見出し画像

自分が出来ない事、依頼しなければいけない事にお金を渋るということ

お金の価値観で「?」と思っていることの一つです。
例えば絵が描けないのなら絵描きさんに依頼するのは選択肢ですが、なぜかそこで自分の金銭感覚を持ち出す人っていませんか?

・実際の体験


校数 というものがあります。
何回やり直したか?というものです。クリエイターが発注通りにしてこなかったからやり直させるみたいに使われますが、発注側からの指示内容の不透明さが原因だったということも多いです。
発注サイドは訂正指示を出す前に一度周囲の人間にこれで伝わるかと確認することをしてほしいという希望はあります。周囲が分かんねというものをクリエイターなら分かる!だってプロでしょ!なんて思う方はさすがにちょっと頭がお花畑では・・・というかなんというか。
実際これで私は6校まで行ったイラストがあり、3校以上は追加がかかると言っていてそれを上乗せしたら
「指示をくみ取れなかったのに追加請求するんですか?」
こう言われました。
・・・良い感じにしてとか後出しじゃんけんな指示をくみ取れと言われても・・・。

・雑な指示であってもそれは発注指示ということ


本来、雑な依頼には雑なものしか戻ってきません。
それをなんとかして察し、相手の立場に立ってクオリティアップさせるのが仕事だとかプロとか言う人もいるかもしれませんが、それは付加価値の問題。大前提として指示=発注なのでその通りに仕事をして文句を言われたら元も子もありません。
発注書の書き方がおかしければおかしなものに仕上がるのは当然です。発注内容をとは別にアレンジ加えて良いものにしました!という方がおかしいのですよ。勝手なことするなと言われるのがフツー。

その辺をひっくるめて全部察するのがプロというご意見ははもう「インド人を右にとしか読めない訂正指示を解読できなくてクレーム事件」レベルの屁理屈なんですよ。
察するのも仕事なら、制作料金に編集作業って言う項目が増えます。制作日数(=作業時間)も増えます。

周囲に確認してみるとかそういう自身が出来る範囲のことをやらないとデメリットしか生まないのです。

飲食店チェーンなんかはもうその辺徹底していて、タッチパネルで操作させておかしな注文が一切来ないようにしていますね。

・前調べしない人ほどお金を渋りやすい


自分が出来ない事を依頼する際、これにはどういう作業が必要なのか?というのを調べるのもだいぶ楽な時代です。
ネットで15分程度でわかります。
が、なぜかしないんですよね・・・

調べてくるのは最低価格とか一般相場とかそういうのが圧倒的に多いです。

その調べてきた価格と、自信が依頼する内容が完全一致ならその価格でと言うのもまだわかりますが、少しでもずれていたら金額変動は当たり前なんですよ。
例に出すと、最新のマンションにエアコンを取り付けるのと元々エアコン取り付けることを想定していない一軒家に取り付けるのではやることが違いますよね?マンション価格でと言うのはさすがにありえないでしょう。
舞台が違えば値段が違うのは当然なんです。

自分が出来ないことを依頼するのに、作業内容も知らず、値段だけを見て高い安いと言うのはダンピングではないでしょうか?

絵に限らず、一般相場は指針にはなりますが「絶対的価格」ではありません。
追加料金=ボッタクリと思わず、まずはなぜそうなったかを調べましょう。何を相手にさせたからこうなったのか?を調べると大体気軽に無茶苦茶させてることが多いです。色塗り本番までさせたのにポーズ訂正とか衣装デザイン変更とかね。

え、そんなに手間かかるの?デジタルでしょ?すぐ直せるでしょ?
←お前の中ではそうなんだろう、お前の中ではな

生成AIイラストもまあ似たところがあって、ポン出しでめっちゃきれいなイラストがポンポコ出ますみたいなイメージありますけど、出てきたイラストはまだまだどこかおかしいです。細部を見て、加筆や訂正が必要です。
私が仮に提出する立場なら、絶対に加筆修正します。
もし生成AIイラストだからタダで破たんしてない絵を作って当たり前とか言う人は(現状の生成AIスペックなら)殴られても仕方ないと思うんですよ。
サブスク代金もありますし加筆分も含めて代金は発生しますよさすがにね。
(この例は今ネットで生成AIは絵を勝手に学習が—とか絵師の絵を盗んだー問題だーみたいなの無視してください。純粋に原価とテクニカルの部分です)

・おまけ:何で追加料金=ボッタクリみたいと思うひとが結構いるのか


ホントに数パーセントの悪徳業者のせいです。キャッチバーみたいなやつ。
そんなのがニュースで取り上げられ、身近にいるかも?みたいな〆で報道するからでは?と個人的には思っています。

しかし、悪徳業者を見る眼鏡ですべての一般業者や個人を見てしまうのは自己防衛ではなく過剰反応、下手すればカスタマーハラスメントになることは覚えておくべきだと思います。
周囲がすべて敵である悪党の街とかそんなんじゃないんだから・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?