ファイアーエムブレム 風花雪月 2週目 黒鷲の学級ルート

  果てして自分がRPGの2週目をまともにクリアできるんだろうか……?と不安になりながらプレイしていた風花雪月 黒鷲ルート、無事完走いたしました! 終了時点のプレイ時間が68時間だったので、31時間くらいでクリアできたのかな? (青獅子は38時間かかった) 1週目以上に分かることが多くなって、とっても楽しかったです。ちなみに生徒は1部でフェリクス・2部でリシテアを引き抜きました。

 ちなみに1週目の感想はこちら

 あとプレイングにおいての反省点なんですが、今週ではレベル上げがめんどくさくて、「おまかせ」を多用していたら、行動距離の長いキャラのレベルばかり上がって、終盤大変苦労したので、次の週はできるだけ移動距離の長い職業に就かせていこうと思います。ラスボス硬かったよ……。

 以下、ネタバレありの感想になります。

総論

 「あっこのゲーム2週目だからって油断してたら全然駄目なやつだ。青獅子とは違った角度で心がえぐられる」と思ったのが、デアドラ戦のリテシアとヒルダでした。帝国に勧誘できる選択肢が表示されるリテシアと、「頼りない盟主様のために」と言いながら死んでいくヒルダ。金鹿ルートをやってないので、彼女たちのことを何も知らないのですが、国や個人に対する忠誠度とか、思い入れとかの差を感じて胃がキリキリしました。同盟はクロードもそうだったけど、国に対する思い入れが人によって大分差がありそうで、その辺を回収するのも今から楽しみです。

 デアドラ戦ではもう一つ。クロードの命乞いのシーン。クロードほどの男を生き延びさせれば、後々、確実に帝国への悪影響になると思って殺したんだけど、ボタンを押した後の罪悪感がやばかったです。というかぶっちゃけ、後で戦闘前のデータをロードして差分を確認しよ~と思ってたんだけど、クロードの最期を見たら、彼らの人生をそんなカジュアルに楽しく消費してしまって良いのか? という罪悪感が湧いてきてとても出来ませんでした。これだけ感情移入できてしまうゲーム、ちょっと怖いね。

 あと、門番さん。しれっと兄弟に変わってたことに気づいた瞬間、うげぇって声が出てしまった。「自分とは違って信仰心に篤かったので~」ってすごいさらっと言ってたけど、あなた自身は教会勢力と敵対してるわけで、肉親と戦う可能性もあるわけだけど、その辺どう思ってるの!? ちゃんと考えてる!? って勝手にキレてしまった。門番さんはビジュアルが無いだけで実質ネームドキャラみたいな扱いだから分かりやすかったけど、修道院で会話した他の名無しモブたちも、気が付かない間に手にかけていってるんだろうなあ。戦争をしているんだなあ。

 青獅子のディミトリはそれはもうエーデルガルトに執着していたけれど、エーデルガルトはディミトリにさほど興味が無いの、温度差がすごくてびっくりしました。徹頭徹尾、エーデルガルトにとってのディミトリは「行き違いによって自分のことを恨んでいる人。自分に対する恨みを断ち切れない、可哀想な人」でしかないんですよね……。なんて残酷なんだ……。なんか、「誤解を解くための努力を払う意義も感じていない相手」くらいの扱いのように感じて、先生へのデレをちょっとくらいディミトリくんにも分けてあげて! と思ってしまった。まあ、ファーガスは信仰でガチガチの国だから、エーデルガルトの覇道に付き合わせるのは難しかったかもしれないけれど。

 級長関連でもう一つ。すごい興味深いな~と思ったのが、先生のいないエーデルガルトは1部弧月の節でレアの捕縛に成功するし、先生のいないディミトリは右目を失わずにすむんですよね……。先生を得たことによるダメージが思いの他大きい。クロードは変わりに何を失うんだろう。他ルートだとしれっと実現させてた同盟内部の秩序ある内乱状態(この表現が正しいのか自信が無い)にめちゃくちゃ苦戦したりするのかなあ。

 蒼月・紅花とプレイしてきたけど、翠風はどんなシナリオになるのか、まったく想像ができていません。クロードは話の本筋から、一歩引いたようなキャラクターだったけど、先生を得たことによってどう変わるんだろうか。

キャラクター雑感

エーデルガルト

 青獅子の章の印象より100倍くらい普通の女の子でしたね……。落書が好きだったりとか、早く遊びたいって思ってたりとか……。エルかわいいよ、エル。彼女が本来の自分らしく、健やかに育つことが叶わなかった世界が憎い。先生と出来るだけ長く幸せに暮らしていってくれ。

 ポジション的にどうしてもディミトリと比較して見てしまうんだけど、「メンタルが弱いけれど為政者としては優れているディミトリ」「メンタルは強いけれど為政者としては独り立ちできないエーデルガルト」という風に対照的にキャラクターを作られているように感じました。幼少期から(多分)為政者としての教育をみっちり受けてきたディミトリと、紋章によって人生を狂わされたエーデルガルト。

