『無意識バイアス』は、仲良しの秘訣!?
知らない間に誰かを傷つけてしまう。無意識バイアスは、誰でも持ちうるものだけど、なくすのは本当に大変。それでも、身近な誰かと仲良くなるため、そう思えば気楽に取り組めるかもしれない。
はじめまして、alttkyです。note初投稿の学生です。
先日、「"無意識バイアス"とは?『私に偏見はない』と思っている人に知ってほしいこと」という題のウェビナーに参加しました。
私は実のところ、アカデミックじゃないウェビナーに参加するのは初めてです。
たまたま研究ネタを探してるときに、『参加申し込み締め切り』という文字を見かけて反射的にフラッと申し込みました。
今回は、そこで聞いた話が思いのほか面白い話だったのと、ウェビナーさんの方が是非noteで記事書いてみてくださいとのことだったので、個人的な意見も交えつつ、ウェビナーで学んだことをご紹介させていただきたいと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
<Beforeなイメージ>無意識バイアス、めっちゃ大変そう
なんとも、とっかかりにくい文字の並び。
無意識バイアス。
曰く、無意識バイアスとは、「いろいろな無意識の『ラベリング』に基づいて物事を判断してしまうこと」だそうです。
『ラベリング』は、例えば、「学生は遊んでばっかりだ」「あなたはやっぱり意見を聞かないよね」「家事は女性がやるものだ」といったもの。学生ラベル、あなたやっぱりラベル、女性ラベル、などなど。
これらの言動は、人によっては「あれ、ほんとうにそうかなぁ」「みんながそうだとは限らないよなぁ」という違和感が感じられるものだと思います。もし面と向かって直接言われると、思わず怒ってしまう人もいるかもしれません。
でも、視点を変えると、近いニュアンスのことを無意識に口に出したり、思ったりしたことがありませんか?ちなみに私はあります。これが無意識バイアスです。
じゃあ、無意識な言動・思考って悪いことで、どんな物事でも意識していかないといけないか、というとそうでもないそうです。
無意識 ≠ わるいこと。
物事を考えるときには、頭のエネルギーをいっぱい使います。特に、いろいろな細かいことに注意しだしたりすると、非常に疲れます。なので、人は、だいたいの事柄を無意識で判断することで、頭のエネルギーを節約しています。逆に、無意識に頭が処理していたことを、あえて意識の表側に持ってきてしまうと、その分、エネルギーをたくさん使うことになってしまいます。
つまり、無意識、万歳!
なんですが、もちろん、無意識バイアスで人を不快にさせていいわけではないですよね。
そういった背景もあって、私のイメージとしては、無意識バイアスを減らす取り組みは、「心に余裕がある時に、膨大なエネルギーを使って自分を見つめなおして、誰かを不快にさせている『かもしれない』言動を反省して地道に『良い社会』を目指す行為」というイメージを持っていました。
無意識バイアスを減らせると理想的だけど、まあ、めっちゃ大変そうだし、理想の域を出ないよね、と。
<Afterな理解>自分のため、身近な人のため、それでいいんだ!
つまり、無意識バイアスをなくすことについて、私はあまり現実的なイメージを持っていなかったわけです。
でも今回のウェビナーで、講師のリズさんの、次の一言がとてもしっくりきました。
「(無意識バイアスを減らすのは)相手とより良い関係を築くことが目的です。」
ああ、なるほど、それでいいんだ、と思いました。
別に、世のため人のためとか、無理はしなくていいんだ。
誰かと仲良くしようとすることなんて、いつも苦労してやっていることじゃないか。
その『いつも』の延長で、自分の身近な人が不快じゃなくなって、いろんな人と関われる可能性が広がるなら、これほどいいことはないな、と。
じゃあ、具体的にどうすれば無意識バイアスを減らせるか、というと、リズさんは次のような提案をされていました。
結局、無意識バイアスを減らすには??
まずは、無意識バイアスにとらわれていないかの、セルフチェックです。
一つ目、どこまでが『事実』でどこまでが『推測』なのか、きっちり区別して判断すること。
それは本当に『事実』ですか?『事実』かどうか自分で確認したことはありますか?それはあなたの想像・意見ではありませんか?
二つ目、相手の一部の属性だけを切り取ってその人のことを見ていると仮定して、切り取った外側には何があるんだろう、と考えてみること。
例えば、『高齢の男性』が気難しい傾向にある、というのが仮に統計的な結果として存在するとします。でも、その人の『高齢の男性』以外の属性に目を向けると、『マイペース』『旅行が大好き』『虫が苦手』といったいろんな属性を持っていて、本当に気難しいかどうかに関係なく、見えていなかったいろんな魅力が見えてきたり、誤解に気づけるようになるかもしれません。
また、セルフチェックは日ごろからいつも意識してやるのが大事だそうです。
そして、セルフチェックの次に、身近な人に無意識バイアスの知識を伝えるのもとても大事です。
無意識バイアスのことを知らない人に教えてあげる、という意味でも重要ですが、自分にとってもプラスになります。例えば、友達同士でお互いで気を付けたり、指摘しあうことで、一人では気づけなかった無意識バイアスに目を向けることができるようになるかもしれません。
まとめ
ウェビナーで学んだこと・思ったことをまとめます。
無意識バイアスは、人を不快にさせます。しかし、無意識を解くにはとてもエネルギーがいります。でも、「相手とより良い関係を築くため」と思えば、少し気楽に取り組めると思います。そして、日ごろからのセルフチェックと、人に伝えること、を意識していきたいと思います。
あと、余談ですが、私は、無意識バイアスのような長期的な取り組みは、『タスク』として積むのではなくて、『種』を植えて芽が出るまでじっくり育てる、というイメージで自分の中に取り込むようにしています。
今回植えた『種』も、思いがけないタイミングで、面白いものが咲いてくれそうな予感がします。
それでは。