AIは様々な仕事の身代わりとして出てきたのではないか?と言う話
意味わからんタイトルですみません。でもこういうことじゃないか?と言う話です。
・出来ないことを他人に押し付けて責任逃れ
年々PCを始めとし、マシンは多様化で複雑になっていきます。当然のようにドラえもん状態というか、これも出来るよねと言う感じで
操作できる人へ操作できない人が丸投げすることも増えていると思います。
なんかこう、想像上では出来るっぽいんですよ。自分ではできないけど操作できる人は出来るんだろう的なほら、出来るっしょ?みたいなアレ。
なんのこっちゃ。
これの根っこには自分でやるとミスする→他人に押し付けて責任を逃れるという心境が隠れています。
基本的に社会人は自分で出来るならやらざるを得ません。やったほうが実績というメリットが大きいからです。
しかしわけの分からん仕事やきつい作業は他人に任せたいというのはみんな同じだと思うのですよ。
一方で機械操作(マシン操作)・・・ここでは主にPCなどのデジタルの事を指すものとします。
これを操作する人への負担が年々増加し、際限がなくなってきています。
負担する側の作業が爆増しているといってもいいんじゃないでしょうか。
・マシンの責任の所在は人間だが、マシンに依存する作業が増加している
よくあるマシントラブルにフリーズが存在します。あれ、なぜか許されますよね。少なくとも『クソマシンが—!クビじゃー!!!』と言ってそのマシンを二度と使わない人を見たことがありません。
指示した内容を実行できない場合のトラブルもマシンには何ら非がないのです。
メールも同じで、届かなかった際にマシンのせいではなく人間のせいになります。
あくまでマシンは補助であり、実行させた人間に責任があるという認識があるからだと思います。
しかしマシンが無いと不可能な仕事が増加して止まりません。
製造業でもベルトコンベアが止まれば作業ストップ。クリエイトなら実作業不可能。ウェブ関連ならもう何もできません。金融ですらその始末。
マシンが無いと出来ないのにマシンが止まった際にもはや人の手ではどうしようも出来ない責任が発生する現実があると思います。
しかしそもそも人の手で出来ないことをマシンに任せている部分はどんどん増えています。
だってそうしないとニーズに応えれないから。
現状、マシンで効率を上げるどころか、逆にマシンにできることが増えすぎて過密かつ多様化になり指示する人間の負担が延々増加するという
本来便利さを追求したはずなのに、真逆の本末転倒なことが起きているのです。
責任は人間がとるけれど、
その間に入る、管理などを代行しある程度トラブルの理由を簡略に説明してくれて代案を提示し、そして潰しが効く指示者が必要
となったのです。
・人とマシンの間に入るAI
それをある程度解決するモノとして、人間とマシンをつなぐために「管理代理」や「指示代理」「作成代理」としてAIが出てきたのだと考えています。
例に出しやすいモノとして生成AIイラスト。
指示は人間が出します。プロンプトでしたっけね。
画像作成はマシンの画像作成ソフトが行います。
その間に画像生成AIが入り「こんなイラストを生成してね」と作成ソフトにデジタル指示を出すわけです。
あたり前の事なんですがただの文字だけで絵は生まれません。プロンプトをプログラムに変換し指示を作成、絵としての表現を実行させているのが生成AIです。
デジタルイラストとの違いは、プログラム指示の代わりにペンタブレットなどで描写方法を人間が指示しているという部分です。
生成AIソフトの課題として細部がめちゃくちゃなのはそのせいで、
人間ではない以上人間の感覚は理解できないのでぱっと見綺麗な絵が現状の性能では限界なのでしょう。
職人的なこだわりもありません。ただ個人的にはその辺を生成AIに持たせるべきではないと思ってはいます。マジで人間が不要になるのは望みませんので。
ただ問題点はともかく、
ミスしやすかったりなんか合わないなどの理由でとっかえひっかえが出来るが大きいと思います。
・AIが身代わりになるのが許されたならもっと人間は自由になったのでは?
もし仮にAIが何かを作成し、それを人間が補正するのがデフォルトになった場合、負担の部分は少なくとも半分くらいはAIになるでしょう。
AIが出したものを一定人間が直しクライアントに見せ、変なところがあるけど大まかにはオッケーなら人間がその部分を再度補正すればいい。
もし全然だめならAI自体にもう一度と延々作成させる。
AIを管理する管理者としての最終責任は人間ですが、AIは人間じゃないのでバチボコにこき使ってもいいのです。
そしてAIは資本主義が望んでいる「とっかえひっかえで潰しがきき、文句を言わない作業者」の立場が確立出来ます。
業種によってはこの工程で十分仕事が成り立つでしょう。
AIで全部行けるじゃん!と思ってたら絶対ダメで、でも全部人がやるとえらいことになる・・・というならAIに最もつらい部分を押し付け、その後工程を人間がやれば作業自体の負担はかなり軽減されます。
私が生成AIイラスト分野に期待しているのはまさにそれで、例えばキャラクターデザインなんかのたたき台をAIに任せ、それをデザイナーがアレンジ&ブラッシュアップ。これだけでも作業がかなり早くなります。
よくある「今までにない新しいキャラクターを!」みたいな無茶苦茶な指示にもAIに50パターンくらい出させればさすがにデザイナーならいいとこどりしてデザインできるでしょう(それで納得できないなら相手がモンクラの可能性もありますし)。
AIに用事がなくなれば捨ててもよし、再度使うまで置いておいてもよし。
補助というマシンの部分から、実際の負担を押し付けられる身代わり立場になったのがAIだと思います。
・現実はかたくなに『人がやるべき』から脱却できていない
反AIと言われる人たちは『手描きが至上』を根底に持っています。作業効率を上げる、もっと言うなら楽になる、働き方改革に一役買うAIに対し、『自動で絵か描かせて楽をするなんて心がこもっていない』とか『絵が破たんしている』とか、かなりもにょる主張です。
感情論だと思います。
感情論でイラストレーターや漫画家の過密労働を良しとするのは正気を疑います。
イラストなどに限らず過労死しそうな業種にこそどんどんAIを間に挟み、きつい部分をAIに任せて人の作業をある程度軽減、そしてAIがダメだったり役目が終わったらとっかえひっかえする。
これで少なくとも人の過労は防げます。
これ、あかん理由ある・・・?
学習元が~とか無断許可で~とか言うのは確かに解明する部分でしょう。ですが少なくとも今のニーズに追い付くにはAIが必須で、それを止める理由として感情論的なものを持ち出すのはナンセンスです。
むしろ大多数のニーズに応えるための新たな武器、補助、そして潰しが効く人材(人じゃないけど)としてのAIは十分な戦力だと私は思っています。
というかですね、反AIさんの度を超えた攻撃に対しては
そこまで言うなら金もっと出して支援してあげなさいよ、と思うんですよね。
例えば漫画家さんへ、アシスタントさん一人につき一般的最低賃金+保険料くらい払えて10人くらい雇えるくらいの金銭補助してあげたら生成AIなんかいらんでしょ?