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ドラマ『第二楽章』の富永くんは田中圭が生きた役の中で、隣にいて欲しい人No.1といっても過言ではない程の包容力のある人でした

田中圭が生きた数ある役のなかで、そばにいて欲しい人ランキングをつけるとしたら、富永くんはかなり上位に入るだろう。
なんなら一位かもしれない。

甘すぎる言葉をかけるわけでも、優しい言葉をかけ続けるわけでもない。
重苦しい愛なんて全くないけれど、そこには全てを包み込んでくれる深い愛がある。

辛すぎる現実を受け止められない程に苦しい時、あれ程までに軽やかに、少し冗談混じりに声をかけてくれる人がいたら本当に心強い。


田中圭が生きてきた人物で、優しすぎて涙が出る、そばにいて欲しいというとやはり総理の夫の日和くんだろうか。


例えて言うならば、日和くんがもし甘いミルクチョコレートだとしたら、富永くんはオレンジピール入りのチョコといったところ。

どちらも甘いんだけれど、富永くんは甘い中にピリッとした苦さがある、クセになる甘さなのです(個人の見解です)


ドラマの話をする前に、まずは富永くん語録を並べてみたいと思う。

富永くん語録

誰かを好きな人は皆んな可愛いですよ(3話)

上っ面な合いの手よりも、俺は実質的なアドバイスをしていこうと(6話)

(何であなたが泣いてるの?と聞かれて)
もらい泣き?(7話) 

ご安心を。取り扱いにはなれてます。(最終話) 

いえ、何も。何も気づいてないし聞いても何も変わらない。僕はただそばにいます、それだけだから。(最終話)

不思議だなぁ、まさか今日会えるなんて。
今朝までいなかったのに(最終話) 


発する言葉が素敵なの。
そしてお顔も格好いい。

さてそろそろドラマのお話を。

第二楽章とは

2013年4月〜NHKのドラマ10で放送された日本のテレビドラマ。

ヴァイオリニストのライバルとして、親友として共に歩んできた茉莉(羽田美智子)と奈津美(板谷由夏)
奈津美は妊娠を機にヴァイオリンをやめ、専業主婦となり、茉莉は花形のヴァイオリニストとなった。
16年後再会した2人。
自分には持っていないものを持っている相手への嫉妬、茉莉が直面する辛すぎる現実。
人生の第二楽章に差し掛かった二人が、厳しい現実に直面しながら、ぶつかり合い、親友として支え合う。

各回のあらすじ


チラ見せ動画に富永くんがいます。



2013年の田中圭

※2013年公開作品

ビブリア古書堂の事件手帖 笠井菊哉 役 

相棒 season11 第17・最終話 岩月彬 役

読売テレビ開局55周年記念ドラマ「泣いたらアカンで通天閣」ラーメン評論家 役

第二楽章 富永雅也 役

ディスカバーデッド 宮田 役

神様のベレー帽〜手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話〜 石坂嗣雄 役

ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜 渡辺礼治 役

事件救命医〜IMATの奇跡〜 影浦琢磨 役

死刑台の72時間 氷室孝明 役
Wikipedia調べ

2013年もビジュアル好調!
細くてシュッとした時期だね!

影浦くんも格好よかったな。


ここからはネタバレ満載ゾーンとなります。
このDVD実はわたしのヒロインからお借りしている為、返してからも思い出せるように赤裸々に書きすぎちゃいました。
だって…富永くんが大好きなのよ。


追記
※この記事を書いた時は手に入れるのを諦めていたこのDVD。
2022年、私の誕生日プレゼントとして先日我が家に迎えることができました。
2023年にはここに出ている門脇麦さんと田中圭さんがまたオーケストラに…という何だか不思議な巡り合わせ。
そんなことを考えながらこのドラマを観ると何だか親のような心境になれます。

