町外れの冴えない宿 あなたはどちらから 来られたのでしょう お話を訊きたいけど ひどくお疲れのご様子 いいわ…黙ってても 凩が吹く侘しさより あなたの心の方が痛い いいわ…私の胸貸すわ 私の所に訪ねて来る 人たちは何かしら 肩に背負ってるの 古い悩みから重い疵 数え切れないほど ええ…今まで多くの ものを拭い去ったわ でも、あなたから 滲み出るものは他の 人たちとは違うのよ それだからちょっと 心惹かれる この気持ちどうしたら いいのでしょう あなたの鱗洗い流し 抱
鈴なりの中 あれやこれや 眺めていた ある昼下がり 淡く輝く瞳 甘く香る胸で 誘い込み一瞬で 僕の躰を熱くした 未熟で奔放な君 いつも他の誰かを チラつかせてる 悩ましさは 一級品の ハラハラ感 世に見捨てられ みじめに歩む 永く暗い道のりの中 君から生まれる みずみずしい 果実を拾いながら 僕は生きてきた 君のなんの気ない 言葉が身に染みて 得体の知れない 苦しみから 救われていたんだ 歩みを止めずに いられたのは ひとえに君のおかげ これから先も 頼りにしたいよ
導かれし君の苑に 儚い一輪を咲かす 甘い蜜を吸いたくて そよ風のように漂う 太陽の粒が目に染みる 近づいては離れてく 僕はまるでミツバチ 愛したいのに空回り 阻むものが消えれば いつもずっと微笑み 合えたのかな 出で立ちが違えば ちぐはぐになるから 交わることのない恋 でも夢見てるんだよ 見惚れる美しい苑 触れれば荒れる苑 もう他にはない苑 類いのないその苑 恋心を禁じらた娘
鄙びた町で 埋もれ後れた ガラクタみたいな 生きざまの僕に 華やいだ街で 産まれ秀でた 宝石みたいな 生きざまの君は 手を差し伸べたね 通り雨の日に 商店街の角で 話し合った夢 悲しみを拭う 笑顔は今も 胸によぎる 割れる硝子 鳴き潰れる蛙 揺らめく炎 鋭く刺さる牙 理(ことわり)のない 八方塞がりの世に 僕らふたりは 瑠璃色の涙を晒した
群れの中 鶴の一声 抗い 鬨の痺れから ひよけ傘 携え 恋の夢みて嘆く 抱かれてみて はじめて判る 私の価値 淋しさ渦まく 私の胸は星二つ 求め 堕ちては 唯ひとりの愛を 探してる 夕凪の街 眴せ一つ 貴い一つ 頂けば 身委ね 刹那の快楽に 溺れて逝くことよ 鬨の痺れから みよけ傘 携え 恋の夢みて喚く 抱かれてみて はじめて判る 私の価値 淋しさ渦まく 私の胸は星二つ 求め 堕ちては 唯ひとりの愛を 探してる 夕凪の街 貶された躰 計られた心 あなたから恵みを
笹くれ 痛いのに 淋しく 切る この指先で 頬触れても 笑顔になるよね 河は岩を削る 時をかけて 私は妾になる 恋をかけて 三つ巴 鹿鍋 香嵐渓 移ろいゆく 背徳模様 朱ぎれ 痛いのに 憎くて 噛む この指先で 頬触れても 笑顔になるよね 鈍い傷は 清い血みせて 偽りの愛が身に沁みて 椛(かえで) 割れる 凋落の音 道づれに
甲羅かっぱらわれ 裸ん坊 人の世に 憧れていた あのやさしい 無防備なカッパ 乾き切った人の心を ひどく悲しみ 愛に恵まれない境遇を ひどく恨む 途方に暮れたカッパ 仙人は情けをかけた そのやさしさ浮世に 貴重だからオマエを 人間に化かしてやろう 彼は拒んだ 昨日の淵は今日の瀬 ボクなんかが生きれるほど… ただ、たまに、水泳を見せたり 田植えを手伝う それだけで今の生活に 満たされてる 憐れみなら彼に与えて 陸に上がったカッパ 新しい翠の甲羅背負い 月が浮かぶ湖に帰
ふたりの まるい月 描きたくて 着のみ着のまま 穢い河に流され 凍えてみる 縒り戻す夢みて 三途わたりかけ 冬の径 重苦しい 躰でよちとぼ 歩いたよ街路樹 星に沿えば 迷い仔 泪みない 灯りには 蛾が戯れてる 導いた答えは いくつも 消えていく
