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教師の学び


 はじめまして。中堅小学校教員の「霜月天治郎」です。今年の新しいチャレンジの1つとして、noteを始めてみました。算数、道徳、1人1台端末の活用、教師の在り方を中心に発信してまいります。何卒、よろしくお願いいたします。

 さて、今回の話題は「教師の学び」です。お忙しい方のために、以下が記事の要約です。

・教師自身が、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を通して、「主体的・対話的で深い学び」を実現していきましょう。
 

教師の学び


 「研修」って、何のためにやるのでしょうか?1度は皆さんも考えたことがあるのではないでしょうか?基本的には、「子どものため」だと考えます。しかしながら、私は初任校を出た後の5年程度、「こんなに忙しいのに、なぜ学校で研修をしなければならないのか?」と、よく思っていました。なぜなら、「自分がやりたい研修」ではなく、「やらねばならない・やらされている研修」だと感じてしまっていたからです。

 教育基本法第9条と教育公務員特例法第21条には、教師の研修についての在り方が示されています。

・法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法第9条)
・教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。(教育公務員特例法第21条)


 また、令和3年11月15日に中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5回)が行われ、「『令和の日本型学校教育』を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)」が示されました。詳しくは、下記サイトをご覧ください。

https://www.mext.go.jp/content/20211124-mxt_kyoikujinzai02-000019122_1.pdf

 1人ひとりの教師が、誇りを持って主体的に研修に打ちこむことができるという姿の実現を目指しているようです。「Society 5.0時代」の到来など、大きな変化が生じている中で、教師は常に学び続けていくことが必要であり、変化を前向きに受け止め、探求心を持ちつつ自立的に学ぶという主体的な姿勢が教師には求められているのです。また、教師自身の個性に即した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の重要性も示されています。

 私が研修主任で意識したいと思っていることは、教員1人ひとりの「個別最適な学び」と「協働的な学び」に基づく研修です。「個別最適な学び」とは、ざっくりいえば「自らの興味・関心等に応じた自律(自立)的な学び」です。これは、子どもの「個別最適な学び」にも言えることでしょう。脳科学の視点から見れば、脳は基本的に好奇心によってその力が引き出されます。私の解釈でいえば、「『~たい』という想いによって脳が活性化し、主体的な学びに誘われる」のです。一方で、1人で学びを進めても、どこかで壁にぶつかることがあります。そんな時、人は人を頼ります。そこが「協働的な学び」の出発点だと、私は考えています。

 「『やらされる・やらねばならない研修』から『やりたい研修』へ」、なかなかうまくいっていない部分はありますが、今後も精進していきます。
 
【引用・参考文献】
中央教育審議会(2021). 「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)
https://www.mext.go.jp/content/20211124-mxt_kyoikujinzai02-000019122_1.pdf(2023.02.18最終確認)


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