霜月天治郎@心理的安全性×学級運営
教育現場における心理的安全性についての記事です!
算数の色々について論じてます!
21回目の投稿となりました、天治郎です。本稿の要旨は、以下の通りです。 子どもたちの資質・能力の向上のため、まずは「心理的安全性」を高めていきましょう。「心理的安全性」を高めるために重要な因子(要素)である「話しやすさ」、「助け合い」、「挑戦」、「新奇歓迎」の4つを意識してみましょう。 (1)心理的安全性とは どこの学校・学級でも、「発表や対話がしやすい学級の雰囲気作りの大切さ」について話題が挙がることでしょう。私が勤務する学校の一昨年度及び昨年度の研修の成果と反省
38回目となりました、天治郎です。今回のテーマは、「生徒指導と心理的安全性」です。 (1)はじめに 相互フォロワーさんが、 というポストをされていました。(ポストの引用は承諾済み) そこで、今回は「生徒指導と心理的安全性」について考えてみたいと思います。今回の結論は、 発達支持的生徒指導を基本としつつも、「人の心や体を傷つける言動は許されない」と考え指導することは、少なからずある。ただし、指導の在り方には一考する必要がある。 というものです。 (1)発達支持的生
37回目となりました、天治郎です。今回のテーマは、「哲学対話を取り入れた道徳の授業 with 対話型AI」です。 (1)はじめに 私は、道徳の授業に「哲学対話」を取り入れています。本年度は、その中に「対話型AI」を活用しています。 道徳が教科化され、6年目となりました。どの学校でも、「考え、議論する道徳」へ、質、量ともに変換を図られていることででしょう。 一方で、「考え、議論する道徳」とは、どのようなものでしょうか?「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編
第36回となりました、天治郎です。今回は、研修主任として、うまくいった?取り組み、そしてうまくいかなかった?取り組みを紹介します。 1 うまくいった?取り組み ①ミニパワーアップ講座を開催する →15分程度で終わる講座を定期的に開催しています。研修時間内に行うこともありますし、定時までの放課後に行うこともあります。 →これまでに、「学級開き」、「学習評価」「Padlet」、「Minecraft Education」、「Copilot(Bing AI)」等、不易と流行を意識
みなさん、ご無沙汰しております、天治郎です。本年もよろしくお願いいたします。 新年1回目、通算35回目の投稿です。「九九ワールド in Minecraft educationの授業の計画とその後」についてのご紹介です。 1 授業計画《ねらい》 九九のより深い理解を図るとともに、1人1台端末活用の総仕上げの一つとして、みんなで一つの作品を創り上げる。 《児童の目的意識》 ①現2年生(他学級)の九九の理解を深めるとともに、Minecraftと Canva 、kahoot へ
34回目の投稿となりました、天治郎です。 私は、算数の授業の常時活動として、「数字レク」を導入で行っています。どれも2分程度でできるものです。今回は、数字レクを3つご紹介します。 (1)スモールナンバーorビッグナンバー 1つ目は、「スモールナンバー(ビッグナンバー)」です。一年生から実施できる数字レクです。 ルールは、以下の通りです。 伝わりましたか?スモールナンバーで、例示してみます。 イメージがついたでしょうか?本来1(100)が一番強い数ですが、被
33回目の投稿となりました、天治郎です。 もうすぐ夏休みも終わり、2学期が始まりますね!私はいろいろなことを学んだので、実践したいことがたくさんあります。また、早く子どもたちに会いたい気持ちでいっぱいです! ところで、2学期の初日に「宿題」は出されますか?私は、毎学期初日に出す宿題が決まっています。それが、「先生への手紙」です。2日目以降のコミュニケーションの一助にもなります。 以下が、Canvaで作ったテンプレートのリンクです。活用したいなと思った方は、ぜひ
今回のテーマは、「数学的な見方・考え方の育成」です。実践家の視点から検討します。算数の授業をアップデートしたい方、見方・考え方への理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。 (1)4者の見解から 加固(2019)は,「数学的な見方・考え方」と発問との関係について, と述べています。そして,言語化し顕在化した「数学的な見方・考え方」がクラス全体で共有されていくことについて,以下のように述べています。 「数学的な見方・考え方」を豊かにしていくためには,働かせた「数学的な