冬の空 宙に弧を描き 女の孔 なぞり 秘密 真の軸 ご開帳 噫 よなよな啼いてる 夕月夜 徒 眺めてるは 心 切なくて 乱れ合う 鉛筆 かやの外 愛の襞 噫 よなよな啼いてる 霜降り 翼はためかせ 未必の恋 仮令 狩人に 討たれても 噫 よなよな啼いてる 横恋慕 未だ きいろい嘴 女の孔 啄いては 辱める 栗色 密室 森の中 愛の巣 噫 よなよな啼いてる
詠うよ 朝に向かって 声高らかに たまに さみしくて 私の詠は 音外して 卑屈になる 周りの仔たちの 詠を聴いてても まれに わからなくて 私の詠も 掠れて 伝わらなくて 周りと詠のズレ あり過ぎててさ ときおり つらくて 今晩も 巣にこもり 不貞腐れる 人に日和る私 はやく消えたい… いつも心は すきま風で ざわついてます おやすみなさい
生命ある限り 希望はあるもの それに they don't die 夜の帳が下りて anbulance siren 私の胸を凹ます 頼まれもしない重い銃を 必死でぶら下げている 眠れないのは彼らのせい 夜の帳が下りて anbulance siren 私の胸を臆病にする 精神は強烈に閉じ篭れば 逆に拡がるときがきっとくる 夜の帳が下りて anbulance siren 私の胸はしだかれる ただ単純に 五月蝿いと思えれば 胸を撫で下ろせれる 生命ある限り 希望はあ
清らかな陽 よろめいては 朝露を呑む 「病状悪くない?」 嘲笑う私に 吹かれる 庭の草花たち 朝食を忘れた 愛煙家の彼が 傍にいても いなくても 泣く私 涙の粒数え 希望の扉 抉じ開ける 気を惹く ジョーク 飛ばして 微笑み合う パンケーキ 黒蜜を注ぎ 恋に効く媚薬いれ 癒えない病 灼きつけ 彼と調和したいのさ 出るとこ出るよ 情状酌量の余地ありだね
大地の窪みに 高くそびえる絶壁 でもね、僕らは希望を 見捨てたりなんかしない 行きつ戻りつ hop step さぁ探しに行こうよ 心ある言葉に 人知れず 傷つき何を思う 大切な違いは何か 問いかけてみる 分かり合おう みんな違ってみんないい 心の窪みに 得体の知れない辛さ でもね、僕らは希望を 見失ったりなんかしない 行きつ戻りつ hop step さぁ探しに行こうよ 僕らにわがままを 云わせてほしい 光りの扉はみんなで 開けさせて 逃げ出さない 立ち向かうよ 僕
雲を風で流し ひだまりで 思いやりとか 想い出とか ひとつひとつ ぬくまれて まごころ あまれ 形になる 昨日の雨 今日の晴れ 明日の天気 気になるけど ただ素直に 風に肖れば 虹が架かるって 信じているから 雲を風で流し ひだまりで やさしさとか 宝ものとか ひとつひとつ ぬくまれて まごころ あまれ 形になる 昨日の言葉 今日の行い 明日の予定 気になるけど ただ素直に 流れに沿えば 夢が架かるって 信じてるから
省き者の 烏合の衆 浴びせられたのは 冷たいnightの光り 僕らにできることは 僕らに望めることは 倖せってのは 明るい処にある ばかりでなくて 陽のあたらない 暗がりにもあって 燻ってる そこはかとなく 愉しくて哀しい 星の流れに棹さして 泛(うか)んでいる
理性を本能で割り 髪を払って 頬撫で 口づけを交わす teki-raのshower おまえを また 抱ける夜を いくとどなく 諦めたことか 淡く痺れる雫 呑みほそうな 溺れるような 泪は甘く光り あられもない 愛で抱いて啓す この世に 答えなどなく 命かけても 悟り切れないこと 優しさの意味さえ 知らず語った 若き日の過ち 偲んで眠れば 身に覚えのない朝 恋の痛みだけが残る