リバーサルオーケストラ✨✨楽しみ。


富永 雅也 とは


東京ナショナル交響楽団のステージマネージャー。

楽団に復帰した茉莉を、時に優しく時に生意気に支える子犬みたいな年下男子。

子犬みたいな年下男子とは実際にドラマの中で出てきた富永くんを表現する言葉。

大きな身体で時に甘噛みしながら寄り添ってくれる富永くんにピッタリの表現だ。

ちなみに劇中に出てくるエピソードによりますと…富永くんは元カノと同居してるらしい。

元カノと同居??
いたよね…そんな人。



茉莉と奈津美が東京ナショナル交響楽団にいた時にアルバイトとして入ってきた富永くん。

奈津美曰く、ガムをクチャクチャ噛んでいるロック少年だったとか。

茉莉と再会を果たした富永くん。
茉莉に「あなた誰?」と言われて傷つくところからスタート。

「あなた誰」って言われる役多いよね、田中圭。

デカ黒川鈴木の赤木くん、ドクターXの森本先生。
どちらも可哀想で可愛い大好きな役。

富永くんも可哀想可愛いの?というとそうではない。

可愛いところもあるけれど優しくて格好いいところの方が多い。

ステージマネージャーとして、スーツ姿にインカムで「急いでください」って指示する姿…もう普段とのギャップにキュンが止まりません。

茉莉に対しての言動がストレートで、空気が読めない人なのかな?と感じるところもあるものの、好きな人を忘れられない茉莉に対して

「誰かを好きな人は皆んな可愛いですよ」

なんてストレートに照れもせずに言えちゃうあたり…
憤るほどに可愛い格好い優しい。

このセリフ、捜査一課長の刑部くんを思い出す。

刑部くんの

「毎日一生懸命生きてるだけで女性は美しいんだ」

このセリフすごく格好良かった。


お喋りなところとか、ちょっぴり空気の読めないところとか、それでいて女子の扱いうまいところとか。
刑部くんと富永くんってちょっと似てるかも。

田中圭って本当に魅力的な役が沢山あるよね。
きっと田中圭が生きたから魅力的になった人も沢山だよね。


6話
倒れた茉莉を病院に連れて行った富永くん。
「大きな病気だったらどうしよう」
と不安がる茉莉との会話が素敵。

「確認ですけど、保険入ってますか?オケから見舞金出ますよ5万円」

「他になんかないの?(心配ですとか)」

「上っ面な合いの手よりも、俺は実質的なアドバイスをしていこうと」
実際の言葉をだいぶ短縮しています


この肩の力を抜いてくれる言動が富永くんの魅力。


明るくて飄々としているように見える富永くんだが、茉莉さんの下した決断にイライラを隠さずにピリピリオーラが漏れまくっちゃうシーンでの人間らしさが垣間見えるシーンも。

「せめて思ってもらいたいですよ。うち来て良かったって…いいオケでいい仲間たちだなって…せめてそんぐらいは」

〜中略〜 

「あなたってさぁもしかして優秀?」

「はぁっ?今頃気づいたんですか?」

「ありがとうピリピリしてくれて」

「優秀で敏腕な僕からですけど…」


このやりとりも好き。
脚本家は金子ありささん。
『牛に願いを』の脚本も手掛けられたのね。
かっちゃん大好き。

私が最も好きなシーンは7話の橋のシーン

辛い思いを抱えながらも明るく振る舞う茉莉さんが橋の上で泣いている姿を見つけた富永くん。

その姿を見つけた瞬間に目にどんどん涙が溜まっていき、そして茉莉の隣で鼻をすすりながら泣き出す。

何であなたが泣いてるの?」と聞かれた後の
「もらい泣き?」が愛おしすぎる。

「こう言う時は抱きしめてくれるもんじゃないの?」と言われて茉莉を抱きしめてまた子どもみたいな顔で涙を堪える姿。

もう…この時の田中圭の演技が凄くて、優しすぎて、こちらまでもらい泣きしてしまう。

田中圭の泣きのシーンの中でもトップレベルに心を揺さぶられるシーン。

人の為に怒って人の為に涙を流せる素敵な青年富永くん。

まだまだある好きなシーン。

奈津美の夫役の谷原章介さんから
「茉莉を頼む」と言われた時の言葉もすごく素敵。

「ご安心を。取り扱いにはなれてます。大変ですよバイオリニストっていうのは、ひたすら弾いてるか、何十ページもある譜面読んでるか 指揮者の悪口言ってるですからね。そんな因果な商売についていけるの僕ぐらいですよ」

