【観劇記録】DREAM BOYS
だいぶ前にアイドル沼るかも、みたいな記事を書いて、その後まんまと沼ったのですが、結構ひっそりと楽しんでまして。
これも書くつもりで観劇に行ったわけでもなく、心動かされたから、書いてるというかんじ。むしろこういう時だからこそ筆を取るのだ、くらいの気持ちでいます。
舞台「DREAM BOYS」見てきました。きっとこれが公開される頃には千秋楽終わっててお疲れ様〜〜!!!という感じでしょう多分。
自分は演出を中心に感想とかについて書けたらと。
話の中身に導入する前に、手短に自分の話を。詳しいことは端折りますが、私は今年の初めにアイドル沼に直落ちドボンした者です。曲が良くて沼ったというパターンです。ジャニーズだとSexy ZoneとSnow ManのFCに入って追ってます。もともと二次元中心にいろんな界隈掛け持ちしているのでどこもゆるっと箱推し気質。でもせっかくアイドル追っていくなら軸となる推しを作った方がいい、と考え、Sexy Zoneは風磨くんと聡ちゃん、Snow Manは佐久間くんとしょっぴーを軸で追ってます。
そして、普段は映像演出の研究をしている大学院生です。趣味であるライブ参加では、演出ばかり注目しています。
ライブは1人で足繁く通っているのですが、1人で舞台は今までなく…いや舞台自体は結構な頻度で行ってるのですが、誰かとでしたし…。
そもそも1人で行くつもりではなくて、役者をやっている姉と一緒に行く予定だったのですが、FCも一般もおひとり様1枚までだったため私だけ行くという話に。
FC先行落ちたので半ば諦めていた中、一般で偶然取れたので、なんと、人生初のジャニーズの現場が帝国劇場という謎の緊張感が襲ってきました。
千穐楽終わったし大丈夫だろ!と思ってますが、もしかしたら円盤で見たいとかの人がいるかもしれないので警告
ネタバレありで書いていきますので苦手な方は今すぐ逃げてください。
こちらが行く前や、当日のメモや友達や家族に送ったLINEから抽出した発言まとめメーカー画像です。
開演前
観劇する時、事前情報0だったんです。ストーリーとかも詳しく知らず。知ってることといえば、去年はセクゾの風磨くんとSixTONESの樹くんがそれぞれ主演とチャンプ(助演)をやったことだけ。出演者リスト、物販情報は頭に入れておきました。
Jr.の方々は名前だけしか知らないのですが、7 MEN 侍はYouTubeのおすすめで出てきて、「でかい飯を作るバンド」という認識でした。(青春企画も見たよ)
私とTwitterで繋がってる方にJr.担(少年忍者)の方がいらっしゃってその人が推してる人が出てるとのことなので、アー写確認していきました。
そして唯一知ってたこととすれば、フライングがある。と言うことです。ワイドショーやメディア記事で写真が載ってて、ワイドショーで見た映像はカメラが引きで撮っていたので「もしかしたら1階席の人はかなり近いのでは?」と思うなどした観点が違う人は私。
会場に着くと、出入り口のポスターの写真を撮るために並んでいる人たちが。
私も撮りました。(この後に慣れてないハンドバッグで柵を倒す)
本人確認あるかと思ってたけどチケット買ったのが一般だったのでそんなこともなく。入場してとりあえず物販、と思い物販行きましたが全然人がいなかった。扱ってるものがあんまないからかな、通販の方が種類あるもんね、とか思いながらパンフレット購入。秒でした。
帝国劇場自体は3度目なのですが、2階席は初だったので、少しワクワクしてました。中で写真が撮れなかったのですが、会場に入って最初の感想が
舞台広すぎんか???
私が今まで見てた帝劇はこんなに広くなかったような気がする。縦にも横にも奥にも大きい。
思ったより広いというか、セットが少ない?
