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思うまま。

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それでもわたしには彼だった

"君は僕にとって大切な宝物だよ" 心の準備はとっくの前からもうできてた。 彼と過ごした沼のような2年。 好きだと気づいて、好きになってくれて、一緒に過ごした2年も呆気なく、終わる。好き同士、別れる意味がわからないなんてあの頃は思っていたけど、今ならわかる。 好きだけど、好きだけど、を繰り返した2年。 冬。 あの恋もなんとなく始まった。 なんとなく遊んで、なんとなくホテルに行って、なんとなく好きになった。 好きになって、彼の愛車に乗り込んで、毎週意味もなく決まった海沿

    • 本当に欲しかったものは、もう

      今どこで何をしてるんだろう。 別れてからも彼を思い出さなかった日はない。 夢にまで見る幸せな時間。 今でも考える。 どうしたら彼との未来を選べたのだろう。 大好きな彼の苗字を名乗る未来を選べたのだろう。 結婚するか? そういった彼の覚悟に、焦りに答えられず、ただ想いが溢れて涙を流したあの車内の風景をまだ鮮明に覚えている。彼の言葉が、困った表情が、愛おしい目で私をみる悲しそうな、寂しそうな、彼を思い出さなかった日はないよ。 苦しくて、幸せなんて思えない彼の隣が大好きだった

      • あと2ヶ月でこの生活も終わる

        あと2ヶ月でこの生活も、終わる。 もう少し早まるかもしれない。 最大的に生活が変わる。 1人の時間もあと少しというところまで来た。 苗字が変わった。 2人になった。家事を毎日当たり前にするようになった。朝、2人分の水筒を準備して、駅まで向かう、職場に向かう、そんな生活が始まった。 そして、結婚式をあげた。 ウェディングドレスを着て、みんなに祝福された。 そのあとすぐに妊娠がわかった。 みんなにおめでとうと言われて、男の子とわかった。 そして、戸建てを買った。 注文住宅

        • 2番目に好きな人

          1番好きだった彼。 できることなら結婚したかった彼。 親にも友達にも反対されて、すきだけど、自分でも彼といて幸せにいられる未来が見えなかった彼の話。 どうしたら彼といられる未来を選べたのだろう。 どうしたら大好きだった彼からのプロポーズに答えられたのだろうか。 お金。女関係。趣味。私の優先順位。 彼の全てが一緒にいられない理由だった。 でもただ好きだった。 好きという気持ちだけが私たちを繋いでいた。 彼は何度も言った。幸せにするから。好きだよ、と。 だけどどうし

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        それでもわたしには彼だった

          普通が1番難しい

          双極性障害と診断されて、早10年。 ここまで自分に振り回されながら生きてきた。 普通に平日5日間、会社に行くのも難しい。 休日2日間、前々から立てていた予定をこなすのも難しい。 いつまで経っても治らなければ、自分をコントロールすることも出来ない。 心動くこと、楽しいことも、やりたいことも、行きたいところもない。 だんだんと生きているのが苦痛になって、これがいつの間にか私の普通になった。 ちゃんとしてるのにいつもおかしくて、誰かが言う普通にはなれないという孤独。 無責

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          人はなぜ1人でカフェに行くのか?

          私はよく1人でカフェに行きます。 そこで思いました。 いつも混んでいるあのカフェにいる人たちは何をしているんだろう? 人はなぜ用もないのに1人でカフェに行くのか? PCをぱちぱちしている人もいれば、読書をしている人もいる。 新聞を読んでいるおじいさん。 スマホゲームをしている若者。 2人以上でカフェにいる人たちはたわいもない話をして同じ時間を過ごす。 1人でいる人は基本的にイヤホンをして自分時間を堪能する。 時代の流れによってイヤホンをしているかどうかがわからない

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          2000円で可愛い女の子と飲めるなら

          2000円でかわいい女の子と飲めるならどんなに仕事が忙しくても飲みに行く。 どんなに彼女と上手くいっていても、今日仕事で遅くなる。だとかありきたりな嘘をついてまで飲みに行く。 そうやって人は癒しを求めて楽しい時間に会いに行く。 夜の世界とはそういう場所だと思う。 「いつ崩れるか分からない橋と安心して渡れる橋、君ならどっちを選ぶ?」。そんな事をどこかの社長から言われたことがあった。知らないよと思いつつ、「安心して渡れる橋かな」と答えた。 そう答えると社長が続けて「一瞬にして信

          2000円で可愛い女の子と飲めるなら

          寝れない夜には何をしたらいいの

          平日5日間。週末2日間。 朝起きて洗濯機を回して、お化粧をして、お弁当を作って、洗濯物を干して、コンタクトをして、タイツを履いて、満員電車に揺られながらただ会社に向かう。 仕事が終わって、またもや満員電車に揺られて、家に着く。 洗濯物を取り込んで、ご飯の支度をして、お風呂に入って、ベットに転がる。 さあ、ここから何をしたらいいのか分からない。 明日も仕事。早く寝なくちゃ。 今日やることは、もうないんだから。 寝れない夜には何をしたらいいの。 そんな事すら今はなぜか、

