「マー -サイコパスの狂気の地下室-」で不気味な宴を。

【あらすじ】
オハイオ州に引っ越してきた女子高生マギー。
新しい学校にあっという間に馴染んだ彼女は、
友人に誘われ、遊びに出かける。
酒を飲もうと提案されるが、
未成年のため購入できない5人は
通りかかった女性に頼むことに。
それは孤独な生活を送る女性
スー・アンであった。
この出来事をきっかけに、スー・アンは
自宅の地下室を高校生たちの
パーティの場として提供するようになる。
スー・アンのことを「マー(ママ)」と呼び
楽しい時間を過ごす高校生たちだったが、
スー・アンの態度は次第に変わりはじめ……。

ブラムハウス・プロダクションズによる
家系スリラー。
「ドント・ブリーズ」のように
監禁された若者の脱出かと思いきや、
そうではない。
怪しさや気味の悪さを感じながらもまた
マー(ママ)の家に集まってしまう若者たち。


【以下内容に触れています】

閉じ込められたのは終盤であり、
それまでは自由に地下室に出入りできる。
ただ子どもたちをおとりにしたり、
痛めつけたりしたいだけなら
最初の時点で閉じ込めてしまえば良い。
若者たちと共に盛り上がるスー・アンは
何を思っていたのだろうね。
奪われた青春を取り戻していたのだろうか。

学生時代自分をいじめてきた相手に復讐するためその子どもを痛めつけてやろう!
という目的のスー・アン。
どれだけ彼女が疑わしくても
結局家に行ってしまう若者たち。

スー・アンにも他の登場人物にも
イマイチ感情移入できなかったなあ。
スー・アンがただ立っているだけでも
不気味な存在感があったのは良かった。

悪いのは全部いじめてきた相手であり、
その子どもに罪はない。
それにマギーたちはスー・アンにも優しかった。
復讐は本人にしなくっちゃあ意味がないよ。
娘はとても良い子(倫理観のしっかりした子)に
育っていたのだから、
あなたはもう卑屈にならなくて良いんだよ。


【マー -サイコパスの狂気の地下室-/
テイト・テイラー】


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