それとも、壁とかに装飾が施されていたからか。
スクリーンデカすぎだろ、、、
大きく「DREAM BOYS」とあって、ずっと銀河の映像がループしてました。
ここ数年のミュージカルでスクリーンが使われることが増えましたが、ここでももちろんしっかりと使われている感じありました。
1幕
姉から借りたカバンからこれもまた姉から借りた双眼鏡を取り出し、ピントを合わせてたりしたら、幕が上がる。
ここでも驚いたのですが、スクリーンの裏に紗幕があって、そこからプロローグという。
そして流れるOP映像!OP映像という概念があるのが驚きです。出演者全員の名前が流れてくるの。いやなんか、この地点で「ジャニーズすげぇ」て何回思ったか。
紗幕越しに見えた主演(ショウタ役/渡辺翔太)とチャンプ(シンタロウ役/森本慎太郎)は「始まった〜!」というワクワク感なのですが、オープニング「Next Dream」で紗幕ではなく、直に見える状態になり、ありきたりな感想なのですが「ほ、、、ほんものだ、、、、」て。
いや間違いなく本物なんですけど。ここで贋作だとか言われたらそれこそ炎上ものです。
私別界隈では推しに会う機会が結構あるタイプのオタクなのですが、なんだかジャニーズだからというか、画面越しでしか見えない人という感覚なので、生で見えた感覚が一味二味違うと言うか。
そして双眼鏡越しで感じる、しょっぴーの肌の綺麗さ。
うちの姉に「しょっぴーの肌きれいか見てきてね!」と頼まれたのですが、ばっちりです。クリエイター観点で言うと、あの今まで画面越し、雑誌越しで見てきた写真とか、あの広告とか全部、最初から『あんまり肌修正してないな』と思っていたんですけどまじだった。あとSnow Man全員でいるとしょっぴーは低い方だから感覚バグりそうですが身長たっっっっか。
チャンプこと慎太郎くんは「だが、情熱はある」のビジュアルから絞ったらしく、しっかりした身体で、しっかりと地に足をつけてて堂々としているのが伝わってきました。
オープニングは慎太郎くんのフライングでした。むっちゃ綺麗に、さも当たり前のように飛んでた。それにしても客席と近すぎない?2階席の私でもダイナミックに動いてることが伝わってきて圧倒されてました。
しょっぴーがワイヤーつけるの手伝ってたと思うんですけど、手際良すぎて「これが職人集団と呼ばれてたSnow Man…」て気持ちに。さすが予約の取れない焼肉屋。
私がしょっぴーに沼落ちしたのは評価の高い歌声なのですが、それを生で聴けた感動。高音で思いっきり我々をぶっ飛ばしてくれてて楽しい。オープニングの時点でもうエンディングかなと感じるくらいにはてんこもり。これは消費カロリーすごそう。自分は客として座っているだけだけど。
本編のストーリーは少年漫画とかにありそうな話だったのですが、その話は他の方がしてくれると信じてここでは端折ります。演出について語りたい。
まず、とにかく舞台が動く。これでもかというくらい動く。セットは当然だけど、床がびっくりするくらい動きます。
セット自体は骨組みとか、1幕では簡易的な感じのが多かったのですが、骨組み的なのっていろんな建物表現できるから便利ですよね。
マリアのスタジオとチャンプのジムが対比なセットで細かいところもいろんな要素が散りばめられて楽しい。
撮影所のシーンでは、照明とか平気で落ちるのでびびりました。「あれやったらスタジオ出禁やぞ…」とかそう言うとこじゃない部分でひやひや。
特筆する点といえば、レーザーが面白いくらいたくさん使われてたこと。ライブかよ、というくらい使われてた気がする。私は古典ミュージカルをよく見るので、もしかしたら2.5次元ミュージカルだと当たり前かもしれませんが、私にとっては新鮮でした。全体的に青ベースのステージだったので、緑のレーザーが目立ってた。
完全に油断してたんですけど、背景に使われているスクリーンがあった。そういやOPから背景動いてたなって。むっちゃ高画質なんですよ。何当たり前のこと言ってんだって話なんですけどむっちゃ綺麗。どこの使ってるんだろ。後ろから映写してるのかなとかそんなこと考えてました。
試合のシーンとか、華を添えるようにモノクロの映像流して場を盛り上げてたりするんですね。必要な時に光るやつ。
