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「開発好明 ART IS LIVE」@東京都現代美術館、見てきた

昨日、高田馬場で昼食をいただいた後、そのまま帰るのも勿体無いと思い、少々足を伸ばすことに。

元々土曜に予定してた屋外イベントが中止(延期)となり、その交通費くらいは余ってる計算。先週久しぶりに美術館に行きアート熱がぼんやり戻ってきてることもあって、今回も美術展に行く事にした。

 

高田馬場から地下鉄に乗り、木場公園駅で下車。初めて降りた駅だが、そこから川沿いにしばらく歩くと、駅名にもある木場公園に到着。

最近「人のいない公園」を写真で撮りたい欲が出るバイオリズムらしい。これ読んでる人には訳分かんないと思うけど。で、人のいない公園を撮りやすいシチュエーションの一つとして、「雨の降ってる公園」が挙げられる。

曇天と雨天のストライプみたいな天候が続く中、木場公園内に入り、人が入らない画角を探す。するといきなり、激しい雨に見舞われた。

正面右手に見えるのはスカイツリーの先尖

 

う〜ん、いきなりここまで降られるとそれはそれで困る。ただ、もっと困るのが、これでも歩いてる人がちらほらいること。

ザンザン降りなの、伝わります?

 

途中雨宿りしつつ、小降りになるタイミングを見計らって陸橋まで辿り着く。柱の間にぼやけて見えるのは、東京スカイツリー。俺はスカイツリーを見かけたら写真を撮らずには要られないというビョーキに罹っております。今回はほとんど雲に隠れてるけど、むしろ雰囲気の出た1枚。

いまいち距離感が伝わりづらいかも

 

そうこうしながらしばらく歩き、ようやく東京都現代美術館(以下MOT)に辿り着いた。9月頭は閉館せずにやってるという事だけは下調べで確認してあったが、何をやってるかはちゃんとチェックしてなかった。

久しぶりのMOT

今回は現代芸術家の開発好明氏の特別展を鑑賞することにした。

入り口の看板、よく見たらLEDじゃなく蛍光灯だった

 

興味を持たれた方は是非検索してみてください。個人的にはこういう表現手法に捉われず、あらゆる手段で表現しようとする人が割と好みだったりします。美術、芸術と言いつつ二次元の絵画に捉われてる人が未だに多いからね。

小便器を展示するのが現代アートの伝統芸

 

その上で、あくまで俺の個人的な感想だけど、この開発さんという人の表現の本質は「介入」にあるのかなと思った。

疫学じゃないけど、決定的な改変はしない。でもちょっとした介入はする。その結果として何が変化するか。そこをずっと問い続けてきた人なのかな、というのが俺の見立て。

 

次に、特別展を見ると常設展(MOTコレクション)はセットで見られるようになってるので、来るたび見てるMOTコレクション。ただ、会期ごとに展示する内容、特集は異なるので、むしろこっちの方が楽しみまである(おそらく外せないであろう一部展示はいつも一緒)。

何度見たことか奈良美智

今回も序盤は何度か見たことのある作家、作品だったが、奥の方には今回の特集展示として「現代美術の女流作家特集」コーナーがあり、そこの展示はほぼ見たことのない作品ばかりだったので面白かった。

個人的には、完全具象の人や完全抽象の人はなるほどとしか思えないのだが、具象と抽象の中間みたいな、境界線が見え隠れするタイプの作品を描かれてる作家さんはすげえ興味深く見させてもらった(写真撮ってません)。

ああ、この人はどこからを具象で捉え、どこからが抽象的概念の世界に移行していくのか。明確な境界線は無いにしろ、そこに人間の感受性のヒントがあるような気がするんですよね。

 

あと、女流作家コーナーが終わった後の展示で、画家の長谷川繁という方の作品が並んでたんだけど、その人が「絵は見るものであるから、ただ見ればよい」と言ってて、これすごく共感しましたね。

長谷川繁氏の作品。結構デカくて迫力あった

画業をやっててこれが言える人は立派だし、自分の望む見られ方、評価のされ方に誘導するために講釈を垂れる連中の浅ましさや滑稽さとの対比で、潔くて良しって思いましたよ。今回も充実してた。

芸術は、いいですね。

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