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~特別なことではない~ 移住者へのインタビュー  第三弾 後編

社会福祉協議会のスタッフには、前職が介護福祉とはまったく関係のない方も多く、その前職に驚かされることもあります。移住者インタビュー第三弾でご紹介したYさんも、元々は飲食業をされており、料理の腕前もなかなかです。そんな Yさんへのインタビュー 第三弾の後編です。


疲れた職員にふるまう Yさんの酒粕汁 絶品!

――移住前と現在と、自分自身が変わったと思うことはありますか?
もともとフラットな人間で、感情もあまり表に出ない、静かな人間なんです(笑)だから2人の妹達と会っても、変わったね!とは言わないでしょうね。でも、通勤時間が徒歩圏内になり、非常に気持ちが楽になりました。心のゆとりってやつですかね、今までは電車で2時間の通勤時間でしたから、それだけで疲れていました。

都会の通勤風景

――移住は以前より興味があったのですか?
ずっと実家暮らしでしたので、一人暮らしには憧れていました。
今回の移住にあたり、「海士町」以外にも、佐渡や北海道も候補でした。その中で、自然などの魅力を海士町には感じました。

――海士町の魅力って何だと思いますか?
やはり、自然でしょうね。海も山も非常に近くに感じ、心地いいです。
家の周囲は、田んぼですので、虫やカエルの声もよく聞こえますが、カエルが鳴くのも時期があるんだぁ・・と知りました(笑)夏だから、秋だからではないんですね(笑) 
今までは工業地帯・商店街に家があったので、常に聞こえてくるのは、車の音。車の振動なども感じる、国道二号線近くでしたから。

――海士町で出会えた人たちの印象はいかがでしょう?
正直、田舎の人だなぁと(笑) 都会よりも他人に興味関心をもっていますよね。都会には都会の良さもあるし、田舎には田舎の良さもある、感じる人によってですよね、海士町の「人」、好きですよ

山や海を身近に感じることが出来る海士町

ー海士町で好きな場所はどこでしょう?
家からすぐの「隠岐神社」ですね。
ちょうど、海士町へ移住してきた頃、桜がとにかく綺麗でしてね。
隠岐神社に参拝したときに、トンボが指先に止まって、しばらく指先から離れなかったんです、なんか不思議な体験でしたね。

隠岐神社の桜

ー海士町への来島を迷われている方にアドバイスをお願いいたします。
「離島」とか、難しく考えて、迷ったり、悩んだりしているのかもしれませんね、難しく考えすぎているんだと思います。
「特別なことではないんですよ」
帰ろうと思ったら、いつでも帰れる場所です、日本だから。ネットショッピングだって、注文して数日できちんと届くし、島には、その文化がすでに根付いている、僕も活用していますよ。非常に便利です、欲しいものが手に入るんですから。
まずは、旅行でもいいので「海士町」に来て、何かを感じてほしい。迷っているぐらいなら、来てみたらいいんです、やっぱ違うわと思うこともあるかもしれないし。それは来てみないとわからないこと。もっと気軽に考えて!って言いたいですね。

隠岐神社の夜桜(Yさん撮影)

(編集後記)
「えっ?離島に移住??」
きっと移住について家族や周囲に話した時の第一声として多い言葉ではないでしょうか? 今回、Yさんへインタビューをさせていただき、「たまたま引っ越し先に、離島を選んだ、海士町を選んだと考えたら、特別なことではないですよね」と話され、印象的でした。 引っ越し先がどこかではなく、その引っ越し先で、どう過ごすか? 誰と出会うか等が大切なことであり、これからのYさんの活動に興味関心が深まりました。「特別なものではない」と選ばれた海士町で、たくさんの「特別なこと・幸せ」がYさんにたくさん訪れますように・・・。

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