「死霊館のシスター」で勇ましいシスターと謎を追う。
【あらすじ】
1952年、ルーマニアの修道院で
ひとりのシスターが自らの命を絶つ。
不可解な点を探るため教会は
バーク神父と見習いシスターのアイリーンを
修道院へと派遣する。
二人はこの事件を追うにつれ、
修道院に隠された秘密とともに
いまだかつてない恐怖
“悪魔のシスター・ヴァラク”
と対峙することになる。
死霊館シリーズ全ての恐怖の始まりを描く作品
死霊館シリーズに手を出してみた。
だいぶ前にアナベルを観た覚えがあるんだけど
それもこのシリーズなんですね。
調べたところ公開順と時系列順があるらしく、
時系列順で最初のこちらを。
厳かな雰囲気からのジャンプスケアが
わかっていてもびっくりしてしまう。
今なんかチラチラ映ったな…とか
後ろにぼやけてるな…とか
はっきり見せないからこその恐怖。
【以下内容に触れています】
ここに登場する悪魔ヴァラクは
ウォラクまたはヴォラク(Volac)とも呼ばれる。
『ゴエティア』によると、30の軍団を率いる
序列62番の地獄の大総裁。
『ミュンヘン降霊術手引書』でもウォラク(Volach)という名前で登場しており、
27の軍団を率いる大総裁であるという。
召喚者の前に、頭を二つもったドラゴンに
またがった、天使の翼をもつ少年の姿で
現れる。召喚者に財宝のありかを教えると
される。また蛇の現れる場所を教え、
召喚者に害を与えずにもたらすともいわれる。
また、惑星のありかを知るとされる。
と、実在する悪魔らしいのですが、
なぜこの悪魔がシスターたちを殺し、
訪れた主人公たちに襲いかかるのかは
ちょっとよくわからず。
ただただ地獄の扉が開かれたからといって
出てきて何がしたかったのかな。
でもあれか、悪魔には理由とかないのかな。
幽霊はさ、怨念とか、果たせなかったこととか、
何か理由があってそこにいるとされてるじゃないですか。
悪魔もそうなのかなと思ったけど、悪魔は
「とにかく人間を殺せ!」ってことなのかしら。
「地獄から人間界に出てこられたぜ!
やったー!人間だー!殺せー!」
ってことで、隙あらば命を狙いに来てるのかな。
悪魔のことは正直全く詳しくないので
そのあたりを理解できなくて申し訳ない。
きっともっとキリスト教のことに詳しかったら
楽しめるのかなとも思いました。
いよいよヴァラクと対決だ!となったときに
モーリスが「行く前に祈った方が…」と言ったら
バーク神父が「神頼みしてる場合じゃない」的な
ことを返したのが面白かったな。
キリストの血を手にして何をおっしゃる…。
これは何ジョークなのだろうか。
シスターの見習いであるアイリーンが
物語の中で覚悟を決めたのが良かった。
お墓に閉じ込められたのが神父で
それを掘り起こしたのがアイリーンなのも
良かったな。勇ましいアイリーンが素敵。
【死霊館のシスター/
コリン・ハーディ】
