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[Amazon]誤配の原因はどこにある?

置き配についてまわる問題、「誤配」。

対面の場合はその場で利用者が住所と名前を確認するので、万が一間違っていても「これ、うちじゃないですよ」と言ってもらえるわけですが、置き配はそれがないために間違った場所へ配達を終えてしまうことがあります。

これもちょくちょくネット上で書かれること。配達完了ってメールがきたけど商品がない、置き配の写真がメールで来たけど明らかにうちじゃない、なんてケースがあるようです。


Amazon の配達においては、倉庫で荷物をピックアップした時点で自動的に地図アプリ上にピンが立ちます。配達員はこのピンを目指して目的地に移動します。

このピンが100箇所くらいに立ちます、、、

とはいえ、ピンは必ずしも正確な場所に刺さってるわけではないので、都度荷物の住所と地図に記載されている番地を照合して目的地近くまで向かいます。あわせて、荷物の名前(苗字)をみて表札と照合し、最終確認をして荷物を置き配(または手渡し)します。

1時間に20件、30件回るのに毎回ナビなんて入れている時間はありませんので、配達員は数時間、地図の番地や名前を「目視」で目的地を探しながら移動しています。ナビを使うのは、集荷後の最初の1件目や、次の家が数キロ離れている場合くらいです。

原因は利用者にもある?

誤配はヒューマンエラーです。普段はなんてことなく普通にできている行為が、様々な状況が組み込まれることによって発生します。集中力の低下、過度な緊張、タイムプレッシャー、、宅配においてはミスのきっかけとなる要因が多数あります。

ただ、しっかりと対応しようにも、確認する項目が抜けていたらどうでしょうか?たとえば、説明書の肝心な部分が欠けていたら?

表札は最後の砦

ちゃんと荷物がこない=配達員は地図も読めないのかよ?とお思いかもしれません。

上記にも書きましたが、配達員は住所だけでは配達しておらず、最終確認には「表札」をみて最終確認します。配達員も人間ですので、地図の見間違いもあります。表札前まで来て「あれ?荷物と名前が違う、、」「あぶない、隣だった、、、」なんてこともあります。

ヒューマンエラーの防止を、住所と表札の「ダブルチェック」で防げるケースも多くあるのです。ただ、最近は最近は表札を出さなくなった家が多くなりました。なんで表札を書かないんだろうか?それは各家庭の事情ですので、必ず書いてくれとお願いすることはできないと思っていますが。。

配達員が使っている地図(ゼンリン)は、表札をもとに実際に調査員が歩いて確認し反映しているそうです。ですので、表札が出ていない、または見つけられなければ地図にも反映されていません。その場合、配達員は住所のみの判断で「ここだろう」と思って荷物を配達しています。

もともと表札は、郵便物が正しく届くようにという理由で表示するようになったそうです。表札を出してないのに「荷物がちゃんと届かない」と文句をいっている方、おりませんか?


住所は1件に1つとは限らない

さらにここへ追い打ちをかけるのが、「番地が同じ家がある」ことです。

上記の地図には20件以上の家があるが、番地の種類は3つしかない

上記のようなケースでは、番地が重複していることにはすぐに気づくのですが、まず地図上で一生懸命探す、そして1件ずつ表札を見て回る、見つからなければ配達先不明で持ち戻りです。配達先に確認のお電話もするのですが、これが出ていただけるケースが非常に少ない。。。

また、配達員も「周りに同じ番地があることを見落とす」場合もあります。この場合、表札が出ていれば荷物をみて「家が違うかも」と思って立ち止まることができますが、表札がない場合はピンが立っている場所に「ここだろう」と誤って置いてくるケースもあると思います。

お隣さんやお向かいさんの住所が何番地なのかは皆さんご存知でしょうか?
お隣のあなたが知らないのならば、配達員はもっと知りません。。皆さんが思っているよりも、(他社の仕組みは詳しくわかりませんが)Amazon 配達員がもっている情報というのは少ないのです。

荷物に名前が書かれていない

これは Amazon の登録段階の話だと思うのですが、個人情報を守りたいためなのか、名前が書かれていない(空欄にはできないので、ニックネームのような名称が書かれている)ことがあります。

番地がひとつしかない家、またはマンションなど 1つの部屋に特定できる場合は住所をもとに配達できますが、上記のように番地が多数あった場合は表札があったとしても照合ができないので配達できません。

表札もだいたいが苗字だけなので、荷物も苗字さえあれば配達できますが、それすらもないのです。苗字だけでは個人を判断することはできないので、苗字すら書けないのは、なにか悪の秘密結社にでも追われているのか?理由があれば教えてほしいです。

部屋番号が特定できない

マンションやアパートは地図に書いてあるだろうから誤配の対象にならないか?そんなことはありません。特に古めの建物にありがちな、ポストや玄関前の「部屋番号が読めない(消えている)」ケースです。これは表札とは別で「必ず明記してほしいもの」です。

アパートで 2件のお宅があり、102 だったらエントランス側からみて奥側だろう。いえいえ、そうとは限らないのです。これは一度でもこういうヒヤッとした体験をした配達員しか気付けないことなので、これが原因での誤配は必ず存在すると思います。

また、消えかけているものは夜間の配送で見つけづらかったりしますし、場合によっては電話確認することもあります。時間を要することは配達員にとって非常に切実な問題なのです。慌てて次の誤配(配達員による単純な間違い)も引き起こしてしまいます。

私も過去に何度かやらかしていますが、自分でその日に誤配を回収しに行った数件はいずれも表札がない家への誤配で、慌てて地図を見誤ったと思われるところに最終確認の表札がないまま置いてしまったものでした。

一軒家でも、表札を出さなくとも玄関やポストのところに住所の番地だけでも書いてあれば解決する場合もあります。表札があればベスト、番地だけでもあればベター。何もないのは、、、届かなくとも文句を言わんでください。。

配達員にだけでも伝えてもらいたい

広く表札を出したくないとか、借家なので勝手に建物へ書き込みもできない、なんて方はメモ(配達指示)で家の特徴を示してもらう、などの対処をしていただけると、こういう問題も解消できると思います。

玄関先になにかの置物が置いてあるとか、他の家とは明確に区別できる目印なんてのを書いておいていただけると、配達する側も安心して配達できます。

外壁が◯色、とかは周りの家と明確に違う特徴があればよいのですが、夜はあまり色が識別しにくかったりします。車やバイクの車種も、あれば大きな目印になるのですが、外出されていたらもうわかりません。。

他の家とは識別できない目印を書かれても混乱するだけですので、ぜひ「我が家にしかない特徴」をアピールしてもらえると助かります!



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