          寝れない夜には何をしたらいいの

          28歳転職3回目の姉ちゃん

          8/1から同じ部署に28歳で転職が3回目の姉ちゃんが入社してくる。世の中、情報が全てだな、と思う。 私は21歳中に正社員で4回の転職をした。 夜の仕事を抜けて、1社目。1部上場企業の販売。夜の活動時間からの昼間のシフト勤務。体調もメンタルもボロボロになって、辞めた。2社目。事務。会社の人たちがおかしくて、辞めた。3社目。入社1ヶ月の試用期間中に来月の給料も出すから辞めてくれと言われて、辞めた。そして今の会社。もう3年目になる。 自分に合う会社、合わない会社ってあると思う。

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          歓迎されていないあの空間が好きだった

          歓迎されていない、誰も求めていない空間。 あの日もまたあの場所に足を運んでいた。 来て欲しいともここに来て頼まれていることもない。 ただ、あの空間に来ていただけ。 おはようとチームメイトに一言を交し、そのあとはずっと基本独りぼっち。 狭い、私から見たらガラクタだらけのパイプ椅子が何個か乱雑に置かれていて、麻雀の台が机替わりになっていて、いつ来てもいろんなガラクタが置いてある、そんな空間。作業場に向かうためみんなが外に出ていく。最後の一人が私の存在を忘れたかのように、ドアが

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          改札から7分の居場所

          今日も会社に行けなかった。 行きたいのに、行けない。どうしても行けない。 会社の人たちのことはすきだし、仕事もすき。 でも行けない。 病院に行っても、毎日沢山の精神疾患者を相手している先生がいかにも"それらしい"ことを言って、励まそうとしてくる。貴方に何がわかるの。数回しか数時間しか私としゃべっていないのに、先生に何がわかるの、とひねくれ者の私はいつも思う。 じゃあまたいつでもおいで、毎回帰り際に言ってくれるけど来たって同じ。平行線な人生。 この世界に私の行き場なんてない

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          彼と飲むタピオカはいつも味がしなかった

          君から来るおはようにいつの日か純な気持ちでおはようと返せなくなっていた。 いつからだっただろうか。 人はいつも2面性。 きっと2つの顔を知っている知り合いは少ない。 みんなそうかもしれない。 詰んだという言葉がぴったりなのかもしれない。 ベットで自分のせいで泣いている彼女をなんなんだよと言える人の"幸せにするから"、"一生笑わせるから"程、信用出来ない言葉はない。 変わらないって時には辛いんだ。恐いんだ。 頭の中で恋をする。 それが癖になってるのかもしれない。 彼

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          東京ぼったくりおじさん

          好きな人と結ばれることが必ずとも幸せとは限らない。想い願って恋人になったって、別れが来ることがある。選択を迫られることがある。好き同士でももう一生交わらない他人になることがある。好き同士でも喧嘩ばかりして気づいた時には修復不可能ということだってある。それでも人は1番好きな人と結ばれたいと思う。旦那よりも好きだった人は今どこで何をしているんだろうか。幸せにやっているのだろうか。あの頃の私のように隣には新しい彼女がいるのだろうか。その彼女と共に一緒に笑っていられてるのだろうか。幸

          東京ぼったくりおじさん

          ずっと内容がない話がしたかった

          私は今日も『これが最後』と彼に逢いに行く。 これで最後にしようと思い続けてもうすぐ2年。 簡単には忘れられない思い出と彼の優しさが私を離れさせない。 毎朝決まった時間に送られてくる"おはよう"に彼女である嬉しさとため息が出る。定型文が送られてくる嬉しさと不満。一瞬にして空気な居場所にいつまで私はしがみ続けるのだろうか。 この物語の終止符を私はいつになったら打てるんだろうか。 そんな不毛な問を抱えたまま今日が終わっていく。 あと何回、あと何回。 あの屈辱を今日もまた許し

          ずっと内容がない話がしたかった

          なかったことにしてしまおうか

          いずれ全ては過去になる。世の中には知らないこと、知らない方がいいことが山ほどあって、それなのになぜか知りたいと人は思う。言いたいことは言えないのに言わなくていいことは口にする。そんな時間が流れていくことがある。こんな朝をあと何回過ごすんだろうと漠然と思っていた。 自分の幸せを見放しても彼の好きな私を演じることはもうできず、無駄な不幸せな時間だけがどんどん過ぎていく。あんなに衝撃的でショックな出来事がおこっても、日常は何も変わらず進んでいくし、何もなかったことにされているような

          なかったことにしてしまおうか

          自分が主人公の人生を歩みたい

          みんな誰もが自分の人生の主人公は自分なのに、周りに流され振り回されて他人の人生を生きようとしてしまう。 私の中にずっといる。例え気持ちが薄れたとしてもずっといる。他の人の人生をあるくのもたまにはいいかもしれないけれど、一生、将来、それでいいものなのだろうか。一時的な気持ち、人生のバグ、それが恋なのかもしれない。離れたくても離れられない絡まった感情の中の恋なのかもしれない。好きと結婚は違うとよく聞くけれど、それもそうなのかもしれない。世の中嘘でできている。自分を守る嘘もあれば、

          自分が主人公の人生を歩みたい