育児とは鍛錬の日々なり
ついに我が子が家に帰ってきた。初めて丸1日をともに過ごしたが、約20時間ほどの短い間の中にも様々な出来事があり、赤ん坊という未知なる生き物との攻防で得た心地よい疲労を纏いながら、このブログを更新している。
一番驚いたのは、肉体への負担が想像よりもはるかに大きいということだ。こんなことを書いていると、なんだそんなことは当たり前ではないかと、先輩パパたちの嘲笑が聞こえてきそうだが、情けない父の情けない日々を、心のままに綴りたいと思う。
もともと私は体力がある方ではなく、また、ヘルニアという相棒を連れて日々生きている、要するに軟弱な男だ。
赤ん坊という生き物は、とにかく泣く。事あるごとに抱っこをしてやらねばならない。我が子の体温を感じながらこの腕に抱いてやる時間は、何にも代え難いものだが、赤ん坊とはいえ一人の人間。私の腰をこれでもかと痛め続け、崩れ落ちそうになる膝を何とか支えながら過ごしている。
余談だが、私は中高時代サッカー部に在籍しており、バリバリの体育会系だった。部活以外の時間もランニングや筋トレを欠かさない、熱血サッカー少年だったのだ。かつて輝かしい日々をともに過ごした愛しき恋人(筋肉)たちは、何処へ行ってしまったのか。今こそ立ち上がれと言いたい。この弱りきった足腰を支えるために。
しかし、父として過去の恋に未練を感じる姿を我が子に見せるわけにはいかない。これは、父の威厳を保つための試練でもあるのだ。この育休が終わる頃には少しだけ胸板の厚い父になれるよう、また鍛錬を始めてみようと思う。よし、まずは「ベスト・キッド」を見てイメトレだ。