 帝国も王国も、国が結構なかんじで傾いてるってことは変わりないと思うんですけど、この二人の最大の差は「対等な立場の人間が生きていたくれたか」じゃないかなあと思っています。自分のことを「エル」と呼んでくれる父やディミトリが生きていてくれたらこそ、エーデルガルトは強靭なメンタルを維持することが出来たんじゃないかなあ。どちらにせよ一線を退いたあとは、日々の些細なことに喜びを感じるような、のんびり暮らして欲しいですね。

 

ヒューベルト

 めちゃめちゃ良いキャラしていましたね。今のところ風花雪月で一番刺さってます。基本的に仕事人間なように見せかけて、結構初期からクラスメートに対して友好的。というかフェルディナントとの支援Aがちょっと可愛すぎませんか。なんで男二人で照れ顔をしているんだ。あと女の子から迫られるために結構な感じで同様するんですね。かわいいかよ。暗躍キャラのくせに。

 外伝の会話であった「ヒューベルトは父の行動の意図を汲めていない」みたいな話、あれってヒューベルトの父はヒューベルトたち肉親を守るために立ち回っていたとかそういう話なのかな~って思ったんだけどどうなんでしょうね。だとしたら最終的に息子に討たれたのが儘ならさすぎる。

 最終的にはシャミアと引っ付きました。プレイ中はまったく想像してなかったけど、後日談を見たら「めちゃくちゃお似合いの夫婦だ……」となったので、風花雪月のテキスト力は強い……。彼ら二人がいる限り、アドラステア帝国は安泰なんだろうなあ。

ドロテア

 強かに男を引っかけていくタイプの女性、単純にタイプなので彼女のことも好きです。本作に登場するプレイヤー側の貴族たちはみんな人間が出来ているので、「貴族だから」といって他人を嫌うことの多い彼女は視野の狭さが目立つ感じで、ちょっとかわいそうだった。もっと嫌な貴族が出てきても良かったと思うんだけどなあ。

 最終的にはフェルディナントと引っ付きました。プレイ中は(ry テキスト力(ry フェルディナントも歌を歌うの好きだし、たくさんの子供たちと一緒に歌劇ごっこをしたりしてるところが見たいなあ。これまでの辛さを埋められるくらい、幸福で円満な家庭を築き上げてくれ~。

フェルディナント

 青獅子・黒鷲で掘り下げられたキャラクターのうち、為政者としての考え方が一番しっくりきたのがフェルディナントでした。能力そのものではエーデルガルトに及ばない面もありますが、人格のバランスが取れているなあと思います。親がちょっとアレな人なのに、よくこれだけしっかり育ったね……。エーギル家の領民になりたい。

 ドロテア、マヌエラへの対応を見るに結構ミーハーな趣味をしているので、現代に生まれたらアイドルとか好きになるのかなあ、と想像してました。重くなりがちな本作の中では貴重な清涼剤枠でしたね。青獅子でいうアッシュ君みたいな。

ベルナデッタ

 いや真っ先に主人公に懐いてくれる子は可愛いに決まってますよ。ただ、卑屈も過ぎれば自意識過剰みたいなそういうあれがあれでちょっとイーッとなるところもありましたね。あとイエリッツァに妙に懐いてたのは何だったんだろう……。支援会話を微妙に回収しそびれたせいで良く分からなかったよ……。

 最終的にパスカルとひっつきました。プ(ry テ(ry。ベルナデッタの47箇条のところで声を出して笑ってしまった。多くない!? けど思ったことをちゃんと言葉にして相手と確認するのは大切なことだよね。

カスパル

 ペトラ・シャミアとの支援会話がほぼ同じ内容だったと思うんですけど、加害者の子供の方が罪の意識を引っ張ってるって面白い構図でしたね。この二人の割りきりが良すぎるだけなのかもしれませんが。

 フェルディナント・リンハルトに対しても思ったんですけど、ちょっと黒鷲の子たちは親がちょっとアレな人が多いわりに皆けっこう朗らかですよね。やっぱりファーガスの情操教育がちょっとあれなのでは?

