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心霊スポット検証 菅生(すごう)ダム
姫路市内の山奥に位置する菅生ダムに纏わる怪異譚について紹介しよう。
怪異譚の内容だが、ネットサーフィンして色々なサイトを見ても云われている内容は同じだった。
それが以下の内容になる。
夜に肝試しに菅生ダムへ訪れたところ、文殿トンネルのダムがある方向で作業着姿の男性の幽霊を見たという話から、ダム工事の際に殉難された可能性が高く、また自殺も数件あったとも云われておりそのために自殺された方の幽霊が出るともある。
因みにダム堰堤に向かうまでに薄気味悪い石碑があるというのだが、いざ調べてみた結果がこれ。
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近づいてみないとわからないのだが、答えは菅生ダム記念碑だった。つまり、慰霊碑ではない。そこで作業着姿の男性が何故現れたのかの理由を探るべく慰霊碑がありそうな場所を探すことにした。
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高い場所が大好きな方からしたらたまらない光景だろうが高所恐怖症の私には下を見たらダム堤体が目の前にあるのでお化けの怖さより下を見たら怖いというのが勝っていたなあ(笑)
夜になればまた違うかもしれないが、あくまでもダムカード取得のための撮影である。
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実はこの案内図に怪異譚の答えがある。
お気づきになって頂けただろうか?
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カメムシも寄り添います
いのちの電話の案内シールが案内板に貼られているということは、怪異譚にある自殺があったというのは事実とみて間違いないだろう。しかし、いのちの電話の連絡先が明記されているのはこの案内板のシールのみで、それ以外に目立つような看板等が見当たらないために、恐らくだが自殺があったことを受けてダムサイドで動いた対策の一つとしてシールを案内板に貼っておくということなのだろう。
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いのちの電話の連絡先があるということは、先ずはこの案内板のシールを見て思いとどまってという考えがあるなら目立つように掲げる、つまり案内板に貼っただけでは何の抑止効果もなければ気休め程度にしか過ぎない。ではなぜ、わざわざ案内板に貼ったのかには理由がある。
訪れた方々が先ずはこの案内板を見て実行しようとするなら、可能性としては明神湖へのダイビングか対岸にある公園があげられる。
訪れるものが目にする可能性が高いからこそ貼ったのかもしれないが、目立つような看板がないのはそこまで大々的に告知しなければいけない程事態が深刻ではないことも察することができる。
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先を進もうとしたときに背後から視線を感じたので振り返ると、恐らくだが怪異譚にあがっている作業着姿の男性の幽霊なのだろう。見た感じ、40代ぐらいだろうか。思い詰めた表情を見せると、ほんの一瞬だったためにあっという間に姿を晦ました。
あの方がもし、作業中に不幸にも命を落とされた方ならば、慰霊碑があるはずだが前もって調べてきた情報においても殉難された方の慰霊碑がダム全体を見渡せる場所にあるはずが慰霊碑の案内すらない。
思い起こせばあの男性はもし作業中に亡くなられたのならばどうしてあんなに濡れているのか、顔は鬱血しているようにも見えた。
となると、答えは一つしかない。
自殺された方だ。
堰堤からダイビングされた方が御霊となり現れているのを実際に見た方が作業着姿だけで殉難された方だと勘違いしているパターンの可能性が高い。
ダイビングされた方が作業着姿ってのも殉難された方を彷彿させるから極めて紛らわしいところだが、慰霊碑がない以上、ダイビングされた方とみて間違いないだろう。
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これだけ見ると何故石庭にする必要があったのか調べる必要がありそうだが、残念ながら昭和53(1978)年に竣工されたダムのために、今ならダム建設時の際に敷地内に公園を作る上におけるコンセプトがあったはずだが、資料がないために単純に広場として楽しめることを狙いとしたとしか考えられない。
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昼間の明るい時間帯であるにも関わらず何故か1号公園がある付近まで足を運ぶ方がいないことに気づいた。散策と言っても1号公園が見えて切り返すという感じでまるで避けられているようにも感じた。
そして最初にあげた1号公園の休憩スペースの画像だが、ベンチと支えとなる柱の間に首を吊る事もできる高さもあり、また付近の道が拡張されているため停車中の車の中で…ということも可能だ。つまり、堰堤からのダイビング以外にも方法がある。
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念の為に堰堤でばけたん霊界コミュニケーションロボットのWARASHIを用いての心霊検証をした結果が以下の画像の通り。
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2回行ったが、水色点滅=天使に近い存在がいるという結果でおわり。近くに正一位山中稲荷大神という小さな社の稲荷神社があるのでひょっとしたらエネルギーを感じ取っているのかもしれない。
撮影前にご挨拶に立ち寄ったことからも、私が過去にダイビングされたであろう男性の御霊と遭遇してからの、守り神として丁重に崇められている場合は化かすという言葉があるように色々なものに化けては守り神としての役割を果たして居るのかもしれない。あの男性の御霊を一度見てからは二度と見ることがなかったのは、ひょっとしたら守り神が働いたのかもしれない。
ほんの一瞬だったが、私がダムの堰堤を撮影時に背後がやはり気になるので振り返ると着物姿らしき男性の姿が公衆トイレの付近にいるのだが何処か狐が人間に化かしているようにも見える面立ちはまさかと思ったときにはいなくなっていた。そのときに追い祓ってくれたのか、と気付かされた。
こうしてダイビングされた方を連れて帰ることはなく菅生ダムを後にすることが出来た。
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時たま通り過ぎる車両等があったため、恐怖度はゼロだったが、トンネルは事故や事件がなくとも山にある以上は集まりやすい、現れやすい環境であるために幽霊が出るというのは必然的な噺だ。
最後に。
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ダムカードは神崎郡福崎町にある姫路土木事務所福崎事業所にて平日のみの配布だがGETすることが出来る。初めて福崎町に訪れたのだが、通り道にベンチに座るヤマンバギャルがいて吹いた(笑)
昔流行ったなあ。
何であんなに日サロ(日焼けサロン)に行ったりして黒くしたいのか子供ながらあの当時の渋谷ギャルを見ては不思議に思ったものだ。後々調べてみたら、福崎町の史跡で妖怪ベンチ山姥とあり、山姥をヤマンバギャルに置き換えていたことが分かった(笑)
また山姥の他に座敷童子など、様々な妖怪がベンチに座っているようなのでチェックしてほしい。