ちょっとふざけた口調で、でも誠意があって、最後の笑顔が可愛すぎる。

コメンタリーでこのシーンを見ていた羽田美智子さんが思わず「フフッ可愛い」って呟いちゃう程に可愛い。

茉莉から病気を伝えられた時の言葉も泣けた。

「やっぱり何かあるんだ…」

「気づいてた?」

「いえ なにも なにも気づいてないし、聞いても何も変わらない。僕はただそばにいますそれだけだから」


安心感の塊か!惚れてまうよね。


赤ちゃんを見た時の台詞。

「不思議だなぁ。まさか今日会えるなんて今朝までいなかったのに」

この台詞もコメンタリーで「好きこのセリフ」と大絶賛。



これだけの素敵な台詞の数々。
言い方によっては白々しくなったりするのでは?
なんて思うけれど、田中圭さんが演じる事で、決して重くなく、茶目っ気たっぷりな富永くんが出来上がったんだと思う。

悪戯っぽさと優しさが絶妙なの。
もう富永くん大好きすぎる。

富永くんについて熱く語ってきたが、ドラマ自体も面白いので是非最初から最後まで見てほしい。

富永くんの出るシーンはさほど多くはないが是非とも飛ばさずにご覧ください。

茉莉と奈津美の友情には時々亀裂が入る。
特に5話の川辺の喧嘩シーンは実物だ。

ビンタするは突き飛ばすは「この泥棒猫!」という台詞は飛び出すわ。
迫力にちょっと笑っちゃう(ごめんなさい)

DVD特典のコメンタリーでは、羽田さんと板谷さんの実況中継が。
アドリブも入れつつ、長回しで撮ったというこのシーン!必見です。

奈津美の夫役の谷原章介さんもすごく良い。
声がね…もう良いのよ。
身体の芯まで響くの。
富永くんとの2人のシーンもあって、このタイプの違う男同士の会話は目が幸せになる。
富永くんに嫉妬しちゃう夫さんの姿もキュン。

奈津美の娘役の門脇麦ちゃんの演技も圧巻で、奈津美と娘の鈴ちゃんの関係性が時に親子逆転していて憧れる。
こんな親子関係いいよねってすごく参考になる。

茉莉のお母さん(森山良子さん)の不器用な愛も泣ける。

夢、家族、人生について色々と考えさせられる素敵なドラマ。

手元に置いておきたい大好きな作品。

DVDBOXには5話と最終話のコメンタリーがあり、羽田さんと板谷さんが号泣しながらドラマを見ていたり、女子会のようで聞いていて楽しい。

コメンタリーでのプロデューサーさんと羽田さんの会話も素敵だった。
「最初から富永と茉莉を近づける予定だった」
というプロデューサー。
羽田さんも板谷さんもこんな展開になるとは思わなかったそうだが、羽田さんは
「台本には無いけど、富永くんを前にすると気持ちが楽だった」と語っていて圭さんとのお芝居は居心地が良かったんだなぁと感じる。

特典映像には特にメイキングもなく殆ど圭さんは映らない。

だけれども富永くんをずっと摂取する為に手元に置いておきたい名作だ。

私は過去数カ所でDVDを購入してみたのだか、数週間後に在庫なしの連絡が来て未だ買えず。

DVD購入が叶わないなら、是非とも再放送を。

様々な部署の方々へ。

#nhk_rerun  
第二楽章の再放送をどうぞ宜しくお願いします。
死刑台の72時間もよろしくお願いします。


雨音


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