。

1年目があと15分ほどで終わる。
振り返ろう。どこから?
まずは共に働く仲間のことを。あまりにも恵まれすぎているほどにとっても良い同期や専攻医の先輩方に恵まれた。
指導医の先生方も時に厳しく時に優しく色々と教えてくださる。
コメディカルの皆さんは本当に良い人たちでいつもいつも助けてもらっている。
とにかく色々と経験できたと思う。弊院はハイパーではない、ややハイポな気もするがそれでもここで良かったと思う。自分にはすごく合っている。
2年目も粛々と頑張る、それだけだ。

3年目をどうしようか。
循環器内科になるか、病理診断科になるか。
いまだに決め手に欠いている。
焦る気持ちはかなりある。
が、これまでの自分の人生を振り返るに、焦って決めるのではなく、真面目にされどマイペースに急がず、時代の流れと言うには大袈裟だが、自分という人生が揺蕩う流れに身を任せていけばそう悪い方向にはいかない、そう思っている。
本当に不思議なことに、しかしそうなのだ。

Easygoing

p.s.
backnumberの水平線に最近はまっている。
オッペンハイマーは良かった。人の悪意はどんなに技術が発展してもあり続ける。

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