
俺はいつまで正気で居られるのか
誰からも見向きもされない孤独な生活を送っていると何が不安かというと、自分がいつまで正気を保っていられるかどうか、だろう。
正直言って、若い頃は自分が多少歳を重ねても体力や判断力はまあそれなりに維持されているだろうなんて勝手に思い込んでいた。全く根拠のない過剰な自信。それがここ数年で完全に打ち砕かれていると言っていい状況にあります。
何より怖いのが物忘れの酷さ。昔は何だかんだ言って色んな事をちゃんと覚えられていたんだが、それこそここ1,2年で記憶力がガクッと落ちた実感があるのと、やる事を忘れる度合いが酷くなった。
例えば他人の名前。40前までは他人の名前をすぐに忘れてしまう人を哀れみに近い目で見ていたが、その人たちと全く同じ状況になってしまっている自分に今絶望している。ちなみにその人たちの名前も思い出せない。
あと、新しく頭に入れたはずの知識が抜ける早さも昔とは桁違いに早くなった。反復とかアウトプットがないと本当にすぐに忘れてしまう。
そういや、つい数日前のことだが、最近運動してないなと思い公営のプールに行ったんだけど、料金を支払ってロッカーに入った後に水着を持ってきていないことに気付いた。その時は正直震えたわ。プールに行くために家を出たんだから。
その後の用事が気になっていたのは間違いないけど、水着をバッグに入れたと信じて疑ってなかったからチェックさえしてなかった。家に帰ったら水着がちゃんとビニル袋にセットして入れてあったのが虚しかったなあ。
どの程度まで行けば健忘症という状態なのか分かんないけど、誰もフォローする人間が周囲に居ない以上は、とにかく思い付いた時にメモを残すか、どうやっても目に入るところに置いておくなどの工夫をしておくしかないだろうね。
まあ、取り返しのつかないような食生活を続けてきてるので、内臓系の疾患はある程度仕方ないと諦めている。むしろ未だに習慣的な薬の服用が無いのが奇跡とさえ言えるほど。ただ、認知機能は話が別で、正気を失うのはやっぱ怖い。
精神疾患の可能性も十分あるけど、基本健忘や認知症なんて脳という組織の退行性変性に過ぎないから、モノの読み書きや会話などで防げるものじゃないんだよね。その上独り身だと他人との会話も圧倒的に少ない生活を送ってるので、脳活動を活性化するのが難しい。いやホント、こればっかりは受け入れ難いなあ。どうにかならんもんか。