今回は、「学級経営と心理的安全性の関連」について考えます。 (1)心理的安全性とは? 心理的安全性は、ハーバード大学の組織行動学者であるエイミー・エドモンドソン教授がチームに応用し、 と定義しています。さらに、Google社が「プロジェクト・アリストテレス」の中で再発見し、チームにとって「圧倒的に重要」と結論付け、注目を集めたとされています。 原田(2022)は、心理的安全性が高いチームとは、 と述べています。学級に置き換えても、理想的でしょう。「仲がよければい
記念すべき?30回目の投稿となりました、天治郎です。さて、今回のテーマは「個別最適な学びと協働的な学び」です。今更感はありますが、あえて今一度確認します。 (1)はじめに 先日、職場の研修において、算数授業での自力解決時における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の視点からの教師の支援の在り方について考えてもらいました。 誤解を恐れずに言えば、これまでの算数授業での自力解決の時の支援は、教師の想いが強すぎるものが多かったです。「なんとか解かせたい。」、「『できた』を
29回目の投稿となりました、天治郎です。今回のテーマは、「心理的安全性×学級運営」です。 (1)はじめに 心理的安全性とは、自分の考えや意見を自由に言い、失敗を恐れずに挑戦できる環境です。心理的安全性が高まると、児童は学習活動に積極的に取り組み、学習効果が向上します。また、児童同士の助け合いや協力が活発になり、学級のまとまりが強くなります。 (2)具体的な取組 私は、小学校教員として、心理的安全性を学級運営の中心に据え、様々な取組を行っています。その取組の具体
28回目の投稿となりました、天治郎です。今回のテーマは、「子どものタイピング力向上に関する一考察」というタイトルの実践論文(もどき)です。長い(11000文字越え:読みたくなくなる量( ;∀;))ことに加え、元々執筆した日付は令和4年3月31日です。ご承知おきください。また、公開note用に一部加除修正を行いました。 お忙しい読者のために、本稿の要旨は以下の通りです。 本稿で得られた示唆は、以下の3つである。 学年が上がるにつれて、キータイピング入力の平均速度は自
27回目の投稿となりました、天治郎です。今回のテーマは、最近の私の研究テーマである「一斉授業における個別最適な学びと協働的な学び」です。2年生の「ひき算の筆算」で実践しました。 1 単元の概要 本単元では、ひき算の筆算(2位数)を扱う。2位数の加法と減法では、各位の計算を、位を揃えてかけば、2位数の計算が各位の数の計算に帰着され、1位数の加法及びその逆の減法などの計算で処理できることになる。これを形式的に処理しやすくしたものが筆算形式である。なお、この計算方法は十進
26回目の投稿となりました、天治郎です。 私は最近、道徳の授業で対話型AIを活用しています。そこで、今回のテーマは、「対話型AI×道徳」です。 (1)対話型AIって? 今や「対話型AI」の話題でビジネス界も教育界も持ち切りです。文部科学省では、ChatGPTをめぐり、ガイドライン作りに向けた専門家の議論が始まったようです。今年の夏ごろまでに作ることを目指しているようです。また、東京大学でも、生成系AIの活用法や問題点、改善策等について学内で議論を進めるそうです。
25回目のnote投稿となりました、天治郎です.今回も前回に引き続き、「算数を創る」をテーマに論じて?いきます.今回は、「算数を創る」とはどういうことかについて、「創造性」の視点から捉えていきます. 本稿の要点は、以下の通りです. 創造性は,「創造力(創造的思考力と創造的表現力)」と「創造的人格(創造的態度)」からなるものである. 創造において「児童自らが問題発見をすること」また,「創造の過程を重視すること,そして,そこに充実感を味わわせること」が重要である. 創造
24回目の投稿となりました、天治郎です。今回からは、私の研究テーマである「算数を創る」ということについて、論じていきます(誰得?)。少しお堅い話が続くかもしれません。 (1)人間の強みと算数 今の子どもたちやこれから誕生する子どもたちが成人して社会で活躍するころには,グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により社会は大きく急速に変化しており,今以上に予測が困難な時代となっているであろうことが予想できます。また,「ChatGPT」等に代表される人工知能(AI)の飛躍的