スクラムマスターに技術知識は必要か
タイトルのような相談を度々いただきます。特にエンジニアとしてのバックグラウンドを持たない人からよく聞きます。スクラムマスターに技術の知識はどの程度求められるものなのでしょうか。
ないよりはあった方が良い
質問者の心理を考えると心苦しいですが、ないよりはあった方が良いです。技術知識とはものを作るための知識ですから、あった方が当然業務全般において役に立ちます。車を作る会社で「車の作り方を知っていた方が良いですか?」と聞かれたら普通は「そりゃあそうでしょう」と答えます。
スクラムチームは多くのメンバーが開発者で構成されるので、開発者の用いる技術を理解していることはとても効果的です。私自身スクラムマスターになる前はエンジニアでしたが、スクラムマスターになって最初の数年はエンジニアとしての知識をフル活用してチームを支援していました。
例えば、自分が実装を把握している箇所なら見積もりやプランニングで情報を追加しながらファシリテーションをすることができたり、チームのモブに参加して一緒に議論しながら開発を進めることができたりしました。エンジニアとしての知識を活用したことで、チームから素早く信頼を得ることができたと思います。
ですが、エンジニア以外の職種のメンバー――QAエンジニア、デザイナー、リサーチャー、PM等――はスクラムマスターになれないかというと、そんなことはない。むしろ優秀なスクラムマスターはどのような職種からも生まれ得ると考えています。
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ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。