試合のシーンでは、下手からガンガン音が鳴ってて、ワイドショーでちらっと映ったドラムで「まさかなー」と思ってたけど、7 MEN 侍がガンガンに音鳴らしてました。帝国劇場でバンド見る日が来るなんて思ってなかった。すごかった。
とにかく登って、落ちて、飛び降りるんですね。セットにある階段登るだけではないのです。
「登る」フライングもそうですが、ロープを身一つで登ったり、セットの階段登ったり、後述するのですが、見たことのない高さから演じたり、壁フライングまじですごかった。
「落ちる」その登ってたロープから落ちるんですよね。結構な高さから。電気吊ってるとこそのまま奈落に落ちる感じ。ほぼそうだと思いますが、それで踏んだり蹴ったり感(絶望感という方がいいかもしれない)出してるのかなと考えたり。
「飛び降りる」これが一番びっくりした。2幕でもすごい高さから落ちるシーンがあるのですが、一番驚いたのは1幕ラスト。ステージて、オーケストラピット(以下オケピ)まで入るんですね。ショウタが赤い布を持って「何もかも引き受けてやろうじゃないか!」と言い放ち、(見間違えでなければ)オケピに飛び降りた。
それで1幕の幕が閉まったので衝撃しかなかった。
アドリブ
1幕はアドリブシーンが3箇所あることも重要な要素で、これは公演期間全体のレポなど見たのですが、マリアのスタジオではしょっぴーの歌う「THE DREAM BOYS」を聴いた渉くんが「フラルネ、はじめルネ」というしょっぴーのCMのキャッチフレーズをずっと言ってたようです。私が行った時も言ってて、次のセリフまで間が結構あって。でも会場静かだったので笑いを堪えるのの必死でした。私のインスタにむっちゃ広告出るよフラルネ。
ショウタのアドリブシーン1つ目の「桟橋」のシーン。実はここがアドリブシーンだということを知らず、むっちゃしょっぴーが「素」だと感じた。アドリブと聞いて納得。すごい慌ててた。あとからTwitterでアドリブだと知った。
エマの劇場のシーンはもともとアドリブだと知っていたので、「お、このシーンが!」となって高まるなど。
愛想笑いの練習させられました。一通り練習したあと「あーこの空気耐えらんねぇ」と放って私は素で笑いました。
ショウタが“翔太”の話をする時「現実的な話」と前置きして話すの、例え方が独特で面白かった。Jr.をひとしきり褒めてた。堂々として、自立しているのがすごい的なこと言ってました。見習うことが多いと。わかる。「ははは」というと客も反応するのライブ会場かな。
一瞬”翔太”に戻ったあと「おやすみ!」と言って本編に戻るの「おやすみ」てワードで時間を進めてるというのが伝わってきた。
2幕
休憩中にフォロワーさんの担当の髪色確認したりとか、怒涛の供給ラッシュで消化しきれてない感じを友達にLINEしてたりしてたら休憩時間30分もあったのに一瞬で過ぎ去った。全然関係ないんですけど、パンフレットの表紙好きです。
あと人のビジュアル的側面で言えば、1幕か2幕か忘れちゃったのですが、女性ダンサーさんの衣装がとても可愛かった!!
再び幕が上ると、夜の街。2幕の目玉である壁フライングがここで登場。巨大スクリーンと垂直の体制で駆け抜ける。私あれ実質「ソアリン」だと思っているんですけど、おそらく座ってる座席によっては浮遊感とか感じると思います。裏方の人と連携ないとできませんし、相当の身体能力求められると思うのでこれを全公演やったしょっぴー改めてすごいと感じる。それにしても夜の街綺麗すぎた。帝国周辺をイメージしているのかな。
どちらかというと、1幕で伏線を張り巡らせ、2幕で怒涛の回収をするという印象がありました。わかりやすいのはチャンプことシンタロウの頭蓋骨の問題は1幕で頭痛と戦うことで表現した後、2幕で全容を明らかにして、「そのことショウタは気づいていた」を付け加えることによってショウタがリングを降りた理由と一緒に回収。マリアがショウタに執着しているのも同じような流れでしたね。わかりやすい伏線回収で「少年漫画みたいだな」と。あまり少年漫画を読んでこない人生だったのでこの例えが正しいのか自信はありません。決別からの団結ってど定番じゃないです?
