アロマテラピー講座(第6回)精油とは③<精油の使い方・注意点>
毎週水曜日に開講しておりますヽ(* ´ ∀`)ノ♪
アロマテラピークラフト(手作り品)レシピとアロマテラピー検定に必要な知識を織り交ぜています。検定を受験される予定の方や、アロマテラピーに興味がある方などの初心者向けです。
※質問等は随時受け付けております。メールや掲示板もご利用ください。
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第1回 芳香スプレー
第2回 アロマテラピーとは
第3回 精油で香水作り
第4回 精油とは①<精油の性質>
第5回 精油とは②<精油の抽出方法>
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「精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。」
―(公社) 日本アロマ環境協会『アロマテラピー検定 公式テキスト』
今回は精油(エッセンシャルオイル)についてのお話ラストです。と、その前に、前回の復習をしておきましょう。
「精油の抽出方法を3つ挙げよ。」
5つのうち3つなのは優しさです( ´ ▽`)答え合わせは毎度のことながら最後にしましょ。さて、精油のお話は今回で最後となりました。精油を使用する上での注意点を、今さらですが確認したいと思います。
◎原液を皮膚につけない(ついてしまったら、すぐに大量の流水で洗う)
◎飲まない(しないと思うけど・・・うがいへの利用もNGです)
◎点眼しない(そんな怖いことする?)
◎取り扱い時は、火に注意(引火性、覚えていますか?)
◎子どもやペットの手の届かないところで保管
◎好きな香りを用いる
飲めるのよ!と売っている販売員さんがいると小耳に挟みました。本当なら、怖いっすね・・・。飲むならハーブティーでいいじゃないか(`・ω・ ´ )レモンなら水に搾ればオシャレじゃないか。精油にも致死量ってあるんですよ。知っておりますか?
精油はドロッパー(中栓)がついているので、故意に大量に飲むことは難しい気もします。が、瓶ごといっちゃう可能性も否定できないので、お子様や動物のそばでの利用は控えましょう。目にしちゃうと好奇心がかきたてられますからね。
既往症や飲んでいる薬によっては使いたくない精油があります。お医者さんにまずは相談してみてください(たぶん「ご自由に」って言われると思うんですけど)
肌の弱い方、妊婦さん、ご高齢の方、お子様(3歳以上)は芳香浴のみをオススメします。10分の1~半分の量で試してみてください。と、言われてもわからないと思うので、まずは「1滴」です。普通の人も、芳香浴なら1滴でじゅうぶんですよ☆ブレンドするなら2滴までが目安ですかね。
認定を受けているアロマセラピストですが、動物に対してのアロマテラピーはわかりかねます(`・ω・ ´ )彼らと話せません。世の中にはペットアロマの講座もあるようなので、どうしても利用したい方はご自身でお調べくださいませ。
アロマテラピーでは「好きな香りを用いる」というのが大前提なので、『○○にいいからこの精油を使う』という使い方をしないことが大切です。特に、第三者に一方的に特定の精油を使うのは好ましくないと思います。お掃除などで使う場合はこれには該当しませんが、消臭にいい!とレモングラスを使いまくった結果、ニガテな香りになった人(自分)もいるのでお気をつけくださいね★
精油には刺激が強いものがあります(香りだったり皮膚刺激だったり)植物油で希釈して皮膚に塗る場合はパッチテストを行いましょう。本人が気付いていないアレルギーを持っている場合もありますよ。
前回、圧搾抽出法あたりで出てきた「光毒性」ですが、精油を皮膚に塗った状態で直射日光や強い紫外線に当たると、シミになったり赤くなったり痒みが出たりすることがあるんです。それを光毒性(ひかりどくせい)と呼びます。気をつけるのは主に柑橘類系の精油で、時間は12時間程度と言われていますが、日中の外出前に肌への使用を控えるくらいで大丈夫ですよ。
水蒸気蒸留法のものは光毒性を気にしなくて平気です。香りはやや控えめになりますが、私は水蒸気蒸留法のものを使用するようになりました(使い分けるのが面倒なんだもの)ダメって言われると使いたくなるじゃん?( ´ ▽`)
光毒性で皮膚炎が起きたって話は周囲でも聞いたことないのですが、アロマテラピーに対して嫌な思いを持ってしまうくらいなら、最初から避けておいたほうが無難ですよ、というお話です。メジャーなところでは、圧搾抽出法のベルガモット・レモン・グレープフルーツを気にしておきましょ。
最後までご覧いただき、ありがとうございましたヽ(* ´ ∀`)ノ♪次回は、久々のクラフト講座、入浴剤を作ろう♪です。バスタイムは癒しの時間☆
では最後に、復習問題の答え合わせです。
「精油の抽出方法を3つ挙げよ。」
水蒸気蒸留法・圧搾法・揮発性有機溶剤抽出法・油脂吸着法・超臨界流体抽出法の中から3つ答えればOKでした!最後の2つの製法はあまり見たことがないので、メジャーな残りの3つを覚えておいてくださいね♪精油のパッケージを見るのが楽しくなりますよ( ´ ▽`)