『夜に駆ける』
こんにちは。あるとです。
YOASOBIさんの小説集『夜に駆ける』が届きようやく読み終わりました。
今回はネタバレしない程度に感想を書いていこうかと思います。
『夜に駆ける』を初めて聴いた時はアップテンポで耳に残る歌詞と曲だなぁくらいの感想でした。
特に「騒がしい日々に笑えなくなっていた」とちょっとネガティブな印象の歌詞と、それに反するようなリズムがすごく好きで…
小説も最初はちょっと病んだ女の子とそれを支える男の子のお話で、この部分がこの歌詞だな、なんて思ってたんですけど、
最後にどんでん返しを読んでその後曲を聴くと驚きと納得でいっぱいになり、抱いていた印象は180度変えられました。
そんな『夜に駆ける』とは違い、『あの夢をなぞって』の原作『夢の雫と星の花』は、曲の恋の甘酸っぱい印象と爽やかさはそのまま、そこにSFっぽい要素が加わってきました。
2人の高校生の両片想いとその関係を変化させるような花火、曲のタイトルの意味。
とにかく羨ましいくらい甘酸っぱくて微笑ましくなりました。
こんな青春送ってみたかった…( ´・ω・`)
『たぶん』は『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』とはまた違い、大人っぽくて切ない恋の終わりが描かれていました。
歌詞の「大衆的恋愛」と曲調から、大人の男女の恋愛をしていた主人公が思いふけている印象だったんですが、
小説では「恋人」ではなく「同居人」、一人称は「自分」になっていて、セリフも割と淡白な感じで曲とはまた少し違った印象を受けました。
個人的には同性なのかなって思ったんですが、人によって変わってくるお話だと思います。
『タナトスの誘惑』は以前読んだことがあったのですが、『夢の雫と星の花』『たぶん』は今回初めて読みました。
曲の好みで言えば『夜に駆ける』が1番なんですが、『夢の雫と星の花』が読んでて1番刺さりましたね
小説集には未発表曲の小説も収録されていて、今後どういった曲が出来上がるのか楽しみで仕方ないです。
それではまた。