日本勢が戦う時に、「シンプル」にするのは本当に正しいか?
今日は「シンプルさって本当に日本勢の戦い方として正しいか?」というところを書きたいと思います。
シンプルの魔力は日本勢も使ったほうがいいか?
昔読んだ、「Think Simple」という本が結構良かった記憶があります。これは、要は「Appleがすごいのは、とにかくシンプルだからだ」という本です。
Appleのプロダクトはとにかく直感的で迷わない、かつシンプルであり引き算の美学がある、といわれています。iPhoneも初期型はボタンが一つだけでしたし、そのボタンを押せば必ずホームに戻る、というシンプルさでした。
今となってはホーム画面にもどる、というのは当たり前ですが、当時としては
よくわからなくなったり難しいなと思ったら、ホームボタンを押せば、一番最初の画面に戻れる
というのは、誰でもスマートフォンを安心して使える感じがして、画期的でした。
最近流行りの「Clubhouse」もそうです。引き算の美学といわれていますが、とにかく音声でみんなで会話をする以外の部分を、極端に削り取っています。コメントとかいいねすらない。
一方で、日本のプロダクトはどうでしょうか。
リモコンなどを見ると、ボタンが大量にあったり、家電でも、とにかくごちゃごちゃしてわかりづらい、というのはよく言われることです。
他にも、サイトでも同じことが言えます。楽天などのECショップを見ても、どこに買うボタンがあるのかわかりづらい。だから日本のプロダクトは世界で戦えないんだ・・・。
そんな言論がよくあります。
で、これはおそらく一面としては非常に正しいんですが、だからといって「シンプルの戦い」に巻き込まれた時に、日本勢が戦えるのかどうか?というところはちょっと考えたほうがいいかなと思っています。
ここから先は有料になります。「アル開発室」は、クリエイターエコノミーの事業に挑戦しているアル株式会社の裏側を知れる月に20本ほど投稿されるマガジンです。
アルの代表のけんすうが、やっている事業の裏側や、リリース背景、今こんなことを考えている、こういうPR戦略はどうか、などの考えや知見を、毎日読みものとして投稿しています。
ここから先は
アル開発室(法人用/企業内回覧可)
「アル開発室」法人用マガジンです。内容は通常の定期購読マガジンと同じですが、社内限定で転用・共有OKなプランです。 【全記事読み放題】ク…
アル開発室
【全記事読み放題】クリエイターエコノミーの事業に挑戦しているアル社の裏側を知れるマガジンです。代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリー…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?