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アシマダラアカサシガメ -Haematoloecha rubescens-

外見

赤と黒の混じった派手な模様をした2cmぐらいのサシガメ。

もちろん警告色、掴むと口で刺してくる。

仲間

ビロウドサシガメ亜科に属しており、日本の大体の仲間がアカシマサシガメ属に含まれており赤と黒の模様をしている。正直亜科名となっているビロウドサシガメは例外側である。
また、名前に含まれているアカサシガメは全く別の種類である。

同定ポイント

赤と黒で派手な色と模様をしているが、仲間も同様の色を持つため同定ポイントにはならない。
頭部が赤い種類は現状の図鑑だとアシマダラアカサシガメしか存在しないが、南方で頭が赤いウデワアカサシガメが発見されているためそこで見分けるのはお勧めしない。…珍品だしまず会わないだろうが
名前のとおりアシが特徴的で、脚が赤と黒の縞模様なのはアシマダラアカサシガメだけ。ここで見分ける。

同定ポイントを理解しておけば、全体が見えてなくとも種類がわかる。

生態

ビロウドサシガメ亜科は総じてヤスデをたべており、アシマダラアカサシガメは森林の朽ち木のヤスデを餌としている。
なので、森林の朽ち木の周囲で発見されることが多い。
環境自体はある程度良好な森林ならわりと場所を選ばずにいる。歩道脇の固そうな朽ち木の上でもみつかる。

採集方法

夜間ルッキングがやりやすい。
あとは、朽ち木を壊して昼間隠れていたり、冬眠中の個体を引っ張り出すぐらいか。

レア度

レア度は★5
記録自体はあまり多くない種類で、県単位でも記録がない場所もある。
…しかし、夜間の森林の朽ち木を見るカメムシ屋がいないだけではないか?という疑いがあり、虫屋のブログはおろか、一般人のブログでも時たま確認される(派手だから目につくのだろうが)
密度自体は薄めだが、分布自体は広いと思う。



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