舞台『かもめ』感想
以前BSで放送されていた
舞台『かもめ』を久々に鑑賞した。
あらすじ
ロシアの劇作家アントン・チェーホフの戯曲。大女優アルカージナが所有する田舎の別荘を舞台に、劇作家志望の息子トレープレフ、その恋人で女優志望のニーナ、別荘管理人の娘でトレープレフに想いを寄せるマーシャ、マーシャを慕う教員のメドヴェジェンコ、アルカージナと共に別荘に来た若い恋人で作家のトリゴーリンらが織り成す人間模様を描く。
以前観たときは、圭さんの出演シーンだけ。
しかもずいぶん前の事で濃厚なキスシーンがあったことぐらいしか記憶になく・・・
戯曲ってなに?難しいんでしょ。
ぐらいの感覚で、二度と観ることはないかな・・・と思っていたのだが、以前 鈴木保奈美さんが圭さんのアキレス腱の美しさを語っていたのが、どうやら『かもめ』らしいとのことでこれは観なくては!とアキレス腱を見るために再鑑賞。
記事はこちら
~私、何年か前……「おっさんずラブ」よりだいぶ前に、Bunkamuraで田中圭さんの舞台を初めて観て。「すごい! かっこいい!」と思って。で、一緒に行った友達と、舞台が終わった瞬間に「ねぇ、田中圭さんのあのひざ下、スネ、アキレス腱のきれいなことったら!」って盛り上がったのよ。~
~テレビや映像だとわからないのよ。もう2時間ぐらいの舞台でずっと田中圭さんのアキレス腱を見てたな、と思って(笑)。それだけでも今日Bunkamuraに来た甲斐があった、みたいな。~
確かに・・・アキレス腱どころか踵まで美しい。
それなのに匂いもいいと定評のある圭さん・・・いやいやせめて踵ぐらい汚くても許すのにこの美しさ。
目の前にあの美しい脚があったらそりゃあ見ちゃうよね。
しかも全体がではなく脛下ぐらいしか出ていないチラリズム感が・・・そそります。
本当は脚だけ観るつもりだったんだけど・・・
結果全編みちゃいました。いやぁ・・・余韻がすごいの。
終わった後に鳥肌が止まらないの。
劇作家志望の息子トレープレフ、その恋人で女優志望のニーナ、別荘管理人の娘でトレープレフに想いを寄せるマーシャ、作家のトリゴーリン。
みんなが自分に満足していなくて悶々とした悩みを抱えている。
圭さん演じる作家のトリゴーリンは、地位も名誉も手に入れたような人気作家。
ニーナに羨ましがられるが、締め切りに追われる事、いい作家どまりでほかの作家にはかなわない事。
自分の作品に納得はいっていないのに世間にもてはやされ気を使われているそんな沸々とした悩みを抱えている。
嫉妬、他者へのあこがれ、諦め、夢に破れたときの喪失感。
誰もが抱えているような薄暗さを、まざまざと見せつけられる。
この舞台の引き込まれるところは、そうした暗さや難しさだけではなく、セリフの言い回し、表情・・・クスっと笑ってしまうような演出が所々にあるところだ。
圭さんのシーンからも沢山笑えるシーンがあった
ニーナと出会い二人っきりのシーン。
「私もあなたと入れ替わりたい」と言われた瞬間に「なぜ~?」と裏返った声を出してからのおもむろにズボンを脱ぐところ。
勘違いと分かり慌ててズボンをはきなおす姿は滑稽で・・・パンツ丸見えだしね。
脱がされやすい圭さん・・・
トリゴーリンは若い人たちの人生を狂わせますが、最初に読んだ時から、悪い人には思えなかったんですよね。「ただのバカ」と思えるフシもある(笑)。でも魅力的な男であるのは間違いない。
圭さんはトリゴーリンの事をこのようにインタビューで表現している。
トリゴーリンを演じる圭さん。
無造作に額のでる髪型、悪戯っぽく、自分の恰好よさをわかりきったような表情。
とにかく色気が半端ない。
深すぎるⅤネックから見える筋肉。
興奮すると赤くなる首元。
ものすごいセクシー。
自分勝手で女を破滅させるほどの男なのに、時折見せるとぼけた言動。
クズなのに憎めない。
クズなのに許してズブズブにはまってしまう役どころは・・・お手の物。
タバコをふかす姿は色っぽいのに、ウオッカを飲んで酔っぱらって吐いちゃうところはコミカルで・・・ なんとも魅力的な役どころ。
ニーナ役の満島ひかりちゃんとの濃厚キスシーンもよいが、初めて水辺で二人で話をする時の、唇と唇が触れ合うんじゃないかと思うほどの距離での会話のほうが・・・ドキドキした。 画面からいい香りがした(これ本当)
ものすごい長台詞も多いんだけど、作家役だからすべての事がが詩のようでロマンティックで・・・耳元でささやかれたら 記憶なくなるレベル。
3時間弱という長い舞台だったが、天真爛漫で危うげな満島ひかりちゃんの演技力もものすごくて・・・あっという間に引き込まれ気づいたら余韻のなかに放り出されていたような感覚。
これを生でみられた人たちが羨ましい。
地方故このような大舞台はなかなかお目にかかれないのだが・・・
いつか来るその時のために 飛行機代を貯金している。
いつか生の舞台で圭さんのアキレス腱を眺めたい(結局そこ・・・)
『かもめ』のインタビュー記事は写真もすべて神がかっているのでインタビュー記事も以下にまとめておく。
▼目が合ったら息の根がとまるこの写真
今回は熊林さんが「長台詞あるから田中くんお願い」と声をかけてくれたので、そこは楽しんで挑戦したいなと思っています。
*確かに長台詞すごかった。
しかも作家だからセリフすべてがロマンティックで・・・最高。
▼ぽっかりと空いた目が美しすぎるこの写真
この記事の4枚目5枚目7枚目のお顔の美しさ・・・冥土の土産に持っていきたいレベル
熊ちゃんと満島ひかりさんから「飲んでるからおいでよ」って連絡が来て、「あ、行く行くー」って行ったら、いつのまにか「出てよ」って話になって…。「出てよ」っていうより……「出ろよ」(笑)。それで僕も、「わかったよ、やるよ!」とお返事しました。
※舞台やドラマも人で選ぶ圭サインらしいエピソード
▼真面目な顔して高田純次も顔負けの適当さの圭さん
~みんなすごい熱量でぶつかってこられる方々ばかりなので、ちょっと今はちょっと帰りたいなと思っています・・・~
~とにかく皆さんの期待にこたえられるような、そういうお芝居がそこにはあると思います。あると思いますというだけで本当にあるかどうかはしれませんけれども・・・~
※恰好よさに見とれてたら・・・こんなこと言っちゃうもんだから耳をうたがっちゃったよね。 こんなところも好き。
舞台『かもめ』色んな人に見てもらいたい。
BSさん・・・再放送お願いします。
雨音