 「おまかせ」プレイをしていたら、なんか妙にレベルが上がってしまったから途中から副官に回ってもらいました……。特殊会話を回収するのに失敗することが増えて。ゲームが下手だとすぐにこういうことになる。

ペトラ

 15歳にしてはちょっと人間が出来すぎじゃないですか!? 普通に年長組かと思ってたけど、黒鷲のクラスでは最年少でしたね……。 あと、自分も今度転職するんですけど、やっぱりいる場所に合わせていくことって大切だよな~ということを再認識させてくれました。人間として見習うべき部分が多すぎる。

 最終的にリンハルトと引っ付きました。(省略)ペトラもリンハルトも好奇心旺盛だから、話がどんどん横道に逸れていって周りが苦労しそう。けど二人とも頭が切れるひとたちだから、ブリギットも安泰なんだろうなあ。

リンハルト

 自分の研究のことしか考えてないタイプのキャラかな? と思ってたら、ちゃんと研究の存在意義まで考えててびっくりしました。ちゃんとしている。パスカルとの支援会話がすごく好きで、いいコンビなんだなあ、としみじみ。この二人が出会った当初の頃の外伝とかでない? あと1部の頃のキャラデザが大正義ですよね。オタクみんな好きなのでは。

 すごく地味なところなんですけど、エーデルガルトとの支援会話の「新米騎士の叙勲式に付いてくる母親じゃないんですから~」という会話、現実の笑い話が上手く作中世界に馴染むように置き換えられていて、世界観の緻密さを感じるというか、テキストの上手さがよく表れていて、すごく好きです。

フェリクス

 「黒鷲やるならフェリクスだけ引き抜いとくといいよ」というアドバイスをくれた友人、お前は鬼か。特殊会話に期待して、イングリッドとロドリグを手にかけさせたら、アリアンロッド攻城戦でMVPを取らせてしまって、罪悪感がやばかったです。そして、タルティーン平原の戦いでの「死ぬときは一緒だと~」っていうくだり、ええ!? 蒼月でそんな話してたっけ!? とびっくりしてしまいました。支援シナリオどこか見落としてたのかな。

 これも完全に私見なのですが、フェリクスの不幸は「騎士道精神に強い疑念を持っている」のに「騎士道精神を重んじる人々を愛してしまった」ところかなあ、と思っています。そのあたりの板挟みに耐えられなくなって、疑念の方が上回った結果、王国を出奔した。という風に脳内補完をしていたんですけど、母国を離れたキャラクターの心情、もっと知りたかったです。まあそこまでするとシナリオのボリュームがますますヤバいことになりそうだけど。

イエリッツァ

 よく分かんなかった……。甘いものが好きな中二病の人ってイメージしかない。メルセデスとの支援会話を回収すると良いらしい。

シャミア

今回のルートでも個別スト読むの忘れてしまっていたので、次週こそ……。

セテス

 支援会話の「私は何があっても君の味方だ」という台詞が非常に印象に残っていたので、ガルグ=マグ籠城戦で本気で主人公を殺しに来てるセテスが非常にショックでした。何があってもって言ってたのに。

ドゥードゥー

 タルティーン平原の彼の行動をみて、そうだよなあ君の忠誠というのはそういう形をしたものだよなあ、と切なくなりました。どこまでも一緒に堕ちて行ってくれるタイプの人ですよね。徹頭徹尾優しい。

今回疑問に思ったところ

次の週が終わったあとに、自分で確認できるよう覚書をしておきます。

・イエリッツァの言う「死神」とは何のことなのか。多重人格? (メルセデスと何かしらの関係があるという噂を聞いたような。何かフラグを回収)

・闇に蠢くものたちは結局なんだったの……? (そんなに説明が無かったような)

・リテシアちゃんとエルって姉妹だったりする?(リテシアがエルと同じ実験あと、髪と目の色が非常に似ているのも気になる。二次元においては血縁関係があることを暗示することの多い特徴だと思う)


前回疑問に思ったところのまとめ

・主人公は何者だったのか?

 ⇒「女神の眷属に連なるもの」でしたね。ただ、レア様が主人公が生まれる時に何か細工をしたみたいな話はあったけど、具体的なことはよく分かりませんでした。

・序盤で出てきていた、魔物っぽい人たち?は何だったのか

 ⇒ヒューベルト曰く「闇に蠢くもの」。呼び方は分かったけどそれ以外はよく分からなかったよう

・エーデルガルトはなぜ炎帝を名乗っていたのか

 ⇒まあ単純に闇に蠢くものたちと共謀するためということで良いのかな?

・エーデルガルトがセイロス教団の存在を許せないのは何故なのか

 ⇒これははっきり書かれましたね。紋章に関する人体実験を受けたから、紋章を重視する社会制度そのものを許せなかった。

・何故コルネリアは急に変貌したのか?

 ⇒これも描かれてましたね。闇に蠢くものたちの関係者でした。

・主人公に憑りついてたのじゃロリはなんだったのか

・フレンは何者なのか? 人間じゃなさそう。

・セテス支援A

 ⇒のじゃロリが女神ソティス、レア様がセイロスってことで、緑の髪族は全員、数千年生きてる人たちってことで良いのかな? このへん、金鹿でしっかり説明があるみたいなので楽しみ。(フォロワー情報)

・2章のグロンダース戦?直前に同盟へ送っていた使者はどうして切り殺されたのか?

・クロードはそんなあっさり同盟から離れちゃって良いの?

⇒さっぱりわからん

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