コウキが心臓を治して仲間たちと舞台に立ちたいという思い、テレビに出てコウキのことを話し、舞台に立つ仲間たちの思い、テレビでのパフォーマンスの演出も強かった。
私は「仲間との別れと再出発」が裏テーマなのかと推測している2幕、「死」の表現が秀逸でした。死に際が直接的ではないんですよ。白い綿(?)みたいなのが落下していく。そんな別れが迫っている中、いがみ合っていた仲間たちが結託し敵に挑んでいくという構図が少年漫画だわ。3つの場面でそれぞれの人物たちが動いているんですけど、向かっている先は同じみたいな。
警察に追われているショウタ、あんな高さからも演じるのか。二階席は首を一階にあるステージに向けて見下ろすのですが、その時は首がまっすぐでした。ほぼ正面にいるんですよ。縦にも奥にも使うステージ。
そして飛び降りてましたね。そこから死の世界へ続く階段前でのシンタロウとの再会の世界観の切り替わりだった。蟠りが溶けていくと同時にショウタは現世に戻りましたね。一つ一つのシーンにこだわりを感じるし、彩り方が多種多様すぎて脱帽ものですよ。
圧倒されてたらあっという間にエンディング。
エマもマリアも白衣装でむっちゃ綺麗。お二人とも宝塚出身というのもあったからか意識されてるのかわからないのですが、宝塚感はありました。
エンディングではしょっぴーが飛んでました。肉眼で見ても表情がくっきり見えて、「お、推しが、、、飛んでる!!!」という、どこ目線て話になりますが、ちょっと感慨深くなってた。最後は全員白衣装なのでまとまりあって綺麗だった。
カーテンコールではしょっぴーと慎太郎くんがそれぞれ挨拶。
しょっぴーは「無理やり愛想笑いをしてくれっていう共用をしてしまい、本当にすみませんでした」とアドリブでの愛想笑いについて触れると、「まだ探っている部分ではあるけど、まだできるなっていうふうに思っているので、また来る方はぜひ、渡辺のアドリブに協力してくれたら嬉しいなと思います。ありがとうございました!」と挨拶。堂々としてて素敵でした。
続いて慎太郎くんの挨拶。「えー、みなさ
ん、外雨降ってるみたいです」と話すと、客含む全員が驚愕。しょっぴーが「まじで!?」と聞き返すと、「嘘です」とあっさり自白。「森本の愛嬌です。」と、“自分の役ではこんなこと言えないので、ここで言わせてください。”みたいなことを愛嬌たっぷりに話してました。
挨拶が終わった後も驚かされたことがあって、OP映像あった、と本編冒頭で触れたのですが、ED映像もありました。キャストクレジットに加えて、しっかりと舞台の映像付き。最後に紗幕越しのショウタとシンタロウを見せ、『演出: 堂本光一』と表示させ終了。アナウンスかかるまで拍手が止みませんでしたし、演出者の文字が出た時はその音は一層強くなってました。
演出がすごかったというのは何度も触れたのですが、やはり個々の能力値が高くないとできないよなと思わされることが多々あって。ワイヤーを使う壁フラ含むフライングでは特に感じることが多かったです。飛ぶ人、受け止める人、ワイヤーの取り外しを行う人が連携取れてないといくら演出がよくても崩れてしまう。
歌やダンス、演奏もそうです。キャスト一人一人の表現力の高さを感じました。
「すごいものを見た……」と抜け殻みたいになって、帝劇を離れました。帰りの電車に向かいながら、私の感想が気になっていた姉に「すごかった」と連絡した。ジャニーズの舞台は、舞台演出の研究をしている身として避けては通れないと思っていたのですが観劇できてよかったし、嬉しかった!
帝劇0番に立つしょっぴー、とってもかっこよかった!