マガジンのカバー画像

ストーリー作法の基本(全8回)

8
小説や脚本をある程度以上書ける人でも正確な意味を知らない用語があります。 プロットもその一つ。また、あらゆる教本で言及されながら、なぜ古典なのかろくに説明されることのない、ドラマ…
¥750
運営しているクリエイター

記事一覧

ストーリー作法の基本①:”プロット主導型”VS”キャラクター主導型”という「錯覚」

 英語圏の映画レヴューや小説作法講座をネットで見ていると、しばしばストーリーの作り方を、…

100
1

ストーリー作法の基本②"物語内容"と”ストーリー”(題材はどこにでも転がっている)

 前回、「プロット」という言葉の意味について少し説明しました。そこで私は、プロットとは「…

100
1

ストーリー作法の基本③”プロット”と”物語内容”(受け手の共感はプロット構成によ…

 小説の読者や映画の観客は普通、平凡なストーリーには感動しません。たとえ自分と似たような…

100

ストーリー作法の基礎④プロットと"認知"(主人公は「認知」を経て成長する)

 前回述べたような、受け手(読者、観客)による登場人物に対する評価の変化と彼らへの共感の…

100

ストーリー作法の基礎⑤ストーリーと"逆転"(受け手は「意外な展開」には感動しない)

 「共感」や「感動」などという言葉を使うと、若い創作家志望の読者の中には、「ダサい」と思…

150
1

ストーリー作法の基本⑥”テーマ”を意識する必要性(テーマがなければ長編は作れない…

 この連載の第二回、第三回で、どこにでもいそうな主人公に対して受け手(読者や観客)が共感…

120

ストーリー作法の基本⑦ストーリーの”練り上げ”とプロットの“熟慮”(ストーリーを「一気に」仕上げることはできない)

 前回は「テーマを決め、それに沿ってストーリーを考える」という方法で、平凡な現代の若者を主人公とする中編小説或いは90分以内の劇映画のストーリーを試作してみました。ありがちで途中から先が読める話だと思われたかもしれません。しかし、そう思われる方は、1980年代くらいまでのハリウッド映画やエンターテイメント小説の代表的な作品を観たり読んだりしてみれば、まさに「ありがちで途中から先読みできる」話が多いことに気づかれるでしょう。  先が読めないストーリーは、受け手に知的な「謎解き」

¥100

ストーリー作法の基本⑧誰の“視点”から語るのか(“主人公視点”の限界と“複数視点…

 この連載の5回目で筆者は、フィクション作品のストーリーを「面白くする」には、「意外な展…

100