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大分発!全国へ人気が広がる「つぶらなカボス」

「飲み切りサイズがちょうど良い」ほど良い甘さで爽やかな飲み心地

                               (取材日:2023年8月)

ジェイエイフーズおおいた「つぶらなカボス」は、甘すぎずスッキリとした味わいと果実のつぶつぶ食感が楽しめる大人気の果汁入り清涼飲料です。

2022年の日経POSセレクションにおいて、全国地域売上九州第一位となり、全国の多くの人に愛されています。

㈱ジェイエイフーズおおいた 代表取締役社長 大塚修司さんにお話を伺いました。

ロングセラーとなっている「つぶらなカボス」の誕生のきっかけを教えてください。

「つぶらなカボス」は、2001年に発売を開始しました。カボスは大分の特産品で、大分産が全国生産量の9割以上を占めています。 

株式会社ジェイエイフーズおおいたは全農グループの一員で、県内農産物の消費拡大に貢献していくことが理念の一つでもあり、この商品の開発に着手しました。     

以前はカボスドリンクという飲料を販売していましたが、新たな商品開発を行い、果粒が入った「つぶらなカボス」が誕生しました。「つぶらな」シリーズのバリエーションが増え、現在は柑橘類のほかブドウやリンゴなど全5種類のラインナップとなりました。

酸味の強さを生かしたカボスは使い方に工夫が必要とのこと

なぜこのサイズのアルミボトル缶が採用されたのでしょうか?

発売当初は小型でプルタブのついた「SOT缶」でした。その後、2回デザイン変更とリニューアルを行い、2006年に現在のボトル缶になりました。

このサイズ(190ml)にした理由は飲み切りにしたかったからです。開けて時間がたつとどうしても風味が落ちるので、なるべく一度に飲み切ってもらいたいと思いました。「つぶらなカボス」は果汁10%で爽やかながらも飲みごたえがあるので、この量がちょうど良いと皆さんからご好評をいただいています。

ボトル缶は飲み口が広く、果粒を缶内に残さず飲みきれる

「つぶらな」シリーズは果粒が入っているのが特徴です。
以前の缶は飲み口が狭かったために缶内に粒が残ってしまいましたが、このアルミボトル缶ならば飲み口が広いので、飲む時にうまい具合に果粒が出てきます

賞味期限が長いのもアルミボトル缶を選択した理由の一つです。

風味が落ちる前に飲みきれるようにサイズは190ml

「つぶらなカボス」というネーミングは、社内募集をして「つぶやき」や「つぶぞろい」など“つぶ”が入る言葉の中から選ばれました。ボトル缶のサイズ感もぴったりだと思います。

ちなみにパッケージデザインも社員のアイデアが元になっており、可愛い仕上がりで目に留まりやすいと思います。


郵便局での販売も話題になっています。経緯を教えてください。

郵便局での販売は2009年度から始まりました。当時、郵便局(株)の方が特急電車のワゴン販売で購入された「つぶらなカボス」をたいへん美味しく気に入っていただいたそうです。 

それがきっかけでカタログ販売などを通して徐々に人気が広がりました。2022年度には累計4億本の売り上げとなり、ヒット商品となりました。 

「つぶらなカボス」のシリーズは自信を持っておすすめできる商品で、一度飲めばその美味しさがわかっていただけると思います。

口コミで全国的に知られるようになったのはうれしいですね。1缶から購入可能なので、ぜひ多くの方々にお手に取っていただきたいと思います。

厳しい生産管理と検査を徹底。果粒に異物が混入していないか、手作業で確認していく。

今後はどのような展開をお考えですか?

 製造ラインでは同じ形の容器を使うことで生産効率が上がるので「つぶらな」シリーズと同じアルミボトル缶を使って様々な商品展開をしています。たとえば疲労感の軽減効果を謳った機能性表示食品の「かぼすのチカラ」や、カロリー控えめの乳酸飲料「かぼすと乳酸菌」といった商品も出しています。

「つぶらなシリーズ」は色々あります!

カボスは疲労回復をサポートするクエン酸やビタミンCが豊富という特徴に加え、他県では殆ど栽培されておらず独自性が強いので、これからも積極的に使っていきたいと思います。

他にも大分県の特産品の中から特徴のある素材を見つけて、新商品へと繋げたいですね。

つぶらなカボスの充填ライン。
固形(果粒)、液体の順に充填される「二段階充填」が特徴
充填後、蓋を巻締め、熱処理をおこなう。
徹底した管理のもと、1分間に約320本が生産され、年間100万ケースが出荷される。

※こちらの記事は、日本アルミニウム協会HPにて2023年8月に公開したものです。noteへの移設に伴い、再掲しました。