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へ~、ほ~う。そう思ったんだぁ~。
魔法のコトバ、第二弾。
「へ~、ほ~う。
なるほどね~、あなたはそう思ったんだねぇ~。」
【⚘使うタイミング】
・お子さんが落ち込んでいる時/泣いている時/元気がない時、など
・お子さんが、何かしらの不満をぽろっとこぼしたタイミングに
・最近、なかなか話せてないな、という時に。
【⚘効果】
・お子さんの感情が激しくなっている時には、落ち着かせる効果があります。
・内側に溜め込まずに、色々な感情を肯定できるようになります。
・お子さんの本音を聞くことで、理解が深まります。
・お互いの信頼関係が深まります。
・長期的に見て、お子さんが自分自身の感情を扱うのが上手になります。
ーーー
ただただ、目の前の子の言葉をそのまま受け止める。
特に、感情の波が立っているな、と感じる時に使います。
感情を消化して、内側にため込まずに癒していく効果があります。
「最悪だよ」
「ムカつく」
「だいっきらい」
お子さんが投げてくれた言葉のボールを、ただキャッチするように。
投げ返すでもなく、
投げ方は「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスするでもなく。
「むかつく、あいつ」
「そっかぁ~。むかつく気持ちになったんだね。」
「うん、だってこんなことしてきた」
「そんなことしたんだ。」
「今日は最低最悪の日だ」
「そっか~。最低最悪の日だと思ったんだね。」
「もう学校行きたくない」
「そっかぁ。学校行きたくないな、と思ったんだ~。
そりゃ行きたくなくなるなぁ。」
ただただキャッチする。
お子さんの言葉のボールを1球1球キャッチする。
時に、その言葉のボールにはとげとげした針のような鋭さ、痛みを感じるかもしれません。
”キャッチしきったかな”
と思えるタイミングがやってきた時に、
「今日なんかあった~?」というボールや、
「どうしてそう思った~?」というボールを
1球程度ゆるやかに投げてみます。
すると、また言葉のボールが飛んでくるので、
またキャッチします。
(「言いたくない」
というボールが返ってくる場合もあります。
それはそれで言いたくないタイミングということなので、
「そっか、言いたくない時もあるよね。言いたくなったら言ってね。」で終わりにすることもあります。)
そんなやり取りを繰り返していくと、
しばらくすると、
「ムカつく」や「最悪だ」と言っている言葉の下に隠れている、
「本音」という優しい気持ちが出てきます。
「本当はこうしたかった」
というような心の根本で感じている心の本当の音、「本音」です。
「本音」はとっても優しい気持ちです。
聞いているこちらも涙が出る感覚になるような、
相手を傷つけたりすることがない穏やかで優しい気持ちです。
「嫌な気持ちになったよね。」
「悲しくなっちゃうよね。
本当は仲良くしたかったよね。」
不思議なことに、本音にたどり着くと、その荒波だった感情は癒えていくものです。
心からの本当の音、
「本音」をキャッチするとそれだけで心が癒されるのだと思います。
それは、
自分の気持ちを誰かに「聞いてもらえた」という心からの安堵感でもあり、
そして、それは結局は
「自分で自分の気持ちを捉えることができた」
ことで得られる心の充足感でもあると思うのです。
本音にたどり着くと、面白い変化が見られます。
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💐
なつき