星に願いを
天使が頭上を遮った数秒間の沈黙のあいだ
僕はまた同じことを考えていた
悪魔が背中に纏わり付く数日間の孤独のなか
君もまた同じことを忘れていた
神様など存在しないのだから
あの星に願いを込めて祈ろう
その手が切り取られたら、
この花束を義手で渡そう
いつも救済には形があった
だいたいは波の形だった
ほら、この円盤形のビニールも
くるくるこれが回り始めたら
そのふちにゆっくりと、
小さな針を落としてごらん
その一瞬で景色が変わる。
うつむいてみても
仰向けになっても
窓を開けても、開けなくても
見えなかったものが
いま、聞こえるだろう?
どこか遠い国の賛美歌が
ロックンロールになる時だ
可視化されたこの30分間
すぐに、踊ろう、そして、
歌おう!
この星に、明日のために
きみは本当に美しいのだから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?