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取りこぼしたものたちを ひとつ、ひとつ、拾って あちらのはカラスに、 こちらのは野良猫に 突…
天使が頭上を遮った数秒間の沈黙のあいだ 僕はまた同じことを考えていた 悪魔が背中に纏わり…
和尚さん やさしく晴れた春の日に お鈴にご飯をてんこ盛りにして ひとりぼっちで食べてたわ …
サイボーグはコーラを飲んで美味しいって思うのだろうか、 瓶の方がおいしいなっていつか気付…
今日は、トーストを焦がしてしまった コーヒーもあまり美味しくなくて 8回もエクセルがかたま…
あなたは涼しそうな藍色の浴衣をはおり 紅いりんご飴を口のところへかざす 大勢の知らない顔…
夢の中でずっと、私は起きていました。 街灯の下でずっと、あなたが眠るのを待っていました。 白いものがちらちらと、光の輪郭を見せるので、 雪かな、と思ったのですが、 それは、まるく膨らんだ花がはらはらと、 散っていく姿でした。 細い枝は三羽のカナリアにゆらされ、 まるで手を伸ばせばあなたの髪に触れそうな香り。 カナリアたちは、 ほうしゃれいきゃく。 と、鳴いて、黄色い体を闇の中へ溶かしました。 私の爪先は冷えて、かたくなってしまうので、 マーチの足踏みをしながら、 目の
海の夢を見る 眠っているの、きみは? 眠り。 砕けちる波で、光の泡がまわる、 氷のように…
橋の上から眺めていた 弦を押さえている静かな力 タバコのような指 火をつけたら どんな香り…
歪み、果ての夜 あなたはシガーロス ぼくはブッチャーズ 逆さまの朝焼けを迎え撃つ ふたり…